晩夏の岳沢〜前穂高〜奧穂高 縦走 テント泊
- GPS
- 32:00
- 距離
- 24.3km
- 登り
- 1,977m
- 下り
- 1,967m
コースタイム
先発チーム[さとう・てつや]
14:00 上高地
14:20 河童橋
14:40 登山口(1589m)
16:50 胸突八丁(1900m)
15:15 風穴(天然クーラー)
16:45 岳沢小屋(2170m)
テント場泊
■9月8日(土)
先発チーム[さとう・てつや]
07:15 岳沢テント場発
09:05 岳沢パノラマ(2670m)
10:10 雷鳥広場(2721m)
10:40 紀美子平(2919m)
後発チーム[すぶ・えいじ・モグ]
06:10 上高地
06:30 登山口(1589m)
08:20 岳沢 08:40
11:00 雷鳥広場(2721m)
11:20 紀美子平
12:00 モグ到着<全員集合>
12:35 前穂高岳 12:50
13:10 紀美子平 13:40
13:55 最低コル(2926m)
15:40 南陵の頭
16:10 奥穂高山頂(3190m) 16:30
17:05 穂高山荘(2996m)
■09/09(日)
05:10 穂高山荘テント場
05:35 涸沢岳(3110m)
07:05 穂高岳山荘発
07:10 ザイテンクラード
08:30 雪渓
09:00 涸沢ヒュッテ 09:50
10:50 本谷橋 11:30
12:20 横尾 12:30
13:20 徳沢 13:30
14:15 明神館 14:25
15:05 上高地
天候 | 7日(金)晴れのち曇り 8日(土)晴れのち曇り一時小雨 9日(日)晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
ここからタクシー(4000円@1台)で上高地バスターミナルへ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的にとてもよく整備されています。岳沢から紀美子平までの重太郎新道 と,奥穂高岳周辺は注意が必要だと思います。 □上高地〜登山口 上高地バスターミナルにあるインフォメーションセンターで登山届けを出す ことができます。河童橋までは林間コース,川沿いコースどちらも距離は変わ りません。橋を渡って,湿地帯を歩いて行きます。このあたりまでは完全に観 光地です。 □登山口〜岳沢小屋 穂高・岳沢登山路の看板から山道がスタートします。たいへんよく整備され た森の中の道が続きます。 「岳沢名所 天然クーラー」の風穴からは,本当に ひんやりした風を楽しむことができます。 森を抜けるとアルプスらしい風景が現れます。石がゴロゴロしてるところが 一部ありますが,ほとんどはとても歩きやすい道です。危険なところはほとん どないと思います。 □岳沢小屋 たいへんきれいな山小屋です。眺めのいいテラスでは,火器を使うこともで きます。受付近くには,携帯充電用のコンセントやPC(インターネット接続可 )も解放されています。もちろんチップ制ですが,おいしい雪解け水を汲むこ とができます。トイレもとてもきれいで臭いも気になりませんでした。 □岳沢テント場 1日1張り500円でした。小屋から沢(涸れていました)を渡って100mくらい 離れています。疲れた体で往復するのは億劫な距離なので,買い物や水くみ, トイレなどは先に済ましておいた方が良さそうです。テントサイトは平らです が,石が多いです。砂の部分もありますが,ペグはたいへん打ち込みにくく, 私の安物のアルミペグはあっさり曲がりました。 □岳沢〜紀美子平 急登りが続きます。鎖やハシゴも登場し飽きない道です。きちんと整備され ていますが,かなりの斜度なので,ウェットな時は注意が必要です。滑落事故 も少なくないようです。天気がよければ,かもしかの立場,岳沢パノラマ,雷 鳥広場など,これぞ北アルプスという風景が楽しめます。 □前穂高岳 ゴツゴツした岩の多いルートです。ほとんどの人が,紀美子平に大きなザッ クを置いて上り下りするようです。私たちが登ったときは霧に包まれて遠くま で風景を見ることはできませんでした。 □紀美子平〜奥穂高岳 稜線をトラバースするようにして吊り尾根方向に進みます。○印を追ってい けば迷うことはないと思いますが,我々が通った時は霧が濃かったため○印を 見落とすことがありました。登り応えのある道でした。 □奥穂高岳〜穂高山荘 最後の下りになるところが急でハシゴになっているため,渋滞することがあ ります。この日,穂高山荘のテント場はいっぱいでヘリポートを使わせてもら いました。1張り600円@1日でした。ここも岳沢以上にペグは使えません。石 はたくさんあるので全く不自由しませんでした。水は1リットル150円で山荘で 買うことができます。トイレも利用できます。 □穂高山荘〜涸沢岳 空荷でさくっと登ると,すばらしい景色が楽しめました。 □ザイテンクラード〜涸沢ヒュッテ 眺めのいい,ゴツゴツした岩の多いルートです。途中,雪渓があり楽しめま す。涸沢ヒュッテまでは近く見えるわりにけっこう時間がかかります。 □涸沢ヒュッテ〜上高地 本谷橋まで林間を下り,そこから平地になります。横尾,徳沢,明神館と買 い物や食事ができ,トイレも利用できます。明神からは観光地ムードが強くな ります。 |
写真
感想
■教訓 峅道嚇仍海聾畫庵罎亡偉擦垢戮掘
常識なのでしょうが、今回はそれを実感。
目標の山頂到着時間を11時頃にセットして出発時間を決めるのが正解。
午前中にどんなに天気が良くても、お昼にはもう真っ白になることも。
ま、諸事情でそうもいかない事もあるでしょうが、極力これは実行すべし。
■教訓◆3000mオーバーでは高山病対策を」
これは個人差があるようですが、今回は数名が軽い症状を経験。
頭痛・倦怠感・吐気・運動能力低下・胸部圧迫感などの症状の訴えがありました。
予防策としてはゆっくり高度をあげ、水分補給を多めにすること。
これは気合や根性とは関係ない事なので、チーム内での助け合いが必須です。
症状を自覚した場合は我慢は逆効果なので、早目に助けを求めよう。
■教訓「ハイドレーションシステム(以下H.S)はいらん!」
昨年からプラティパスとソースと両方試してきたが、今回はアルミの水筒を使用。
H.Sはどうしても、水がプラスティック臭くなるし、何より給水時に呼吸が乱れる。
ザック内に収納する水パックも意外と邪魔だし、使用後のメンテナンスが面倒。
最初はカッコイイと思ったので、上記のデメリットも我慢できたが、もう我慢はやめました。
結果、普通の水筒が一番です。
今回新調したバルトロのボトルポケットも使いやすかったです。
■ニューアイテム 屮謄薀離凜 ソーラーコンペ2」
ハブポールタイプの自立型軽量テント。約1.2kgでパッキングには大助かり。
ソロテントとして必要十分なサイズと機能。設営も撤営も容易でした。
穂高山荘のテン場(ヘリポート)では超強風でしたが、なんとか持ちこたえてくれました。
今後とも相棒として末永く活躍して頂きます。
■ニューアイテム◆屮哀譽乾蝓 バルトロ65」
グレゴリーのザック3個目。縦走用大型ザックとして文句なし。よく出来ています。
■ニューアイテム「モンベル U.L.スーパー スパイラルダウンハガー #3」
今回のテン泊では2泊とも最低でも8度位までしか下がっていません。
ですので、保温性のチェックはできず、暑がりの僕は2晩ともシャツとパンツのみでOKでした。
ちなみにストレッチ性能は期待とのギャップが大きすぎ。スパイラル性能の無いモデルでも全く問題なしだと思います。
■ニューアイテムぁ屮皀鵐戰 U.L.コンフォートシステムパッド150キャンプ38」
普通、登山者はこのキャンプモデルを選ばない。赤い、厚さ25mmのタイプを選ぶでしょう。
でも、僕はヘタレなので、凸凹な寝床では寝れません。
なので、少々贅沢で、パッキングサイズが大きくなりますが、厚さ38mmこのモデルを選択。
結果は正解!長さも1500mmタイプで正解。就寝時に体が痛いということは全くありませんでした。おすすめです。
今回は、オヤスカメンバーの初全員参加の記念すべき山行きということに加え
個人的には、11年まえの人生初登山で満身創痍で下山したコースのリベンジ
山行きとなりました。
11年まえの記録↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-122462.html
約2年前に登山を再開してからの山行きは、まさに今回の為の予行演習だったと
言っても過言ではありません(笑)
そしてそのおかげで、テント泊+涸沢岳のオプションがついて見事に
リベンジ成功にすることができました。
心配していた天候もまずまずで、11年まえと変わらない北アルプスの絶景も
拝むことが出来、個人的に忘れられない思い出がまた一つ増えました\(^o^)/
心残りがあるとすれば、前穂山頂、吊尾根、奥穂山頂での展望が望めなかった事かな。
まぁ、これが最後では無いのでいつかは絶対にね(^^)v
次の目標は、やっぱり日本第2位の北岳か?
でもとりあえずは、今はちょっと燃え尽き気味なので、次回は軽い装備で
下山後の反省会重視の山行きがいいかなぁ〜なんて思ったりしてます(笑)
やはり山は午前中にピークハントすべきだ。
夏の天気は午後からだいぶガスがでる。
苦労して登っても山頂での眺望がないと充実感は半減してしまう。
とはいえ1年ぶりの北アルプス。しかも昨年の常念岳とは異なり、
北アルプスの核心部、穂高岳だ。
登り応えがあり、とても充実した山行となった。
標高差1600m超を1日で制覇するのは初の経験だったが、思ったほど
つらくはなかった。
ゆっくりでも、一歩一歩前に足を出していけば必ず頂上にたどり着くのだ。
1日目の前穂・奥穂での眺望はガスで真っ白だったが、その代り2日目早朝の
涸沢岳からの眺望は息をのむほどの絶景だった。
下りはもともと苦手なのだが、横尾からの11kmもの平坦な道のりは、
疲れ切った足にかなりのダメージを与え、登りよりもつらく感じた。
待ちに待った山行だったので、終わってみるといささかさびしい感じがする。
北アルプスはまた来年なのだろうか。できれば秋にもう一度行きたいものだ。
でも南アルプスも行きたいしなー。
疲れと雨で夜の宴会ができなかったのは残念。
持参した日本酒はちゃんと自分で消費したけどね。
1年前から計画していた穂高岳は、3000mを超えるだけあっていつも通りの山登りとは行かなかったか⁉
メタボリック・ボディを鞭打ってなんとか岳沢小屋までたどり着いたが、その先の紀美子平までが辛くて、景色を眺めながらゆっくり登ってやったよ(笑)
なんとか合流して前穂高をみんなで登った時は、初めて高山病にかかって頭が痛くなって辛かった。
鉄也が助けてくれて本当にありがたかった。ありがとう。
こうして奥穂高を制覇して楽しみな宴会かと思いきや、天候悪化でお開きだったのが残念。
2日目は下りだけのパラダイスで、しかも高山慣れして心肺機能がアップしたか、始終元気だった!へこたれてるS君の荷物を持ってあげた。
今回は5人全員が揃って行けて良かったです。またみんなで行きたいね!
当初は皆で金曜夜に出発する予定を、自分を含めて二人だけ朝発にさせて
もらったのは正解だったと思います。。
テン泊装備(約13kg)を担いでの,上高地〜岳沢〜前穂〜奥穂の一気登り
標高差1600mは,運動不足&メタボの月いちヤマノボラーの私には厳しすぎ。
岳沢スタートでも穂高山荘に着く頃には十分にへろへろでした。
とくに吊り尾根がきつかった。初めての北アルプスは,視界が良ければ
神の目線というか「まるでヘヴンだぜ」的な気分で元気になるですが,
濃い霧につつまれ,岩だらけで樹木もなく,足を滑らせたらどこまで落ちて
いきそうな吊り尾根は「まるで地獄の一丁目」でした。
弟に借りたコールマンの1人用テントAvior X1は、ぱっと見がカッコイイ
ので気に入っているのだけど、高さがないために,もう本当に寝ることしか
できません(笑)。
つかれた体で不自然な体勢で潜り込もうとすると足がつりそうになるし,
頭から入ると体の向きを変えるのに一苦労します。横の大きなチャックを開
けて出入りするのが正解のようです。2日目には慣れて寝転んだまま食事を
とったりもしましたが。
岳沢も穂高山荘もペグがきかないテント場でした。今回、小屋の混雑から
のがれるためにテント泊にしたのですが、テント場が静かということもあり
ません。イビキも話し声(うめき声、独り言)も筒抜けです。
それにしても早朝の涸沢岳からの景色はすばらしかった。景色に感動して
泣けてきたってのは初めての経験です。
1年前にオヤジスカウトに引きずり込んでもらったおかげで、貴重な体験
ができました。足の遅い私をあちこちで待ってもらいました。横尾からは
モグに荷物を持ってもらったし。あらためて皆に感謝です。
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