2020年02月02日はミラーの日?白山ハライ谷から檜新宮の手前まで
- GPS
- 07:09
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 953m
- 下り
- 940m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
頻繁にパニック発作を起こしたり寝ない日が続く自閉症の娘とストレス溜まりまくりの母には週末の山の診療所通いが欠かせません、そろそろ護摩堂辺りどうかなとランちゃんやハニーちゃんに聞いてみたら、ハライ谷から加賀禅行くというのでモモちゃんとの初コラボにワクワク♫心がバリアフリーで愉快なむ面々と一緒に歩いてたっぷり癒され、山効果大^_^娘は帰宅後はすっかり落ち着いて夜もぐっすり眠ってくれました。母は山道具の後始末や洗濯、夕食作りをこなしてヘトヘトになりコタツに入ったら意識消失!コタツ遭難でした〜北部白山を最高のメンバーと楽しめた一日に感謝でした。
久しぶりに北陸にまとまった雪が降って、スキー担いで登山靴で雪のあるところまで登って・・・ということをしなくてよくなったので(昨日おいの水谷行ってるし)、さて他の選択肢は?ということでハライ谷からしかり場まで、というルートにしてみました。
本来はこのルート、県道53号(岩間一里野線)のゲートからの県道(険道)に雪が堆積して片斜面となり、斜面を滑り落ちると百四丈滝のトップから転落するように垂直落下します。なので積雪期にこの険道を通るのは命知らずのごく一部の方々だけなのです。
ところがご存知のように今年は未曾有の暖冬貧雪。そもそもこの険道に雪があるかどうか?というレベルなので、どちらかと言えば雪のないルートを兼用靴で歩くのはいやだなぁという心配くらいでした。
いざ行ってみると、ゲート前から雪が少し積もっており、その心配はなくなりました。そして足を進めてみると、件の険道には少し雪が積もっているだけで平坦そのもの。あの恐ろしい片斜面の面影もありませんでした。というか先週末はきっとまったく雪がなかったのだと思います。
さてそんなスタートでハライ谷の登山口に到着しました。登山口の階段にはうっすら雪が積もっているだけなので、とてもスキーで登れそうにありません(笑)。なのでスキー外して歩き、また上でスキーを装着しました。
九十九折の登山道には雪がしっかりあり、帰りにスキーでなんとか滑れそうな感じです。
今回は寄せ集め?6人編成、私がスキー、ミラーさんがスノーシュー、他の方々はワカンでした。なので必然的にラッセルは私かミラーさんの役目になります。
この檜新宮参道は、無雪期の登山道は割と明瞭で問題ありませんが、雪が積もり出すと薮が雪の重みで垂れ下がり、登山道がどこかかなり分かりにくくなります。登山道が分かっても薮で通れないこともあり、どこをどう歩くのかかなり悩むこともあり、ラッセルでタイムが長くなる上にルーファイでも時間を要します。
当初はしかり場分岐が最終目的地だったのですが、やはりラッセルに時間を要したので檜新宮の前の急登斜面でお昼を過ぎました。もう少し粘って進みましたが、あと120mほどの地点で12:45となり、この120mで1時を過ぎそうということで日当たりの良いその場所でお昼休憩と相成りました。
山スキーの場合は下山がかなり速いので、2時くらいまで粘っても大丈夫なのですが、といって粘り過ぎた時にスキー道具にアクシデントが発生すると、ツボ足下山を強いられます。そうするとあっという間に暗くなってヘッデンシートラツボ足下山という三拍子揃いますから、山スキーは速いといって調子に乗っていると痛い目に遭います。これはトレランも同じで、軽装備でガンガン走れるので遠くまで行けるのですが、途中で転倒して怪我をするリスクも高く、そうなるとその軽装備ゆえ命の危険にさらされやすくなります。
お昼休憩を終えれば、あとはシールを剥がして滑ります。もちろん薮の多いこの斜面、とても快適豪快にカーンと滑るわけにはいかず、ほとんど薮をかわしながらの滑走になります。それでも新雪が積もったところなので、バッフバッフとスキーで減速しやすいので助かってます。これが先日のカリカリ斜面の経ヶ岳のような雪ですと、本当に地獄のような滑走になりますが。
雪がバフバフの場合は少しの登り返しでも減速して停止してしまいますし、登りはカニラッセルで体力を消耗します。シールを貼ってまた剥がすとその工程で10分近くかかりますから、辛くてもカニラッセルです。そして密な薮の中を細かくターンして滑りますが、我ながらよくこんな薮斜面滑るものだと少し感心するほどです(笑)。薮にスキーが引っかかって転倒し、その勢いで杉の木に激突すると骨折するか死ぬかなので、スピードはかなり抑えます。もちろんノーコントロールでスピードオーバーなんて自殺行為でしょう。
登りはハードですがスキーでなくてもワカンやスノーシューも新雪の下りはモッフモフ斜面をバッフバッフと下りて行けるので快適です。普段鍛えている体幹がしっかりしていれば、この下りのバッフバフ歩行が楽しめることでしょう。
最後の九十九折登山道もなんとかスキーできるくらい雪が残っていて、無事に滑って下りることができました。登山口の階段はスキーで突っ込もうかと思いましたが、きっと隠れている側溝にスキートップを突っ込んで、つんのめって地面に突っ伏してお陀仏なのが目に見えましたので、素直にスキー外して歩いて下りました。
あとは険道スキー、ハライ谷の橋のところだけ登り返しがありますがハの字で登ってあとはタラタラ〜っと下って無事に下山しました。
みなさんそれなりに普段から山で鍛えておられるので、特に問題もなくこの山行をこなすことができたと思います。それと状況に応じて柔軟に対応できたのもいいことだと思います。無理に当初の目的地に行こうとする人、やたらピークへのこだわりが強い人や、はたまたメンバーが遅れて離れてしまって目視できなくなってもそのまま先を急いだりする人がいなくて、メンバー同士の意思疎通がしっかりできていれば、登山で大きな問題に直面することはまずないでしょう。
安全で楽しい登山というのは、漫然と得られるものではなく、全員の力量が揃っていて、技量と正しい判断のできる人が何人かいて、皆がある程度我慢強い。そういう条件が揃ってるからこそなのではないかと思います。
たった8.5km(しかも車道部分あり)、累積標高900m弱ですか。下山後自宅に着いてもしばらく車から降りられず、沈みゆく夕日をボーッと眺めてました。モフモフ雪舐めてましたね・・・
ハライ谷からしかり場分岐に行きましょう、という夢のようなお誘い。自力じゃ絶対行けないところ、もちろん二つ返事で快諾、うっほほーい!
ゲートをすり抜けてしばらくは車道歩き。ハライ谷の登山ポストには9月に自分が入れたレポート用紙がまだ入ってました(登山届の用紙は品切れ)。先行者とももちゃん(スキー)、ミラーさん(スノーシュー)がラッセルしてくれているので序盤は割と楽な感じでしたが、鉄塔に着いたとき、
やっと鉄塔?
と、無雪期との違いに驚きました。もう鉄塔まででも良いんじゃない?という声もあったくらい。
次第にしなだれた木が道を覆うようになってきて、木を起こしたり、くぐったりしながらクリアしていきます。二人のトレースを追って行くのですが、ある場所でスキーとスノーシューが別々の方向に向かっています。
どっち行く?
ハニーちゃんと一瞬協議した結果、スキートレースを追うことになりました(ご主人はイイの?)その後ミラーさんと無事再会し、先に進みます。
急登では足元の雪がボロボロ崩れて体力を奪われます。ここがしかり場分岐ということで良いんじゃない?と5回は提案しましたが、すべて却下。休憩したさに「ここでゆっくり写真撮ったら〜」と勧めたりもしてました。
檜新宮手前で時間切れとなりお昼休憩です。すぐそこにあるカメラも取りに行きたくない位疲れてたので「もう心折れました」と白状して下山することになりました。
さすが趣味なだけあって下山は別腹、遊びすぎて背中が冷たくなりました。子供の頃は地元でもこの位の積雪はあったなーなんて思ったりもして、やっぱ雪は良いですね。
あー楽しかった! ありがとうを100回言うので、また連れてってください。
日曜日大人の遠足のお誘いにホイホイ乗ったところへKさんからごまんどう一緒にどうかと打診されました。いやいやハライ谷行くのでKさんもぜひご一緒にとお誘いして今回のコラボが実現しました。
ハライ谷の楽しい仲間たちのずっこけ山行ほんとに面白かったです。
他のメンバーは知らんけど私とらんちゃんはこんな雪山をよくぞ登りあげたと自分で自分を誉めてあげたかったです。
私とらんちゃんのもう無理オーラを感じとったももちゃんが檜新宮まであと120mのところでお昼ご飯にしてくれたときは心から感謝でした。もう登らなくていいんだ!!ひゃっほー
ももちゃんはいつも私たちに合わせてくれてほんとにありがたいです。
お天気にも恵まれきれいな景色いっぱい見られて素晴らしい1日でした。皆さんありがとうございました。(妻)
皆様こんにちは。
ご機嫌いかがかしら?
今回はあるこだわりを持って場所を決めたいわ。
こだわり?
そうよ、私は稜線眺望&ピーク攻略派というよりもどちらかと言えば森の中でのんびりマッタリやっている方が好きでね、特にダイナミックな原生林が展開するような場所が堪らないの。
先週歩いた赤兎山なども山頂直下の小原峠には立派なブナ林が展開していて、特にこのシーズンだととても静かで落ち着いた雰囲気が楽しめるからお気に入りの場所の一つとも言えるわ。
だけど小原の森でも密かに期待していた樹氷が見られなかったのが満足山行に唯一マイナスポイントが付いた点だったかしら。
どうせ冬のブナ林を楽しむのならやっぱり降雪直後の素敵な樹氷を見てみたいのよ。
そこで今回はそのこだわりを持って場所をチョイスしてみたいわ。
するとそこで仲良しのモモちゃんからお誘いプランが持ち上がりましたの。
私が先週赤兎山を行った事を知らなかったモモちゃんから「一緒に赤兎山へ行きませんか?」と連絡が来たの。
だけど私が行った時は残雪期のようなコンディションだったので無理無く歩けたけども今週は半ばにまとまった雪が降ったからラッセルが厳し過ぎる予測が持てたので無理だと断りました。
すると彼はプランを練り直してくれてアプローチが容易な大嵐山かハライ谷ではいかがでしょうか?と持ち掛けてくれました。
私は今シーズン大嵐山へは二度ばかり行きましたのでそれもあまり気乗りしなかったが、もう片方のハライ谷は冬期に一度も歩いた事が無いのでそのプランに乗ってみる事に決めました。
冬期に一度も行った事が無い理由としましては登山口までに通じる林道に問題があるからなのです。
林道は岩間温泉まで通じている一応は県道なのですが片側に切れ落ちた断崖斜面に付いた道でもありますので真冬だと危険な片斜面化してしまいとても人が踏み入れるところではありません。
従いまして冬の山行プランに取り入れるなんてのは100%ありませんでした。
しかし、今シーズンに限って言えば少雪傾向となっていますので怪しい県道もまだデンジャラスな事にはなっていなく、これは不可能が可能になるチャンスと捉え決行する事にいたしました。
初めて入る冬のエリアに真冬でも経験豊富なモモちゃんが居てくれるってのが何よりも有り難い。
そして私をワクワクさせるのはこの尾根には小原峠を凌ぐ立派なブナが展開しているという事なの。
今回はこのプランにウチら夫婦の他にもこの冬から特に雪山に熱き情熱を注ぎだした仲良しのランちゃんも誘ってくれました。
いやぁ〜、これは山行をやる前から賑やかで楽しくなるのが目に見えるわね。
すると今度は私たちの尊敬する大先輩のsyounekさんからお声が掛かりますた。
syounekさんは地元のお山はカンペキに精通されておられるスペシャリストでございます。
もうこれは夢のようなコラボが実現です。
是非とも我々とご一緒してくださいとお願いいたしましたわ。
待ち合わせ場所は県道岩間線前のGate前広場とし時間は朝8時と決めました。
何をやらせても遅れ気味となるウチら夫婦がやっぱりギリギリ着で皆様は既にスタンバイOK状態で待っていてくれますた。
皆さまとは久しぶりの嬉しい再会で共に挨拶を交わし準備に取り掛かった。
雪は戯れるにはバンバンの量が降り積もり気温も低く雪質はサラサラパウダーが私たちを歓迎してくれますた。
ただ今シーズン少雪模様の影響でフィールド状況が読めないところもありましたので藪の中でも取り回しやすいワカンを女性陣全員が装備する事に決め、浮遊力抜群のモモちゃんのスキーと私のスノーシューでラッセルし道を切り開いていく作戦にいたしますた。
序盤の林道は危険個所もなく、辺りの山々を見渡せば朝陽に照らされた樹氷の山肌がとても美しく煌めいていたわ。
もうこの時点でテンションMAXよ。
この後私たちが歩く森の中を想像すると涙ちょちょ切れ&嬉しさバクハツでありますたわ。
登山道はアルキヤスイのですがやはり降雪による重みで木々の枝が垂れ下がり行く手を遮る展開が随所に見られたわ。
でもここはわたくしめが奮闘させていただきますたわ。
木に乗った雪を払いのけ垂れた状態を正常に戻す。
簡単なやつは簡単だが巨大な恐竜みたいな木も存在してたのでそんなのと格闘すると乗っかてた雪が全て私に降り落ちてきよんねん。(甘かぁない)
闘いを回避すると薮の地獄が待ってますねん。
だけどこういったのも含めて雪山アドベンチャーだよね。
みんなでルーファイしながら突き進むのも醍醐味なのよ。
高度を上げてくると、いろんなモンスターが出てくるわ出てくるわ。
もうね、どのモンスターたちも印象的なのが多いからその都度撮影会となっちゃって中々先へ進めないの。
ゴン太くんでしょ。雪の結晶❄️に美しく煌めく樹氷の森。
極めつけはそれらとコラボする笈ヶ岳と大笠山のロケーションが最高なの。
これは私が当初求めていた理想の展開でありました。
雪の白山ハライ谷の森はチブリや釈迦にも負けない素晴らしさや感動がございましたわ。
こんな素敵な森にエスコートしてくださいましたkさんやモモちゃんには感謝しかございません。
更にはyちゃん、流石は若い!そしてめっちゃ元気でタフ!
ホント、私達も良い刺激になりました。
そしてね素晴らしい山行をより楽しくさせてくれたのはやっぱりランちゃんね。
彼女がいると場が和むのよ。
ウチのハニーちゃんとのコンビが絶妙で終始笑いが絶えなかったわ。
皆様本当にありがとうございました。
また良い企画がございましたらこのメンバーでどしどしやりましょうよ。
そしてね私達の知らない素敵なフィールドをまた紹介してくださいませ。
皆様、白山ハライ谷の森は今年チャンスでイチオシだわよん。
おしまい。
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