白山(楽々新道・清浄ヶ原の樹氷の森へ)
- GPS
- 16:52
- 距離
- 41.0km
- 登り
- 2,878m
- 下り
- 2,812m
コースタイム
- 山行
- 14:13
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 16:16
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
もう2台で白峰風嵐ゲートへ向かう。 帰りは一里野にデポした車で白峰へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆風嵐ゲート〜別当出合 ・スタートから雪道。(今季初) ・前日のパクのトレースがあったので割とイージーモード。 ・ただしツボ足登山者がトレースの上を歩いていたので歩き辛かった。 ・別当出合の休憩舎は問題なく利用可能。 ◆別当出合〜甚之助避難小屋 ・前半はパクのトレースが残っていたので楽だったが後半は消えていたのでラッセルとなった。 ・だいぶ藪も薄くなり歩きやすくなったがやはり例年に比べて雪は少ない。 ・甚之助避難小屋の1Fの入り口は雪で入れなかった。 ◆甚之助避難小屋〜御前峰 ・甚之助避難小屋から甚之助谷を渡ってモンスター尾根へ。 ・いつもはカリカリクトーな感じだが今回は降雪直後でラッセル状態だった。 ・室堂も建物はほぼ埋まっている。(冬季小屋は未確認だが多分使えると思う) ・くの字もたまに凍っている箇所があるがシールで山頂まで行くことができた。 ◆御前峰〜七倉山 ・御前峰〜七倉山の下部までスキー滑走。 ・雪が硬かったら御手水鉢までトラバースできるが今回はフカフカ雪だったのでもう少し下部まで落とされた。 ・そこから七倉山まではラッセルで高度を上げる。 ◆七倉山〜小桜平 ・七倉山から再び滑走モードで2415Pのコルまで滑る。 ・そこからシールで2415Pまで登り再び滑走モードで見返坂まで滑走。 ・見返坂では激ラッセルの緩やかな登りがあるので局所的にシールを使った。 ・そこから再び小桜平まで滑走。 ◆小桜平〜新岩間温泉 ・ルートが分かりづらく、アップダウンも多いので慎重にルートを見極める。 ・1776mのポコは巻かずにシールで登り、1600mまでシールのまま歩いたほうが楽。 ・1550mからは夏道を外れて右側の谷へ入った方が楽。 ・あとは激藪滑走を淡々とこなすべし。 ◆新岩間温泉〜一里野ゲート ・発電所の導水管脇を下りて最後はホワイトロードの無料区間を歩く。 |
写真
感想
今日は厳冬期の白山へ行ってきた。
YSHR先生、大魔人さん、自分の3人は毎月白山ということで連続登頂がかかっている。
そして1年のうちでこの2月の山行が最も困難で白峰〜御前峰までフルラッセルを強いられることになる。
通常白峰から山頂往復というパターンが多いのだが、2月は市ノ瀬から白峰までの林道歩きが面倒なので今回は楽々新道へ抜けようということになった。
あらかじめ一里野ゲート前に車をデポして乗り合わせて白峰へ向かう。
このパターンは去年の2月以来1年ぶり。
本当ならパクが先に出てラッセル開始という段取りだったが、なんと前日の土曜日にあらかじめ山頂往復してきたということでトレースバッチリ、のはずだった。(理由は後で説明)
前日16時間行動してまた翌日林道17km歩いて白山とか、自分ならありえないけどパクならアリエール。
23時半に白峰から揃ってスタート。
他に単独のスキーヤーが先行していったが少し行ったところでパスさせてもらった。
それにしてもトレースガタガタ…なんで?
パクに聞いたら前日山頂を踏んで戻ってくる途中にツボ足登山者2名がパクのトレースの上を歩いてきたとのこと。
結局下りもラッセルする羽目になって大変だったとか…お気の毒に。
まあ最初からフルラッセルのつもりだったわけだから気を取り直してパクの分まで頑張ろう。
市ノ瀬発電所あたりまで歩いていくと前からヘッデンが見えてきた。
時間はまだ2時前、こんな時間に一体だれが?と思ったらパクが前日会った登山者2名が下山する途中だった。
その先は再びトレースがガタガタに…ガーンせめて別当に着いてからだったら良かった。
結局4時過ぎに別当出合に到着、4時間半ほどかかった。
去年フルラッセルで行った時の方が早かった。
別当出合の吊橋は夜の降雪の影響かそこそこ雪が着いていたのでスキーで渡った。
そこからもパクのトレースが残っていたので割と楽に登らせてもらった。
ツボ足登山者もどうやら吊橋は渡らずに引き返したようだ。
甚之助避難小屋の手前で明るくなってきたが残念ながら雲優勢。
晴れて欲しいと願っていたがこの先どうなることやら。
いつものようにモンスター尾根に入っていく。
パクのトレースも消えていたので改めて大魔人さんが先頭でガンガンラッセル、相変わらず強い。
エコーラインの尾根を歩いていると雲が薄くなり太陽が見えてきた。
しかもサンピラー!
先月のお参りでも遠くにサンピラーを眺めることができたがまさかの2回連続、しかも今回は距離が近かった。
ダイヤモンドダストのように空気がキラキラと輝いていたので条件が揃ってサンピラーになったのだろう。
弥陀ヶ原は定番の強風。
地獄装備に身を包んで御前峰を目指す。
室堂は雪が増えて建物もほぼ埋まりかけていた。
下界は雪が少ないがやはり標高が高い場所はそれなりに雪が増えている。
御前峰に向かって最後の登り。
先月はカチカチでアイゼンで登頂したが今回はシールで登り切ることができた。
山頂標識には大きなエビの尻尾がついて知らなければそれが山頂標識であることすらわからないレベルだった。
さあ今日はこれで終わりではない。次の目的地である七倉山に向かう。
いつものように奥宮の脇で風をしのいで滑走準備を済ませ、YSHR先生を先頭に御宝庫方面へ滑り込む。
御前峰北面のカチカチ斜面も今日はパウダー混じりで楽勝モード。
血の池と千蛇ヶ池の間をかすめて大汝峰へ。
斜面が硬ければあまり高度を落とさずに御手水鉢まで一気に滑り込めるのだが今日は雪が豊富だったのでそれなりに高度を落とさざるを得なかった。
再びそこからシールを着けて七倉山まで登り返す。
前半あまり元気がなかった兄ちゃんがラッセル機関車となってトレースを延ばしていった。
七倉山から本日2回目の滑走タイム。
去年は天気も良くなかったし仲間とはぐれたりしてのんびり景色を楽しむ余裕はなかったが今回は視界もバッチリで気持ちにも余裕があったので存分に景色を楽しむことができた。
今回はのハイライトは清浄ヶ原。
アイスモンスターがすごかった。
高さはそれほどないが密度は濃くて広い雪原に広がるアイスモンスターの森は一見の価値があると思った。(とはいっても誰でも来れる場所ではないけど)
小桜平まで下ると小屋は半分埋まった状態、冬季小屋は入れる状態だったが今回もスルー。
夏は割と簡単な楽々新道だがこの時期はアップダウンやルーファイが面倒なルートなので試行錯誤しながら少しずつ高度を落としていく。
やはり高度が落ちると藪がうるさくなる…マジで激藪だ。
まあでも山スキーヤーは藪も滑れてナンボ、大魔人さんが水を得た魚のようにガンガン藪に突っ込んでいく。
みんなそれぞれに滑りやすいルートを探しながら新岩間温泉まで降りてあとは導水管を下って一里野ゲートまで歩いて終了。
結局16時間を超えるビッグ山行、先週の立山以上に完全燃焼になってしまった。
でも苦労した分サンピラー、アイスモンスター、厳冬期の楽々新道の絶景を眺められたので大満足の一日となった。
sanchanさんこんばんは。
もう大概のことでは驚かなくなってますがチョッと質問!
岩間温泉から導水管を下りたのですか?しかもスキーで。
夏でもそうとな急斜面の階段ですよね、スキーで下りるイメージが湧きません(汗)。しかも標高低いから雪も少ないですよね⁇
そのままハライ谷方面の林道行った方が安全な気もしますがデブリ多いのですかね。
山頂標識と小桜平が印象的でした。
Kabukiyaさん、おはようございます。
冬の楽々はなかなか厳しい代わりに絶景が見られるので厳冬期の定番になりそうです。
ただ今年は雪が少ないので下はヤブヤブ、新岩間温泉から下はスキーでは厳しく導水管は歩いて降りました。
あの林道はダラダラ長いのと万一の雪崩リスクを考えて導水管を降りて最短でゲートに戻るルートを選びました。
ちなみに去年はスキーで滑れたので雪があれば全部スキーで行けちゃいますよ。
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