塩見岳
- GPS
- 12:30
- 距離
- 23.7km
- 登り
- 2,338m
- 下り
- 2,321m
コースタイム
天候 | ほぼ終始雨。 登り下りともに三伏峠より下だけ曇りたまに日差し 稜線上は風あり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 鳥倉林道ゲート前無料駐車場/鳥倉登山口にあり トイレもゲート前/登山口にそれぞれあり 【コース状況】 全体としてたいへん整備されていて迷うような箇所もありません。また危険箇所もありません。 ●鳥倉林道ゲート〜鳥倉登山口 緩やかな登りの舗装された林道。落石がゴロゴロ落ちているので一応上にも気を配った方がよいかも。 舗装道が砂利道に変わると鳥倉登山口はもうすぐ。 〜鳥倉登山口から塩見岳までは大きく3つの区間に分割して考えることができる〜 ・鳥倉登山口〜三伏峠⇒高度を稼ぐ区間 ・三伏峠〜塩見小屋⇒距離を稼ぐ区間 ・塩見小屋→塩見岳⇒ファイナルアプローチ&岩登りの区間 ●鳥倉登山口〜三伏峠 この区間は高度を稼ぐ区間。およそ1000mの高低差を一気に登る。 道中には1/10〜9/10の標識あり進行具合が分かる。 登山口から1/10、そして9/10から三伏峠までは他の区間に比べて長めに感じた。 6/10〜7/10の間に水場があり。時期的なものなのか、水量はかなり細め。 4/10を過ぎた辺りから木橋・木の階段が現れ始める。巻き道の箇所は切れ落ちているので注意が必要。 豊口分岐(通行止め)を過ぎてしばらく歩くと三伏峠に到着。 ●三伏峠〜塩見小屋 この区間は距離を稼ぐ区間。三伏峠を過ぎるとすぐに塩見岳方面と小河内岳、荒川岳方面との分岐あり。 分岐を塩見岳方面に進み、10分ほど森林限界を超えたハイマツ帯の登山道を登ると三伏山に到着。 三伏山を下り、本谷山まで登り返し。本谷山を過ぎ、小ピーク1つ越えた後は苔むした樹林帯の平坦な道が続く。 この区間やたらと倒木が多く跨いだりくぐったりを何度も繰り返す。 その後、登山道は徐々に高度を上げ始め、やがて塩見新道(通行止め)と合流。 この頃から再び森林限界を超え、ハイマツ帯の中を抜けると小屋の案内看板が現れすぐに塩見小屋に到着。 帰りは降り続いた雨のため水たまりだらけとなっており、除けて歩くのが大変。 ●塩見小屋〜塩見岳 この区間は塩見岳山頂へのファイナルアプローチ。塩見小屋からはしばらくはハイマツ帯の登山道となり、 天狗岩に向かって登って行く。 天狗岩に近づくとハイマツもまばらになり、登山道はガレ場となる。天狗岩付近からは手も使う岩登りに。 その後、本格的な岩登りとなるが、クサリ/ハシゴは1箇所もなし。 基本的には黄色のペンキマーク通りに進めば問題ないが、 ペンキマークに従わない方がラクに登れる箇所も所々あり。 頂上直下からは、緩やかな登りとなり、西峰に到着。西峰から東峰はすぐ近くで歩いて2〜3分程度。 |
写真
感想
ここのところ二人での山行が多くなり、だいぶ歩けるようになったkomemame。
そして今シーズンの夏山もそろそろ終焉。
そのフィナーレとして、以前よりずっと気になっていた塩見岳を日帰りで目指すことに。
塩見になかなか行けなかった理由の1つが登山口までのアプローチの遠さ。
南アルプスの反対側に周り込むこと。ICを降りてからの距離が長いこと。
この2つの心理的な壁がこの山を今まで遠ざけていた。
しかしこの夏、立て続けに折立まで往復しているとそんな感覚も麻痺してしまい、
もはやまったく遠く感じなくなっているのがコワい。
土曜日の23時過ぎ、大雨の中東京を出発。激しい雨のため、あまりスピードが出せない。
その雨も諏訪の辺りまで北上すると止んだが、
岡谷から伊奈付近まで南下すると再び降り出す。しかし、雨脚はだいぶ弱まっている。
松川ICで中央道を降り夜中に大鹿村に向かって車を走らせていると鳥倉林道に入る前から、
鹿やたぬきと出合う。そして鳥倉林道に入ってからはさらに多くの鹿がたむろしていてた。
大鹿村というより多鹿村。ようやく長い林道の突き当たりのゲート前駐車場に到着。
今回ロングの山行ということもあって、鳥倉林道ゲートから三伏峠までの
高度を稼ぐ区間は夜明け前の涼しい時間に済ませてしまうという作戦。
3:00過ぎにパラパラとほんのわずかの雨の中ヘッデンで出発。
三伏峠の手前で明るくなり始め、登山口から約2時間で三伏峠に到着。
しかし早出でほぼ睡眠をとっていないためか今回、
なかなかkomemameのペースが上がらない。
それに追い打ちをかけるように三伏峠に着いた途端、本格的な雨が降り出す。
ザックカバーを取り付け、上着だけを羽織り塩見小屋までの距離を稼ぐ区間へ突入。
三伏山、本谷山と前半はピークを越えて進み、
後半はほぼ平坦で苔むしたとても感じのよい登山道を進んで行くのだが、
ここでもどうにもkomemameのペースが上がらない。
特に登り返しが堪えるらしい。
それでも何とか斜度を上げた登山道を進み、樹林帯を抜け、ようやく稜線に出る。
がしかし、この日の天気はkomemameの不調をあざ笑うかのように、
稜線上は雨と風が強くなるばかり。塩見小屋でレインウェアの下も履き、山頂に向けて出発。
見えるのは真っ白に霞んだ世界。聞こえるのは雨がパチパチとレインウェアを叩く音のみ。
できることは、滑りやすくなった岩場を注意しながら黙々と進むことだけ。
そして歩くこと6時間30分、ようやく山頂に到着。
横殴りの雨の中、何とか頂上標の写真だけ収める。
東峰では熊ノ平小屋に行きたいのだが、視界不良で仙塩尾根への取り付きが分からない
という人がいたので一緒に探し見届け、自分たちもすぐに下山開始。
下山時、体調不良に加えて今度は頭痛がkomemameを襲う。
塩見小屋から三伏峠までは完全に蟻の足に。
本谷山、三伏山への登り返しはストックに捕まらせて引っぱり上げ、
何とか三伏峠に戻ってくる。
すると急に晴れ間が広がり、休憩&昼ごはんを食べながら濡れものを乾かす。
komemameこれで少し復活。下山できる目処が立ちホッとする。
三伏峠から登山口までの最後の下りは、「こんなよい雰囲気の登山道だったんだ!」と
行きは真っ暗だったために初めて通るような新鮮な気持ちで降りることができた。
普段ピストンの場合、下りはうんざりしてしまいがちだが、
暗いうちから歩くとこんなメリットもあるんだということを発見しながら無事下山。
ほぼ終日雨に降られた山行となり、
よかったことは日焼けしなかったことと虫が居なかったということくらい…。
ただ、やはり南アの山はデカイということを歩いて実感することはできました。
晴れた日に絶対もう一度行ってやる!
今晩は、komemameさん、danyamaさん。
悪天候の中の塩見岳登頂!凄いです\(^o^)/
komemameさんは最初から体調が悪かったのですかね?
komemameさんの登り返しの辛さ、凄〜くよくわかります。
私もロングの登りで累積標高差が2500mを超えると足が前に運ぶのも辛く、ペースもガクっと落ちて弱音を吐きます。下ばかり見て黙々と進みますが、登れないかもと思う半分諦めの気持ちで登ることが多々あります。
とにかく、悪天候の中また、体調も優れない中、ご無事でよかったです
この山行の経験がきっと次のお山に登った時、自信につながりますね
改めて、danyamaさんの頼もしさや優しさを感じられたでしょうね
お疲れ様でした
こんばんは、mipomipoさんコメントありがとうございます
体調が悪かったというか、とにかく眠くて、眠くて。
いつもなら、息が上がって辛くてもスイッチが入る瞬間があるのに、
今回はその瞬間がずーっと訪れなくて、そのまま行っちゃった感じです
辛いばっかりでしたが、ココまで来て諦めるなんてイヤだったし、ぜったい頂上までは行きたかったので、
根性と気合いだけで歩きつづけた感じですー
mipomipoさんでも弱音を吐くことがあるとは!
辛かったけど、こういう山行はいい経験になりますね。
次も頑張りま〜す
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