敗退! 海谷渓谷から雨飾山・・・


- GPS
- 13:01
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 1,398m
- 下り
- 1,469m
コースタイム
04:50 三峡パーク(730m)暗闇の中、出発(第二駐車場から)
05:30 繰越の渡渉(600m)
06:20 732高地(780m) 沢靴へ履替えして入渓
07:30 富岡新道出合(810m)座標(N36°56′50.28″,E137°58′00.00″±6m)
08:50 二股(900m)
10:00 西股の10m滝(930m)座標(N36°56′03.13″,E137°58′45.04″±8m)
11:20 西股離脱点(1015m)座標(N36°55′41.21″,E137°58′46.99″±6m)
11:50 想定外の20m滝(1077m)座標(N36°55′37.11″,E137°58′46.08″±8m)
格闘むなしく敗退。遡行してきたルートをそのまま戻る。
13:00 西股離脱点(1015m)
14:10 二股(900m) ここまでに懸垂下降3回
15:30 富岡新道出合(810m)
16:10 732高地(780m) 登山靴に履替える
17:10 繰越の渡渉(600m)
17:50 三峡パーク(730m)暗闇の中、到着
幕営してテント内で残念会。。。
(以下、予定だったルート)
(稜線の鞍部(1270m))
(大曲(1600m) 幕営)
●10/14(日)
07:00 三峡パーク第二駐車場からクルマで移動
08:00 雨飾温泉 入浴
10:00 塩の道資料館
(以下、予定だったルート)
(大曲(1600m) 出発)
(笹平(1880m) 荷物デポ)
(雨飾山(1963m))
(笹平)
(雨飾温泉(870m))
-
天候 | 10/13 曇り 10/14 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(下山)三峡パーク駐車場から雨飾温泉で入浴後、糸魚川ICから帰路 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・この山行は、滝登りやヤブコギを含むバリエーションルートです。必要な沢装備や登攀装備を携行して、経験者と入渓してください。 ・三峡パーク〜繰越渡渉〜732高地 ここまではハイカーが良く訪れるピストンコースですが、登山道の整備が悪く、道が斜面方向に傾斜していて滑落しやすいです。登山靴のエッジを効かせて、慎重に進む必要があります。 ・732高地〜富岡新道出合〜二股 ハイカーが三峡パークを起点にして富岡新道を利用し、海谷山塊からの周回コース(左回り)をとってるレポートなどありました。このコースの海谷渓谷の区間は広大な河原歩きですが、渡渉が何度もあり、余程渇水しない限り沢靴は必要と思われます。富岡新道は海谷渓谷側から入る場合わかりにくいので、コースタイムに座標を記述しておきます。参考にしてください。この先、二股までの遡行も、水量にもよりますが、そんなに厳しくはありません。なお今回は、渓谷の紅葉は写真の通り、まだまだな感じがしました。雨飾山の頂上でちょうど良いぐらいでしょうか? ・二股〜西股の滝〜(稜線の鞍部) 東股:西股で6:4ぐらいで、西股側の水量が少なく、遡行しやすくなります。しかし、標高930mあたりに10m滝があり、少々てこずりました。滝のすぐ左側を巻きましたが、ロープが必要でした。できれば、アブミもほしいところです。今回の計画では、地図の1015mポイントあたりから西股を離れて、枝沢に入りますが、ここから稜線鞍部(1290m)へ突き上げる枝沢は良く見えていました。枝沢では、すぐに小さい滝が連続しており、標高1080m弱ぐらいで想定外の20m滝に出くわしました。多分、未踏ルートなので、想定外という言い方はふさわしくないのかもしれません。。。直登しようとしましたが、岩がもろくて危ないので止め、左側の高巻きは草のみの急傾斜で支点が取れず、右側の高巻きは斜度が厳しくて登れませんでした。3人ともズボンがドロドロになって頑張りましたが、格闘むなしく敗退とあいなりました。帰路は、懸垂下降を3回ほどして下りました。 ・稜線の鞍部〜大曲 行けず。。。 ・大曲〜笹平⇔雨飾山 行けず。。。 ・笹平〜雨飾温泉 行けず。。。 雨飾温泉(090−9016−3212) 糸魚川タクシー(025−552−0818) - |
写真
感想
海谷渓谷から雨飾山に登ったレポートが、ヤマレコのみならずネット上でもほとんどありませんでしたので、この2つの素晴らしいものを、紅葉の素晴らしい時期に繋ごうと思いました。そのため核心はこの接合方法となります。地図を繁々と見ていると雨飾温泉から登山路が東方向に海谷三山の稜線鞍部(1290m北)まで伸びていますが、そこで止まって”T字路”になってます。今回、海川を源流まで完全に詰めるのは未知のものが多すぎるし、もう寒いので、二股(900m)から西股を遡行し、1015mあたりから西股を離れて、ヤブコギ覚悟で枝沢を詰め、この稜線鞍部を狙うことにしました。この枝沢は全くの未踏ルートと思われ。情報も無ければ、当然、遡行図などもありません。チャレンジブルな遡行プランとなりました。
以前、海谷渓谷へ釣りに来たとき、ここはヘミングウェイの世界でした。越後の上高地と呼ばれているこの海谷渓谷の広くて開放的な河原にテントを張って、これをベースにして、上流で釣りを楽しみ、夕方戻ってきて、焚き火を囲みながらイワナを焼いていると、なにやら、アーリーアメリカンの世界に飛び込んだような錯覚におちいります。ヘミングウェイが著した『二つの心臓の大きな川』が思い出されて、その世界に浸れます。しかし今回、釣りに関しては、新潟県を含む多くの県が10月から禁漁であり来年までお預けとしました。また、いい子をたんさん産んでくれよ! と祈りました。
果たして、このプランは、上記コース状況に記述しました通り、敗退に終わりました。もしかしたら、この枝沢に入らずに、海川をそのまま遡行した方が良かったのかも知れません。あるいは無理して未踏ルートを進まずに、富岡新道を使えば、稜線に出ることが出来るので、海谷渓谷と雨飾山を繋ぐのはそんなに難しいことではありません。でも、でもです、海川は二股から上流の雰囲気がいいのですよ!西股も東股も。。。今後このルートを突破しようと考える奇特な方いや、素晴らしい方がいらっしゃったら、是非情報を交換しましょう。
クマ
コメント
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イイ響きっすね
いや〜凄いトコだ…
山登りというより、冒険・探検といった趣ですね
開放的な河原でのテント…
いいなぁ・・・
そんな事が出来ちゃう場所が日本にあるとは…
まだまだ知らない事だらけです
海谷渓谷は、お天気が良ければ最高っす!
お天気が悪くて、増水でもしようものなら、まぢで、命がけです。
このあたりは、豪雪地帯なので、8月ぐらいまで入れないんですが、
その分、素晴らしい自然が残されるんでしょうね!
クマ
はじめまして。
この秋、海谷渓谷から海谷三山周回してきました。
帰って記録見たらこちらを見つけました。
おそらく同じルートだと思います。
枝沢は藪の中をよじ登って突破しました。
本当は西俣を最後まで詰めたかったのですが、、。
せっかくなので、ヤマレコの登録して初めてアップしました。
よかったら見て下さい。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-731293.html
str5555
紅葉には少し早かったです
str5555さん、はじめまして。
そして、おめでとうございます。
ネット上で探す限り、初登だと思われます。
マタギなどの山専従者を除いてですが。
(同様のコメを今回の貴殿のレコに入れさせていただきました)
ちょうど、この一週間前の9/20に海谷三山を縦走してきました。目的はここを突破することではなかったのですが、雨飾温泉へ下るT字路にて、海川側を少し調査しました。かなりヤブがきつくて、大変だろうなと思ってました。さらにそのあと、三峡パークまで戻られたんですね。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-721626.html
いずれにせよ、あのヤブを突破して沢を詰められたことは、すばらしいと思います。レコ登録1号として誇られていいものと思いますし、今後の活躍を期待します。また、ヤマレコに敗退記録を登録して3年後に突破された方から連絡をいただけるなんて、登録しておいて本当に良かったなと思いました。
クマ
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