剣岳 源次郎尾根



- GPS
- 12:40
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 2,232m
- 下り
- 2,337m
コースタイム
2日(日)剣沢発 4:00→尾根取付5:18〜5:30→ルンゼ分岐地点6:15→�峰8:37→�峰9:20→剱岳山頂10:20〜10:50→剣沢13:20〜14:00→室堂16:30着=立山駅着18:10
天候 | 晴れのち曇り、一時小雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
源次郎尾根の取り付きはわかりやすい。途中からルンゼルートに変更したが、危険であるので、尾根ルートを登るほうがよいと思われる。 |
予約できる山小屋 |
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写真
感想
9時前に全員集合して一路立山駅へ。順調に乗り継ぎをして、室堂に到着。全員大型ザックを担ぎゆっくりと雷鳥沢に進む。久々に70Lを担ぐので、バテないようにゆっくりと登った。剣御前小屋について遅い昼食をとる。ここから八ツ峰や源次郎尾根がはっきりと見える。横から見るとなかなか厳しそうである。雨が降る前に剣沢に到着。テントを張り、仕事で遅れて入山したLを待つ。夕食は焼き肉と野菜炒め。美味しくて、食もすすむ。食事の後はテント内でお茶を飲みながら、翌日の打ち合わせをし、健全に就寝する。
3時に起床し、4時に出発。剣沢からしばらく進むと雪渓に出る。気温も低くガリガリで、アイゼンを装着。小一時間ほど進むと源次郎尾根の取付に到着。ここには目印もあり、わかりやすかった。食事を軽くとり、やおら尾根に入っていく。踏み跡は明瞭で、一般ルートかと思うくらいであった。すぐにルンゼルートと尾根ルートとの分岐になる。ここは左の尾根ルートに進む。すぐに3mの岩場が出現。ホールドもないし、ちょっと滑っていやな感じ。残置ロープもあったが、伸びるので、信頼できるか微妙であった。ネットではこれが最初の関門とのことだった。Lがなんなくクリアして、ロープを出して、安全に後続も登った。さらに木の根や枝の中を進み再び4m強の岩場が出現。ここはホールドも多く、登りやすいが安全を期して、Lがロープを出して、タイブロックを利用して登った。藪こぎをしながら進み、またもルンゼと尾根の分岐に来る。Lがルンゼを選択し、ここから右にトラバースしてルンゼルートを進んだ。最初は展望も開けて気持ち良く進むが、途中からだんだんと岩登りの世界へ突入。ホールドがしっかりとしている所はいいが、しばらく進むとついに10m弱の岩でロープを出してもらう。最後はゴボウで腕力を頼りに登る。その後は草つきをしばらく進む。ルンゼの最上部に近くなると、再びガレ場で、とにかく落石だらけで、とても危なかった。最後ももう一度ロープを出してもらい、もろい足場にビビりながらも力ずくで登り、�峰から派生する支稜に出た。�峰まではハイマツ混じりの急な岩稜歩きで、気が抜けない。�峰ピークに着いても剣本峰がまだまだ遠くに見える。しかし、八ツ峰の姿が美しく、アルペンムード満載である。この姿が見たくてやって来たのだ。�峰からはやせたナイフエッジをガクンといったん40m降りて、また100m強登る。�峰が近付くにつれてだんだんとガスも出て来て、本峰も見えなくなった。Lはさすがに早く、なかなか追いつかないが、私はロープを持っているので、早く行って渡さねばならない。�峰ピークを越えたら小ピークの右側をトラバースして懸垂下降地点に到着。Lがロープを設置していると、県警のヘリが飛んできて、機内から手で「しばらく待て」と合図を出す。2名の山岳警備隊員がヘリからロープで降りた。映画のワンシーンのような光景を見ながらも、何かあったことを確信する。10分後、ヘリが離れたら、懸垂下降開始。まずLがお手本を示す。私は1年ぶりの懸垂下降で、へっぴり腰であった。全員降下し、ロープを回収し、本峰に向けて浮石の多い岩稜を進むが、それほどの難易度ではない。ガスの中、2つくらいのピークもどきを本峰と勘違いしてその都度がっかりさせられるが、小一時間で本峰に唐突に乗りあげた。Lから握手してもらい、感無量である。眺望はないが、突然剣山頂というのもなかなか良かった。記念撮影をして別山尾根を剣沢に戻る。途中で警備隊員に救助された方を目撃した。怪我をしておられたが、命に別状はない様子で安堵。剣沢でテントを速攻で回収して、一路室堂へ。最終バスに乗るべく休憩なしで進む。室堂に着くころには、天気も良くなり、夕日に染まった立山三山が「良く頑張った!」と姿を見せてくれた。源次郎尾根もルンゼルートでは難易度がかなり高くなると思うが、そこを無事に周回できて、本当にうれしかった。今回もLと同行者に大感謝の山行であった。
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