やっと行けた!八ケ岳(天女山⇒麦草峠)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 23.6km
- 登り
- 2,576m
- 下り
- 1,987m
コースタイム
天女山駐車場06:26⇒6:37天の河原⇒07:47海抜2000Mの標石⇒08:22前三ツ頭⇒8:50三ツ頭⇒09:31権現岳
⇒09:38源氏梯子⇒10:19ツルネ⇒10:38キレット小屋⇒11:55赤岳頂上⇒11:59赤岳頂上山荘12:19
⇒12:30赤岳展望荘⇒12:35地蔵の頭⇒13:09三叉峰⇒13:20横岳(奥ノ院)⇒13:46硫黄岳山荘⇒14:04硫黄岳頂上
⇒14:39夏沢峠⇒14:58オーレン小屋
[2日目]
オーレン小屋08:21⇒08:55箕冠山⇒09:09根石岳⇒09:31東天狗⇒09:44西天狗⇒10:41中山峠⇒11:06中山
⇒11:18にゅう分岐⇒12:00にゅう⇒12:54白駒湿原⇒13:05白駒池南岸⇒13:15白駒荘14:25⇒14:56麦草峠
17:37甲斐大泉駅⇒18:15天女山登山口⇒18:34天女山頂上(駐車場)
天候 | 9/22(土)⇒ 9/23(日)⇒ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・登山口までのアクセス手段 中央自動車道長坂IC⇒県道32号線⇒県道28号線⇒県道620号線⇒天女山駐車場 ・下山後の駐車場までの移動手段 麦草峠-<バス>-茅野駅-<JR中央本線>-小淵沢駅-<JR小梅線>-甲斐大泉駅-<徒歩>-天女山駐車場 ・麦草峠〜茅野駅間バス時刻表 http://www.alpico.co.jp/access/suwa/pdf/okutateshina.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
・天女山〜前三ツ頭までは、樹林帯の中の急登が続きます。 標高100メートル毎に標石が設置してあり、現在地を知る目安になります。 ・前三ツ頭〜権現岳は、緩やかな稜線歩きになります。 ・権現岳〜キレット間は、標高275Mを下るそうです。 源氏梯子は61段の高さがありますが、傾斜は急ではないので、落ち着いて降りれば問題ないです。 ・キレット〜赤岳間は、標高459Mを登り返します。 ルンゼ上の岩場・ガレ場の急騰が延々と続くため、落石に注意をする必要があります。 ルンゼ上の急登を終えると、鎖場や梯子、岩壁のトラバース等、嶮しいルートが続きますが、 慎重に進めば問題ありません。 ・赤岳〜横岳間は、二十三夜峰、日ノ岳、鉾岳、石尊峰、三叉峰、奥ノ院、と、嶮しい岩峰が続くコースで、 梯子や鎖が登場します。 奥ノ院直下の鎖場〜岩壁のトラバースは慎重に進む必要があります。 ・天狗岳〜にゅう〜白駒荘は、鎖や梯子等の嶮しい岩峰は少なくなりますが、 雨が降ると登山道が水没して歩くのが難儀になる箇所が多いです。 にゅうの森は苔が生えた岩や木の根が大変多く、注意して歩かないと、苔を踏んで滑って転びます。 (デジカメをいじりながら歩いていて、何度か滑って転びました) ・天女山の駐車場を利用していて、下山後に甲斐大泉駅から歩いて戻る計画の場合には、 麦草峠を昼(11:55)にバスで出発しないと、季節によっては天女山の駐車場までヘッドライトで 歩くことになります。 |
写真
感想
以前から行きたかった『八ケ岳でテント泊』。
延期、延期が続いてましたが、やっと行くことができました。
最初の予定では、2泊3日でゆったりとテント泊をしてくる計画でしたが、家の都合で1日潰れ、
1泊2日の計画になりました。
とりあえず、1日目にキレット小屋にテントを張り、2日目に一気に縦走しようと考えながら前夜に家を出発。
天女山頂上の駐車場に車を停めて車中泊をし、翌朝目が覚めると、天気はどんよりとした曇り空。
急いで携帯で天気予報を調べてみると、今日は1日中曇りで、明日は1日中雨となっていました。
『ええ〜〜〜〜っ! 天気予報、いつの間に変わったの?!』
2日前までは、土曜日が『晴れ時々曇り』で、日曜日が『曇り時々晴れ』のハズだったが…。
今日はキレット小屋まで行けばいいことにしていたので、早起きせずに、6時まで車で寝てました。
明日が1日中雨だとすると、今日は最低でもオーレン小屋まで行かなければならないな…。
そんなわけで、急いで準備をして山登りを開始!
のんびりとテントを担いで歩くつもりだったが、今日もそれなりの速度で歩くことになりました。
(まあ、標準時間で歩ければいいけど…南八ケ岳は初めてだし、テントを担いで歩くとなると、どんなもんだろう?)
どんよりとしたガスで視界が悪い中、三ツ頭を目指して急登が続く。
今日が1日中こんな天気で、明日が1日中雨だとしたら?
想像すると、いきなり下山して家に帰りたくなってしまいました。
しかし、急登を終えて前三ツ頭にでると、突然ガスが晴れて青空が見えました。
気分一転!急に楽しくなりました。
南八ケ岳は岩場が多いと聞いてましたが、変化に富んだ地形は予想以上でした。
歩くのも楽しいですが、眺めも本当に素晴らしいです。
権現岳〜東ギボシ〜西ギボシと続く稜線は綺麗だし、ツルネから見た赤岳&阿弥陀岳は大変見事で
しばらく見とれてしまいました。
赤岳と阿弥陀岳はどちらも嶮しくそそり立つ岩峰で、個々に見ても大変迫力がありますが、
それらが左右に立塞がる様に聳え立ち、まさに『両雄並び立つ』といった感じで圧倒されてしまいました。
キレット小屋を通過すると、いよいよ赤岳の急登が始まります。
赤岳の写真でよく見るのは、横岳方面から見上げたものが多かったので、赤岳展望荘から登るような
急斜面を想像してました。
しかし、実際のキレット小屋からの登りは、急傾斜のルンゼが延々と続き、梯子・鎖場・トラバースが登場する、
嶮しい岩場の急登続きでした。
元来岩場・鎖場好きなでので、この光景には大変感動しましたが、あまりにも果てしなく続くため、
気遅れさえ感じてしまいました。
赤岳頂上は登山者で賑わっていました。
赤岳から先も、休む間もなく横岳の岩峰群が待っています。
褐色の岩・土を見て、『ああ、そういえば八ケ岳は火山系の山だったんだな』と思いながら、複雑な地形を進みます。
『南八ケ岳…。このルートは、まるでアトラクションだな…』
迫力のある展望、変化に富んだルートが、これでもかと、次から次へと登場します。
登山者も、最近登った山と比べると、若い年齢層が多いことに気付きます。
これだけワイルドな雰囲気のコースだと、確かに若い人に人気があるはずだな〜と感じました。
南八ケ岳は大変ポピュラーで、人気のある山であることを思い出しました。
横岳の岩稜地帯を抜けると、急に穏やかな地形に変わり、まったりとした山容の硫黄岳に到着ました。
硫黄岳から先は、今日の宿泊地であるオーレン小屋を目指す予定でしたが、『次に登る山は天狗岳』という
イメージが頭にあったため、硫黄岳山頂の標識の天狗岳と書かれている方向に進んでしまいました。
硫黄岳頂上から天狗岳を目指して下って行くと、眼下に夏沢峠の山びこ荘等が見えてきました。
ここでやっと間違いに気付きましたが、今さら硫黄岳頂上まで戻る気にはなれず、このまま夏沢峠まで下山しました。
夏沢峠からオーレン小屋までは、持参の地図とルートが違っているように感じたため、少し迷いましたが、
山びこ荘の前でルートを教えてもらい、オーレン小屋に向かいました。
オーレン小屋に着くと、テント場は既にいっぱいの状態でした。
オーレン小屋のテント場は、地面にスノコが設置してあり、その上にテントを張ります。
到着が遅くなったため、スノコは空いてなく、地面の上に直接テントを張ることになりました。
小屋の前に水道があるため、水は無料だし、小屋のトイレも綺麗で、小屋には風呂もあります。
テントの設営料は千円と少し高めですが、これだけの設備が揃っていることを考えると妥当なのかもしれません。
夜になるとすぐに雨が降り始めました。
テント場は人が多く、夜遅くまで話声が聞こえていました。
翌朝、眼が覚めると、雨が降り続いていました。
初日にオーレン小屋までこれたため、2日目は時間的に余裕ができました。
なので、にゅう経由で白駒池まで行ってみることにしました。
白駒池は、以前からのんびりと周囲を歩いてみたいな〜と思っていました。
雨の中、ダラダラとテントを撤収し、先ずは天狗岳へ向かう。
昨晩から降り続く雨のため、登山道は水没しているところが沢山ありました。
迂回も難しい場所が多く、水たまりの上にでている岩の上を、飛び移る様に進みました。
岩の上も濡れていて滑りやすいので、大変危険ですが、他に方法が無いので、
なるべく滑り辛そうな岩を見つけて、バランス感覚に注意しながら飛び移ります。
北八ケ岳は、想像していたとおり、大変緑が深い原生林が続きました。
南八ケ岳の変化に富んだアグレッシブなハイクとはガラリと変わり、
雨の中、しっとりとした静寂なハイクになりました。
こうゆう原生林の奥深いコースも、ゆっくりと自然を満喫しながら歩くには大変いいものです。
今回の八ケ岳登山の計画では、権現岳〜赤岳〜横岳の岩稜地帯の岩場歩きも期待してましたが、
実は北八ケ岳の深い原生林の中を歩くコースも期待していたため、
期待通りの大満足のコースとなりました。
白駒荘で休憩した後、30分程歩き、麦草峠に到着しました。
麦草峠から先も北八ケ岳の山々は続いており、ここまでくると、やはり『蓼科山まで縦走』という思いが頭をよぎります。
次回はどうゆう計画になるかわかりませんが、麦草峠から蓼科山までを歩いてみたいと感じました。
麦草峠からバスで茅野駅に向かい、小淵沢駅を経由して甲斐大泉駅に到着しました。
ここから、今回の登山の最終章、天女山登りがスタートです。
甲斐大泉駅駅前から県道28号線を天女山方面へ歩きます。
天女山の登山口に着く頃には、すっかり暗くなり、ヘッドライトをつけてのナイト・ハイクになりました。
約10分程山道を歩き、駐車場のある天女山頂上に到着しました。
今回はじめての八ケ岳となりましたが、やはり大変素晴らしい山でした。
魅力的なルートが沢山あるため、1度でなく、何度か再訪する必要がある山だと思いました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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はじめまして、こんにちは。
翌日に天狗岳付近を歩いたものです。
日曜日は雨が降ったと聞いていたのですが、登山道は完全に水たまり状態でしたか。
月曜日は雨も上がり、ぬかるんではいましたがなんとか無事に歩けました。
白駒荘の猫、翌朝閉め出されていたのでドアを開けて中に入れてあげました。
人懐っこいですよね。
ぼくも昨年夏に編笠山から蓼科山まで歩きました。
機会があったら、ぜひ挑戦してみてください。
コメント、ありがとうございます!
登山道の水溜りは凄かったです…!
水溜まりというか、道が完全に水没して池になっていたり…そんな状態が多数ありました
otkmeさんのレコ、拝見しました!
人懐っこい猫ちゃんの写真や、青空の下の白駒池(これが見たかった〜)、にゅうからの展望等、自分が期待していたものを拝見させていただきました!
(感謝!)
それにしても、1年を通じて八ケ岳をこんなに沢山登られているとは…ホント、凄いですね!!
自分は今回初めての八ケ岳で、うる覚えの記憶でレコを書いてますが、間違い等があっても許してください
蓼科までのルート、機会がありましたら挑戦してみますね
土・日で八ヶ岳でしたか、お疲れ様でした。
八ヶ岳は40年ぐらい前に清里から赤岳に登ったり、白駒の池などに行ったことがありますがすっかりご無沙汰です。
縦走は素晴らしいのですが、マイカーの駐車場まで戻るのが大変ですよね。
八ヶ岳は高崎からも見ることができ、風格を感じる山です。機会があったら赤岳でも行ってみます。
nabekaさん、こんばんは。
このところテント泊が続いて完全復活ですね
来年は自分もテント泊で八ヶ岳縦走したいと思っています
有名な北八の泥道
というか川になっていた道大変でしたね
登山靴はビショビショになりませんでしたか?
自分は山の天気はを直前まで気にしています、2,3日前の天気予報は全く当てになりませんからね
八ヶ岳は縦走すると帰りの交通手段が厄介ですよね
甲斐大泉駅駅前から天女山登山口まで歩いたんですね お疲れ様でした
ozesaiさんも、以前に赤岳に登ったり、白駒池に行ったりしていたのですね。
40年も前に登っているというのは、やはり、山の大先輩ですね〜。
(自分は未だ山登りを初めて、4年程度 です )
確かに縦走 はしたいけど、マイカー の問題がありました。
キレット越えのコースで、駅から歩いてこれる登山口ということで、今回は天女山から登ることにしました。
赤岳〜横岳は、想像以上に嶮しくビックリしました。
※白駒池周辺は湿原等もあって、晴れていたら最高でした。
Maieさん、こんばんは。
以前から八ケ岳でテント泊をしたかったので、今回はテント泊でしたが、軽いザックで一気に縦走するのも面白そうなコースだな〜と感じました(自分の場合は全縦ではなく)。
とりあえず、自分は1日目でオーレン小屋まで歩いて大満足でしたが、日帰りで麦草峠を越えて北横まで行ったダブルsさんや、蓼科まで全縦走したMaieさんの凄さを心から実感しました。(やはり凄い人達ですね)
北八の泥道は有名だったんですね〜。
(知りませんでした )
山の天気は、確かに直前まで気にしないとダメですね〜。
(シッカリ勉強しました )
おはようございます nabekaさん
nabekaさんも、八ヶ岳は初めてだったんですネ
複雑な地形、派手な展望と変化に富んだコースで、
nabekaさん好みのようで、ご満足の様子で何よりでした
やはり、人が多そうですね
私は、最近、人がいないようなところばかりを、歩いていたので、
余計にそう感じてしまいます
私にとって、八はまだ未踏の山
人が多いのが・・・
足が向くのはいつになることやら
雪が降る直前に、機会があればっていう感じですね
nabekaさんに登って欲しかったんですよ!
キレットから赤岳へ
そしてツルネからの眺望も
一日目が天気が良くてよかった〜
色んなコース取りが出来る八ッですから、まだまだ楽しみが膨らみますよ
主稜線踏破お疲れ様でした
今回は”ペグ”忘れなかったですよね(笑)
自分も、最近は人が少ない山が多かったので、南八は特に人が多く感じました!
赤岳までは、そうでもなかったのですが、赤岳頂上〜横岳〜硫黄岳の主稜線は、やはり人が多かったです。(高尾山程ではないですが、夏の谷川岳とダブリました )
南八の迫力のある展望は、一見の価値アリ! でした。
ただ、岩場のコースばかりだと飽きてしまうので、2日目の北八の深い原生林歩きも、とても良かったです
元々、テント泊をしたい!と思ったのは、北八の白駒池あたりの緑が深い原生林の中で、マッタリ()したいな〜と思ったのがキッカケでした。
(1泊2日の予定になって、白駒池でのテント泊は断念しましたが…)
八ヶ岳は、予想以上に内容が濃い(濃すぎる程の)山でした
こーゆー山もあるんだな〜と思いました。
sanpoさんから勧めていただいた『キレット越え』は、絶対に外せないと思いながら、今回のコースを計画 しました。
結果は、予想以上! でした。
何と言っても、視覚的効果(迫力)が素晴らしかったです!
ツルネからの景観は本当に言葉を失いました。
赤岳へ登りについても、ある程度の険しい岩場なんだろうな〜とは思っていましたが、こちらも予想以上でした
予想以上というか、正確には予想外!でした。(というか、想定外?)
聳え立つ赤岳の頂上を目指して、遥か先まで続く岩場(ガレ場)を一直線に数百メートル登るのは、今までに無い経験でした。
対面の阿弥陀岳も迫力がありますし、ルンゼ状になっているため迫力倍増だし、赤岳の岩壁が迫ってくるし、遮る樹木等もなく、遥か先まで延々と急傾斜の岩場が続いているし…。
大迫力の景観と共に、一直線に登る爽快感のようなものを感じました!
sanpoさんが勧めてくれた理由が良くわかりました
キレット越えのコースを歩いて正解でした
sanpoさん、ありがとうございました!
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