源氏山、大峠山、八町山周回(八雲池ルート)
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,259m
- 下り
- 1,246m
コースタイム
天候 | 晴(春霞) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
トラバース道数か所危険 |
写真
感想
源氏山は山梨100名山であり、山梨分県ガイドブックにも載っている。しかし丸山林道からのルートでは所要時間が数時間、いかにも歩き足りないと後回しになっていた。ところが「山だもんね」を見ていると八雲池ルートのレコを見つけた。所要時間もいいし面白そうだと思い、登るならこのルートと決めていた。そこで今回挑戦することとした。甘く見ていたところもあり、大いに反省した。
○八雲池公園~八町山
きれいだがどこかさびれた感じの公園だ。なぜか駐車場がないのでトイレ近くのちょっと広い所に車を止め出発。登山口には案内板があったが割れて落ちていた。入口から5分程度が荒れていて先が不安になった。しかし後は道型もはっきりしていて迷うところはない。かなり前と思われるが登山道が整備されたようで、その痕跡が残っていた。踏跡は薄い。八町山まではしっかりした道がある。
○八町山~源氏山
尾根伝いに道が有るだろうと予想していたがない。適当に源氏山方向に向かっていくと、真新しいコンクリート舗装の林道に出た。林道は方向が違うのですぐ稜線と思われる小尾根に分け入った。最低鞍部からは斜め左下に下り、登山道に合流した。快適な道なのでどんどん歩く。こんな道なら楽勝で源氏山だなと思った。1時間位過ぎると源氏山鞍部が見えたので後5分だと甘く見積もったがそこからがこの道の核心部分だった。あっちこっちで道が流され、高巻ならぬ底巻やらガレ場をステップを切ってのトラバースやらと、兎に角時間と労力がかかった。一番怖かったのはパラパラと絶えず小石が落ちて来る斜面のトラバースだ。見上げると茶褐色で脆そうな岩の辺りから小石が落ちて来るではないか。一気に渡るしかないと腹をくくり落石が少なくなった時に急いで渡った。だがザレ場でズルズルと足場が崩れていってしまうので、ステップを切って渡った。これは冷や汗ものだった。最後の最後で沢に突き当たった。ここまで雪はなかったが、源氏山の北東斜面になり数十僂寮磴着いている。鞍部が見えるのでこの斜面を登り切れば無事分岐に到着となる。そこで目で斜面の道を探したが、雪で見つからない。う〜んヤバイな。兎に角沢まで降りようと下り始めたが意外に急で怖い。沢に降り立ち道を探すもやはり雪の斜面に道は見当たらない。どちらにしてもこの斜面は道がなければ登れないと諦め、登れそうなところを探した。ここはY字の沢で何となくYの真ん中が登れそうだ。沢を少し登って取付こうと考えた。しかしここに丸太で道が作られた痕跡があった。よかった。でも薄い、どこまであるか?急斜面をジグザクに登り、道は左の沢に突き当たる。だがまたもや正面の斜面には浅いが雪が着いていて道が分からない。周りを見回してもこの斜面を登るほかに道はない。そこで雪用の手袋、軽アイゼン、スパッツと今ある最高レベルの雪の用意と足ごしらえをした。雪は緩んでアイゼンは効かないが滑る訳ではなく、決死の覚悟がいる程ではなかった。難なく登り切り源氏山分岐に着く。その後も雪があったり、凍結していたりでアイゼンは活躍した。強風に煽られながらも目的地源氏山に到着できた。
○源氏山~大峠山
雪がないのでアイゼンがひっかかる。アイゼンに注意し下る。分岐から大峠山分岐まではトラバース道となる。東斜面だが雪が着いていて歩きにくい。最初こそ道が分かったが、途中から道が分からなくなった。つまり迷った。トラバースの意識が強く、登らなければいけないところを水平に行ったのか下ってしまたのか。しかし行く先々にはテープがある。不思議に思いながらもテープを辿る。これはおかしいと思ったところで回りをよく見ると上にも下にもテープが見える。ここで登山道のテープでないことに気が付いたが既に遅い。前方に雪のない南斜面が見えたので、強引に雪の斜面を突っ切った。南斜面に出て、上を見ると鞍部が見える。どうもあそこが分岐と思われた。しかし焦りは禁物、時間も時間なので先ずは腹ごしらえと雪のない草地に座って一休み。これまでの経験で腹が減っているとネガティブ思考になり、腹がふくれるとポジティブ思考になると分かっている。さて腹も落ち着いたので改めて現在位置を確認し、鞍部に向かって出発した。予想通りすぐに鞍部の分岐に到着した。分岐の看板を確認し大峠山に向け歩きはじめる。カラマツの雰囲気の良い道だ。ほどなく山頂に到着した。手作りの山頂標識があるだけで殺風景な山頂である。
○大峠山~八雲池
ちなみに大峠山は一等三角点である。下山は真東の尾根であり、太陽を右上に意識して下り始めた。すぐに大展望地に出る。残念ながら春霞だが雄大な富士が望めた。雲一つないピーカンの眺めもいいが、こんな富士山もいいじゃないかと負け惜しみしながら眺めた。緩やかな尾根で道型もある。しかし道型は歩きにくい所が多く、尾根芯を外れないように歩き易い所を下る。尾根末端は少し急になり登山道に合流した。その後は淡々と下るのみ。きつく感じた登りも、下りはあっけない。登山口脇の取水口から漏れている水を頂いた。冷たくてうまかった。車に戻るとまたも声をかけられた。甲斐百山を登っている人らしく、登山口を尋ねられたので詳しく教示した。山梨百名山とは別に甲斐百山が制定されたとのこと、どう違うの?まあ違った山を紹介してくれるならそれもいいか。
※雑感
この時期は丸山林道が通行止めと思われる。だからそちらから入山する人がいないので源氏山へのトレースがないのだろうと推察された。あればもっと楽できたのに…(T_T)おかげで静かな山旅となった。今日も山をひとり占め、最高の贅沢だ。(きっと普通の人は贅沢と思わない)
「山だもんね」のレイさんレコ参考にさせていただきました。ありがとうございました。3年の間に随分標識やら登山道やらが荒廃したなと感じました。
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