【ヒマラヤ】プーンヒル アンナプルナを愛でるトレッキング
- GPS
- 104:00
- 距離
- 36.4km
- 登り
- 4,662m
- 下り
- 4,668m
コースタイム
デリー出発が大幅に遅れ、3時間遅れでカトマンズ空港到着。ポカラ行き国内便に乗り継ぎ出来ず、急遽ドライバー付きレンタカーで陸路ポカラへ向かうことになった。15:20出発→ポカラのホテル20:50到着
【10月2日】
ホテル7:08発→ノーダラ7:45→ナヤプル8:25→マタタンティ8:45→その先から通行不能となり、8:57下車。9:03徒歩スタート〜ティルケドンガ9:40/10:05〜ウレリ11:10/11:25〜バンタンティ12:25/13:25(ランチ)〜13:45雨具着用〜ナゲタンティ15:15〜 ゴレパニ下村16:35〜ゴレパニ上村16:50着
【10月3日】
ロッジ出5:30〜プーンヒル6:00/6:45〜ロッジ戻り7:20〜ロッジ出発9:00〜デオラリ10:55/11:10〜バンタンティ12:23/13:23(ランチ)〜タダパニ着14:40
【10月4日】
5:30起床〜ロッジ出発7:50〜バイシカルカ8:35〜ガンドルン入口10:30 出口分岐11:00〜キムチェ11:45〜シャウリバザール12:52/14:05(ランチ) 乗車14:15→ビレシャンティチェックポイント14:47/14:52→ナヤプル15:10→ポカラのホテル着16:20
【10月5日】
ホテル出 ポカラ空港(8:50予定)10:20→カトマンズ空港10:55 市内観光 カトマンズ発18:50→デリー着20:25
天候 | 晴れ 曇り 小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
ポカラから先は4WD車で移動。現在はウエリまで行けるが山行当時は大雨の後で路面が悪く、マタタンティの先までしか行けなかった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
トレッキングコース上に危険箇所なし |
写真
感想
【プロローグ】
夢のヒマラヤトレッキング。田舎の短足鈍足親父にとっては高根の花、というより頭の片隅にもなかったヒマラヤトレッキングが実現したのはひょんなことからでした。
2012年にTJAR(トランスジャパンアルプスレース)をテレビで観て感激し、日本海から太平洋を歩いて横断しようと一念発起。それまでテント泊縦走をしたことがなかったので、2013年に親不知から扇沢まで7泊8日の予行演習。これならいける、と自信を持ち、2014年夏に決行するつもりでいたら、なんと6月からインドに行けとの非情命令(><)
インド(デリー近郊)に来てみると、ネパール(ヒマラヤ)が近いではないか!日本から出かけるより間違いなく格安で行けると確信。山好きの韓国人同僚Sさんも乗り気になり、二人でヒマラヤトレッキングに行くことにしました。ネットでカトマンズの旅行社を探し、移動日2日+トレッキング3日で契約成立。
↓ 旅行社
http://www.himalayanactivities.com/
【トレッキング】
初日。デリーからカトマンズに向かう便の出発が遅れに遅れ、3時間遅れとなりました。さすが噂のインド時間。そのため、ポカラへの乗り継ぎ便に間に合わなくなり、どうなることかと気を揉みましたが、さすが旅行社。急遽ドライバー付きのレンタカーを手配してくれました。飛行機なら30〜40分のところを5時間半かけてようやくポカラのホテルに到着。そこでガイドと初対面しました。片言の日本語が話せます。
二日目。ホテル屋上からアンナプルナ山群の優美な稜線を眺めて俄然やる気が湧いてきました。4WD車でヒレを目指しましたが、途中、マタタンティの先の道路が崩壊していて、そこから徒歩スタート。途中にロッジや茶店が点在しているので、適当に休憩、お茶、ランチをしながら登っていきます。今日は標高差1500mくらい。
目的地のゴレパニのロッジには16時50分到着。Sさんは熱があり、調子が悪そうです。高度は2,853mなので高山病ではなさそう。風邪かもしれないのでパブロンを飲んで早めに休んでもらいました。ロッジはベッドがあるだけなのでシュラフは持参です。一つしか持ってない夏物の薄いダウンシュラフを持ってきましたが、この高度ではやや役不足。もっと標高の高いトレッキングに行く場合は冬用シュラフが必要ということが身に染みて分かりました。
ネパールはちょうどダサインというお祭の時期。食堂に客、ガイド、ポーターが集まり、ダンスに興じました。ガイドはロッジの人と顔見知りで、夕食後、一緒に厨房に入っておしゃべり、お酒(ラム酒)を楽しみました。ロッジ経営者の長女夫婦は韓国に3年間出稼ぎに行き、旦那さんは今でも韓国にいるとか。
三日目。早起きして今回の最高地点プーンヒル(3,210m)まで歩いて行き、日の出を待ちます。ダウラギリ(8,167m)は雲に隠れていましたが、お目当てのアンナプルナ南峰(7,219m)は白い峰をくっきりと見せてくれました。
しばらく絶景を楽しんだ後、ロッジに戻り、朝食後9時に出発。調子の悪かったSさんは、念のため急遽雇った若いポーターにザックを預けて歩くことにしました。今日はデオラリまで250m上がったあと、タダパニまで400mほど下る4時間くらいの楽勝コース。ゆっくり歩きます。
いくつかの集落を通り、14時40分にタダパニのロッジ到着。目の前にアンナプルナ南峰からマチャプチャレが大きく聳えています。綺麗な山並みを眺めながらベンチで国際交流。ゴレパニの宿もそうでしたが、客は欧米人に韓国人、中国人が多いです。ガイドに訊いたら、日本人のヒマラヤブームは既に終わり、今は中国人が一番多いそうです。次に欧米人、韓国人で日本人はかなり少ないとのこと。
ロッジのオーナー(ご主人)と長女は韓国で出稼ぎ中。奥さんと歯大生の次女で切り盛りしており、ダサインのため、ポカラにいる息子も手伝いに来ていました。ゴレパニの宿のオーナーも韓国に出稼ぎだったし、とにかく宿泊費も食費も日本に比べたら桁違いに安いから、ロッジ経営だけではやっていけないのかもしれないですね。
四日目。5時半に起きて日の出を楽しみ、7時50分に出発。今日は下るだけなので楽勝です。途中は石畳の道や段々畑沿いの集落をいくつも通ります。ガンドルンの手前ではアンナプルナベースキャンプに向かうルートとの分岐もあり、いつかは、という思いを持ったものです。どんどん下ってやっと車の待つシャウリバザールに着き、昼食後、2時間かけてポカラに戻りました。ポカラでは韓国料理店で打ち上げ。久しぶりに韓国焼酎を飲みました。
五日目。朝、ホテル屋上から眺める最後のアンナプルナは残念ながらガスで半分隠れていました。ポカラ発の飛行機はいつもの通り(?)1時間半遅れで出発。それでも11時前にはカトマンズに着いたので、旅行社にザックを預けて夕方まで市内観光をしました。赤色基調の仏教寺院などの伝統建造物はインドと共通点があるようで、似たような印象を受けます。
ツアーの〆は空港内のレストランでステーキ。復路便はそれほど遅れず出発してくれてヒマラヤトレッキングは無事終了しました。トレッキングは実質3日間と短かったですが、ヒマラヤの魅力にちょっとだけ触れられて良かったです。
【エピローグ】
トレッキングから帰国まもない10月14日、アンナプルナベースキャンプ(ABC)付近を季節外れの大吹雪と雪崩が襲い、トレッカー、ガイド、ポーターなど43人が亡くなるという大惨事が起きました。トレッキング途中、ABCにつながるルートとの分岐を通過した際、いつかはABCに行きたいと思ったこともあり、ヒマラヤはトレッキングレベルでも危険なんだ、と思いを強くした次第です。
また、2015年4月にネパールを大地震が襲い、カトマンズ市内も大きな被害を受けました。今回見学した寺院なども大きく損傷しましたが、3年ほどで復興したとのニュースがあり、安心しました。
ヒマラヤトレッキングのエリアは大きく分けて、西のアンナプルナ、中央のランタン、東のエベレストの三つ。せっかくインドにいる間にもう一つくらい行っときたいという思いが強くなり、翌年1月にランタン地区のトレッキングに出かけました。その記録は別途。
2020年4月24日作成
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