白馬岳 ☆大雪渓から白馬鑓温泉 テント2泊
- GPS
- 56:00
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 2,172m
- 下り
- 2,168m
コースタイム
【2日目】 村営頂上小屋(6:00) - 山頂(6:40) - 村営頂上小屋(7:30〜8:30) - 杓子岳下(10:10) - 白馬鑓ヶ岳(11:30) - 鑓温泉分岐(12:20) - 大出原(13:00) - 白馬鑓温泉(14:30)
【3日目】 白馬鑓温泉(6:15) - 小日向のコル(8:50) - 猿倉(10:30)
天候 | 曇りところにより一時晴・雨 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
前日仕事から帰ったら即出発する勢いで出発。駐車場である猿倉には深夜1:30頃到着。駐車スペースは無事確保したものの、真っ暗なのにやたらとにぎやか・・・。短い時間だけど仮眠を取る。
・・・夜明けになり目覚ましで起きて外をなんとなく見ると、そこは中古車展示場を思わせるほどの車の数!そりゃにぎやかだったわけだよ。遅れをとってはいけないと思い、急いで僕たちは仕度をする。天気はいまいち。雨が降りそうっていうほどではないけど。
猿倉荘から白馬尻荘までは普通の山道という感じ。そしてここからが噂の大雪渓!だけど一帯はガスでそのすごさがあまり伝わってこない・・・。写真で見たときは晴れた空の下の大雪渓が見事なんだけど・・・。雪渓初挑戦の僕はそれでも楽しそうだと思い、元気よくこの大雪渓に取り付く。・・・
雪の上だからどこを歩いてもいいのかと思ってたけど、やっぱり決められたところを歩かなければならない。たいてい一本道だから、前の方で遅い人がいると後ろが詰まるし、逆に後ろからの無言のプレッシャーも起こりうる。梅雨明けの連休初日でもあったこの日は、やっぱり登山客も多かったと思うし、僕も何度となく同じようなめに遭った。
ようやく大雪渓が終わっても、休憩したい人は山ほどいるわけだから、場所を確保するためにはもうしばらく登らなければならず、それも辛かった・・・。天気さえよければ大雪渓もだいぶ楽しかっただろうに・・・。
大雪渓を見下ろせるところで休憩したが、そこにはアリのように列をなした登山客がずーっと下の方まで・・・。
大雪渓から先は少しガレた道を登ることになる。結構急登だから油断はできない。また、小雪渓もあるので、アイゼンの出し入れがちょっと面倒か?途中、なぞの巨大な岩を目にしながら、最後の力を振りしぼり、本日の目的地村営頂上宿舎に到着!
初日はここから白馬岳山頂へ脚をのばすことは控えて、明日に備えることにして就寝〜。
・・・その夜、宿舎付近はものすごい風(ちょっと雨も混ざっていたか?)に見舞われる。テントから出たらテントが吹き飛ばされそうな勢いであったようだ。
翌日も一面のガス。変わりやすい山の天気を願って、とりあえず僕たちは山頂へ。30分ほどで待望の山頂に到着。天気は晴れなかった・・・。
テン場に戻り、テントを片付けいよいよ2日目の山旅へ出発!目指すは今回の目玉でもある白馬鑓温泉。白馬三山の杓子岳、白馬鑓ヶ岳を経由する稜線歩きである。今日だけでも天気がよくなってほしい!そんな願いが通じたのか、出発してしばらくすると風が強くなり、同時にガスが切れてきた!目の前に白馬三山を含む後立山連峰の稜線が現れる!僕たちはコースタイムの心配もせずに写真を撮りまくる。苦労の甲斐があった!辛い時もあった!だけどこの景色があるから僕たちは山に登ってしまうんだな、と感じる瞬間でもある。そう思うくらい白馬岳からの稜線歩きは感動的なのである。
杓子岳をまくようにして、白馬鑓ヶ岳に登頂する頃にはもうすっかり晴れ渡っていた。白馬鑓ヶ岳山頂は札が立っているだけのガレた岩場だが、時間が許す限りずっと座っていたいぐらい気持ちのいいところだった。遠く今朝登頂した白馬岳も見えたが、山頂だけはいつも雲にかかっていた・・・。でも数時間前まであそこにいたのか〜、としみじみ。
ここからいよいよ下りに突入である。稜線歩きはこの先の鑓温泉分岐で終わり。さらに稜線伝いに行けば唐松岳にも行ける。僕たちは後ろ髪をひかれる思いで鑓温泉方面へ折れる。いきなり急な下りになり、ひと段落すると大出原に着く。ここからの白馬三山の眺望は、さすがアルプスって感じで格が違う。
ここで休憩した後は雪渓を下ったり、クサリ場の連続だったりと、なかなか骨の折れる道である。途中滝のような所もあるので足元には十分気をつけたい。
と、白馬鑓温泉は突然姿を現す!(足元しか見てなかったからかもしれないけど)冬場は雪のため閉鎖するので、小屋のつくりはとても簡素。
四角く広い露天風呂から雪渓、雲海を見下ろす絶景の温泉!早くテントを張って風呂に入りたい、という気持ちにさせる。
ここには大小二つの露天風呂があるが、小さい方は女性専用でかつ全体を板で囲っているため、眺望はよくないらしい。大きいほうは混浴で、脱衣所も男女兼用で小屋から結構丸見え。
早速露天風呂へ。こんな開放的な風呂は生まれて初めてだなぁ。ちょっと恥ずかしさもあるけど、大自然を見下ろしながら湯につかる快感といったら表現のしようがない!
とうとう3日目を迎えた〜。残された行程は、登山口の猿倉までひたすら下るのみ。気持ちよく目覚めた僕たちは、朝ご飯を食べ、テントを片付け7時前に出発!陽が出ているものの全体的に曇りの空模様。
スタート直後にまず雪渓の下りが待ち構える。意外と歩きにくい。特に所々雪渓に亀裂や穴があり、落ちたらまず助からないので要注意!雪渓の下は雪解け水が勢いよく流れていて、つまり僕たちは雪でできた「橋」を渡っているようなもの。そう思うと怖い・・・。雪渓が終わったかと思うと、今度は道幅の狭い谷間を歩いたりもする。踏み外せば一気に転落。足場ももろく、土砂崩れを起こした直後のようなところもいっぱい。僕たちの前後にいたグループの一人がストックを谷に落として、仲間がそれを拾いに谷に下りる場面を見たけど見ていて怖かった。。
とにかくしばらくはそんな危険との隣り合わせのような箇所がかなりあるのだ。平坦な広い道になったところでようやく休憩。鑓温泉小屋が小さく見える。谷をはさんで向こう側には八方尾根の稜線。まだまだ下る・・・。
下れば下るほど天気が悪くなってきて、今にも降り出しそう・・・。ちょっと急ぎ足。夕べの温泉でだいぶ体力も復活したようで、それほど辛くない。途中白馬三山が見渡せるポイントに到着し、今日も雲がかかっている白馬岳、そして杓子岳、白馬鑓ヶ岳と、昨日歩いてきた山々があんな高く遠くにそびえていて不思議。
下山後は倉下の湯へ。ここからの五竜のどっしりとした山姿は良かった!お湯もかけ流しで茶色く濁っていてなんとも効果がありそう。浴槽も木でできていてしかも広い。でも炎天下の露天風呂は辛かった・・・。お風呂で日焼けしちゃうよ。
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