剱岳早月尾根(日帰り)
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 2,307m
- 下り
- 2,307m
コースタイム
天候 | 晴のち時々曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コース全体で最も大変な箇所は早月小屋手前の丸山の急斜面。前日の雨で道がぬかるみ、木の根の張り出しも多くストックが邪魔に思える。頂上直下の岩場は前剣コースほどテクニカルではない。途中水場は1個所も無いので十分な補給準備を。早月小屋で飲料が買える(水が800円、ジュースが400円)ので現金持参がよいかも。 早月尾根は北斜面なので、早出すれば早月小屋に到着するまで直射日光を避けられる。 |
写真
感想
日本3大急登のほかに、北アルプス3大急登というのがある。2つに共通しているのが烏帽子岳のブナ立尾根で、残る北アルプスの急登は燕岳の合戦尾根と剱岳の早月尾根である。急登登りがマイブームになってきた私は早月尾根をアルパインスタイルで登ることにした。ひとことで言ってしまえば山小屋を利用せずに日帰りすることだ。
計画を立てるにあたってゴールデンウィークの毛勝山の敗退から得た教訓を生かさねばならない。即ち標高差2,200mの長丁場を日帰りするには前泊で十分休養した上で、4時台には出発するということである。3連休の中日が決行日となるので、金曜の夜に焦って高速道路で富山まで来る必要はない。今はバイクのツーリングには最適な季節ということで安房峠越えの夜間ツーリングで富山入りを果たし、土曜日は金剛堂山などに登って足慣らしをしていた。午後に馬場島へ向かうと果たして剱岳方面は真っ黒な雨雲に覆われている。土曜に剱・立山へ登った人たちはさぞや降られていることだろうと推察された。土曜の夜は雨が降っていそうな馬場島より10Km手前の廃屋の軒下にテントを張った。
3:30起床。外は満天の星空でガッツが漲る。手早くテントを畳み朝飯を済ませ、馬場島へ。馬場島の駐車場は車であふれていて朝早いというのに登り支度の人が大勢出ていた。バイクの私は登山口の目の前に駐輪し、すぐに出発した。出発時刻は4:15。
いきなり急登が始まるが、ヘッドライト下でもそれほど歩きずらい道ではない。2時間くらい歩いていると左右の山には朝日が差してきたが、登山道は剱岳の陰になっていて2000m近くまで登って来てもまだ陽が差さないので夏場は快適である。ただし、早月小屋手前の丸山の登りは、前日の雨のせいか道が泥んこになっていて往生した。
早月小屋まで来ると、剱の岩尾根が見渡せて気合いが入る。ここからは結構鎖場も多いのだが、「ここで足を滑らせたら確実に死ぬな」と思うほどの危険個所はない。明治40年の頃は人跡未踏でも、今は安全に登れるようになっているのである。
登り出して約6時間30分後の10時40分に頂上に着いた。2004年に前剱コースで初登頂して以来だ。今日は眺めも良く、登頂を果たした周囲の人たちもみんな嬉しそうな表情をしていた。
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