槍ヶ岳 (大渋滞の槍の頂上からは大パノラマが待っていた)
- GPS
- 35:25
- 距離
- 38.0km
- 登り
- 1,803m
- 下り
- 1,795m
コースタイム
5:35 上高地発
6:20 明神
7:10 徳沢
8:10 横尾
10:00 槍沢ロッジ
10:40 馬場平(昼食) 11:20
12:35 大岩
13:20 水場
14:00 坊主岩小屋下
14:40 殺生ヒュッテ分岐
15:10 槍ヶ岳山荘 (最終者は16:10)
●9月16日
6:00 山荘発
8:50 槍ヶ岳頂上 9:00
9:15 山荘 9:50
10:50 水場
12:35 槍沢ロッジ(昼食) 13:05
14:10 横尾 14:30
16:55 上高地
天候 | 1日目 晴れ後曇り後雨 2日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
・タクシー(片道4000円の定額制) バスは片道1200円、往復2000円です。4名の場合は往復7200円(一人1800円)です。 しかし、帰りについては、バスが混雑すると思われる週末、4名の場合は絶対タクシーにすべきです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
(登山ポスト) ・上高地にあり (温泉) ・沢渡の「梓湖畔の湯」700円 (登山道) ・良く整備されており、槍の肩まで危険なところは無し |
写真
感想
【K先輩の日本百名山完登に同行】
OUCACのK先輩が、この槍ヶ岳で、日本百名山を完登することになり、後輩有志と
共に8名での登山となりました。
槍ヶ岳(槍沢ルート)は、体力の無い人は、通常2泊3日の行程で登りますが、
オヤジパーティの我々はなぜか1泊2日。さて、どうなることやら?
【感想】
槍ヶ岳はイイ山です。晴れていれば、すばらしい展望が得られます。
しかし、今回、なにより驚いたのは、槍の頂上への大渋滞です。朝6時に並んで、
頂上に着いたのは2時間50分後の8時50分でした。なぜ渋滞するのか? 最初は、頂
上が狭くて一度に頂上に立てる人の数が限られているためと思いましたが、実際には、
極度に安全を計る人たちが、登るのに時間がかかるためのようです。岩登りの経験
のある人は15分くらいで登れるでしょう。ちなみに下りは15分でした。
【記録】
車2台に分乗して14日(金)の夜に首都圏を出発。「梓湖畔の湯」の駐車場近くに
停め、翌日、始発(4:40)のバスまたはタクシーに乗ることにしました。
先行したK先輩の車からの連絡で、「梓湖畔の湯」のすぐ上の駐車場に入ったとの
ことで、我々も市営第一駐車場に4時前に入り、少々仮眠をとります。朝起きてみると、
K先輩の車は、我々の車の2台先に停まっていてビックリしました。4時30分頃、やっ
てきたタクシーに分乗して上高地に向かいます。釜トンネルの通行可能時間が5時か
らのことで、少々、トンネルの前で待ったうえで、5時過ぎにまだ薄暗い上高地バス
ターミナルに到着です。タクシーやバスがひっきりなしにやってきます。ターミナ
ルで朝食の弁当を食べ、5時35分に出発です。
横尾までは車も通れる道を黙々とやや速足で歩き、8:10に横尾着。
ここからは、普通の登山道になりますが、槍沢ロッジまで急な登りはありません。
メンバーのK君曰く「これくらいなら帰りは楽勝です」。さて、それは本当だったで
しょうか? S先輩を先頭にゆっくりペースに切り替えて進みます。
10時に槍沢ロッジに着いて、小休止。まだ、昼食には早いので、ババ平まで行く
ことにします。10:40にババ平着。お湯を沸かしてカップラーメンを食べます。
S先輩がタッパに梨を持ってきてくださり、美味しくいただきます。
さて、ここから、だんだんと傾斜が増していきます。槍沢の左岸をつめていきま
すが、大曲をすぎてしばらくすると急登が始まります。12:35、大きな岩があるとこ
ろで小休止。だんだんと疲れが出てきます。ここからが、本当の山登り、傾斜がき
つくなります。そして、天狗原との分岐を過ぎて雨が降り出しました。13:20に最終
水場、14:00に坊主岩屋下を通過。また、雨が強くなります。槍の穂先が時折、ガス
の間からボーッと顔を出し、やや幻想的です。ここから、遅れ出す人が出て、グル
ープは別れてしまいます。大部分の人は15:10に槍ヶ岳山荘に到着しましたが、最後
の人は1時間遅れの16:10着でした。やはり、上高地から1日はきついなー。
槍ヶ岳山荘は、人でごった返しています。さすが3連休です。我々の部屋は、4畳
ほどの広さの2段。下に我々8名のうち6名。上に2名と4人組の別パーティが一緒。夕
食は19時から(17時が第一ラウンド)とのことで、それまで宴会。まずはビールで
乾杯の後、焼酎を飲みますが、すぐに酔っ払ってしまいました。
明日の行動計画は、5:30の日の出時に小屋の前でご来光を仰ぎ、頂上で日の出を
見た人たちが下りてくる頃に穂先へ登り出すというものでした。
寝る前に外に出てみるとガスで何も見えませんでしたが、夜中に外に出たメンバ
ーから聞くと、満天の星がとてもきれいだったそうです。
翌朝、4時頃には回りがうるさくて寝ていられません。起き出して、窓を開けると
天気は上々のようです。雲海の上に山々が浮かんでいます。
朝食は5時からとのことでしたが、その前から、食べている人がいるようなので、
我々も行こうとすると、放送がかかって朝食開始とのこと。なんとか滑り込みセー
フで朝食を食べ、ご来光を仰ぎにカメラを持って外に出ます。槍の頂上へはヘッド
ランプの列が連なっています。小屋の前も人だかりがすごい。目の前にはすばらし
い景色が広がっています。前に常念岳、蝶ヶ岳、そして八ヶ岳、富士山、南アルプ
スがすべて雲海の上に見えます。
そして、日の出です。歓声が上がります。なぜか感謝の気持ちが湧いてきます。
「どうもありがとう」心の中でつぶやきます。
ご来光のあと、いよいよk先輩の百名山達成の時がきました。
6時頃に槍の頂上へ向かう列に並びます。しかし、ちっとも進まない。日陰は気温
が低く、おまけに風もあり寒い。体が震えます。
下りてくる人に聞くと、登って下りてくるのに2時間以上かかったとのこと。我々
も2時間以上を覚悟します。結局、2時間50分かかって頂上に上がりました。しか
し、待ったかいがありました。快晴の中、360度の展望が待ってくれていました。す
ばらしい眺望です。早速、サブザックから「祝 日本百名山完登!」の横断幕2枚を
取り出し、記念撮影です。頂上にいた他の登山者からも大きな拍手をいただきました。
K先輩、おめでとうございます。感動の記念撮影が終わり、祠の前を他のグループ
に明け渡し、我々は展望を楽しみます。みんなで指をさして山座同定を楽しんだ後、
10分ほどで山頂を後にします。登りは2時間50分。下りは15分です。
小屋に戻って、荷物を整理し、K先輩とS先輩と私は缶ビールで乾杯です。「あ
ー、おいしいなぁ」
さて、9時50分なってしまいました。急がないと今日中に家に帰れないかもしれま
せん。(まーそれもいいかも?) 苦労して登った道を下り始めます。何度も槍の
穂先を振り返ります。「槍よ、どうもありがとう。また来るからね〜」 みんなは
どんどん行ってしまいます。私は写真を何枚も撮るので、遅れてしまいましたが、
槍が見えなくなってから、急いで追いつきました。
槍沢ロッジの食堂で各自カレーライス等の食事を取ります。徳沢園ではソフトク
リームを食べました。疲れた足を引きずって、やっとたどり着いた上高地バスター
ミナルは、人人人でいっぱいです。そのまま、タクシーの乗車待ちの列に並び、沢
渡へ向かったのでした。
【メンバー紹介】
●K先輩
64歳にして、日本百名山を完登しました。
体力が落ちたとお話していましたが、まだまだ、何もしていない若い人はかなわ
ないでしょう。
今後とも登山に対する熱い思いを持ち続けていただきたいと思います。
●S先輩
今回もパーティの精神的な支柱でした。
毅然としつつも細かい思いやりについては、本当に頭が下がります。
人間、Sさんのようになりたいものです。(本当に)
●Y先輩
お腹の手術後1ヶ月半にもかかわらず、問題なく山行を貫徹しました。
まだ、お酒は飲めませんし、食事の量も控えていらっしゃったようですが、山へ
の情熱は熱いものを感じます。また、一緒に登らせてください。
●N先輩
日頃運動はしていなといいつつも、先頭を歩く姿は、現役時代のままでしょうか?
明るく元気なお声は、メンバーを元気づける貴重な存在です。
●Y君
山行前は、彼を知る一部の先輩から「大丈夫か?」とも言われていましたが、3週
間のいちご栽培研修で培われた体力で、無事、槍ヶ岳を制覇しました。次回はたぶ
ん別人のように痩せて登場するでしょう。
●K君
持病をもちながらも元気に登ってくれました。彼の明るく元気な性格は、皆を楽
しませてくれました。また、一緒に登りましょう。
●M君
私の同期で今回特別参加。普段、スポーツジムで10キロ走っているので、槍くら
いは平気ですね。山はいいなと思ってくれたことが、一番うれしいです。次は一緒
に「鳥海山」に登りに行く予定です。
完登おめでとうございます。
そしてumnaruhodoさんの目標達成記録を楽しみにしています。がんばってください。
次の更新も楽しみに待っています。
深夜の出発とても参考になりました。
お陰で八ヶ岳の登頂成功したんですよ。
konkuwenさん ありがとうございます。
私こと 槍から帰って、健康診断で高血圧にひっかかり、五十肩は治らず(5ヶ月経過)、百名山山行は停滞ぎみです。
ゆっくり、来年の完登を目指します。
八ヶ岳にも行きたいなー。
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