西上州の最奥に鎮座する三笠山・諏訪山へ(楢原コースを往復)
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 981m
- 下り
- 966m
コースタイム
天候 | ⛅曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
●楢原登山口駐車場 楢原林道に入り、ペレット工場前を通過して、約2kmほど先の突当りに、三笠山普寛堂がありますので、その前の空いているスペースに駐車します。駐車場として整備された場所ではなく、林道突当りに路上駐車する形。3台停めれば一杯でしょう。料金の徴収はないので、無料で停められます。 楢原林道は全線舗装されています。ただし、路面に石や木の枝が落ちています(写真参照)ので、それを避けながら、スピード控え目で慎重に進みたいです。 なお、上野村にコンビニはなく、早朝営業している個人商店も見かけませんでした。私は秩父を経由して国道299号線で移動しましたが、買い物は秩父市街地あたりでコンビニに立ち寄るのが良いでしょう。帰りは下仁田ICを利用しましたが、下仁田駅周辺まで行かないとコンビニがありませんでした。 トイレは、登山口を含めルート上にはありませんので、「道の駅上野」または「上野村ふれあい館(川の駅上野)」を利用しましょう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
諏訪山(すわやま)は、群馬県上野村にある標高1549mの山で、日本三百名山に選ばれています。登山ルートは、楢原(ならはら)コースと浜平(はまだいら)コースが利用できますが、ネット情報では、昨年の台風で浜平コースは「荒れている」とのことで、私は楢原コースをピストンしました。 三笠山は諏訪山の前衛峰ですが、山頂直下には鎖場があります。 ●楢原登山口→湯ノ沢の頭 登山口からは、沢に設置されている堰堤脇を通過し、間もなく、右手の斜面を九十九折に尾根まで登ります。勾配がある斜面に幅狭の道が付けられており、土は柔らかく、路面には落ち葉が堆積しており、やや歩きにくいです。急登なので、あっという間に高度を稼ぎ、沢が遥か下に見えるようになります。 尾根に出ると正面に小高いピークが見えてきますが、これが小倉山。この山に登るのかと思ってしまいますが、ピークへの道はありません。よく見ると、巻き道が左手に伸びていますので、こちらを利用して諏訪山に向かいましょう。 この先、いくつもの小ピークが現れますが、三笠山までは巻き道がついていますので、ひたすら斜面をトラバースしていきます。八海山提頭羅托神王堂の先に、梯子とロープが設置されており、一旦下りますが、難所という感じはありませんでした。 湯ノ沢の頭にも巻き道が付けられていますが、看板が設置されているので、それと分かります。ここは浜平コースとの分岐になっています。 ●湯ノ沢の頭→諏訪山 巻き道をひたすら進むと、トタン製のあばら小屋が見えてきますが、これが避難小屋跡。屋根の一部が抜けて、風雨を凌ぐことはできないほど荒れています。 その先に、梯子が二段設置されていますが、三笠山に向かって、この辺りから岩稜帯の急な登りとなり、ロープ・鎖も断続的に現れ、高度感を感じるようになります。 三笠山山頂には祠があり、ちょっとした広場になっており休憩にはうってつけ。ここからは360度の大展望を楽しむことができます。 諏訪山に向かって下り始めると、間もなく、岩壁に付けられたロープ場に差し掛かります。足場も確保しながら数m下降すると、後は辛抱の登り返し。三笠山ほどの厳しい岩場の登降はありません。 ●全体的に 巻き道は、勾配のある斜面に付けられていますが、幅は狭く、土は柔らかくて崩れやすい上、落ち葉がたんまりと堆積している箇所があり、歩きにくくて気を使います。その後も、痩せ尾根と高度感のある岩場の登降があり、初心者やファミリーには全くの不向きです。 景色を楽しめるのは、三笠山山頂のみでした。岩稜の登降や全体的なとっつきにくさは、西上州の雰囲気満点でした。危険箇所もありますので、ある程度の経験を積んで挑戦したいです。 指導標識は、諏訪山までの距離を示すものが数ヶ所に設置されていました。道はあまり踏まれていない雰囲気で、落ち葉の堆積もあり、総じて不明瞭ですが、赤テープの助けもありますし、巻き道を見落とさなければ道迷いはないか、と思います。 このコースにトイレ、天然の水場はありません。私のau携帯は、小倉山〜湯ノ沢の頭までは電波が入りませんでした。その後も、入りにくい状態が続いていたようです。 |
その他周辺情報 | ●浜平温泉・しおじの湯 上野村で日帰り入浴といえばここ。大人は600円、火曜定休です。 http://www.uenomura.jp/tourism/play/shiojinoyu.html ●上野村ふれあい館(川の駅上野) 名産のお土産は、「十石みそ」「イノブタ製品」。コーヒーやソフトクリーム、カレー等を楽しめる軽食コーナーも設けられています。 http://www.uenomura.jp/tourism/buy/fureai.html ●泊まる(上野村) http://www.uenomura.jp/tourism/stay/index.html 群馬県で最も人口が少ない自治体・上野村。山に囲まれていて、登山あり、温泉あり、滋味に富むグルメあり、ですね。今日(4月5日)は、村内のあちらこちらで、🌸桜が満開。いい季節になりました。 http://uenomura-tabi.com/top/attraction/ |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
|
---|
感想
正月に西上州の荒船山に登ってからというもの、この間は山梨県の九鬼山に登ったのみで、ほとんど山に行けていませんでした。
4月に人事異動で配属先が変わりまして、残業も大幅に減りそうです。これから山歩きの回数を増やそうと思いますが、その手始めに選んだのが荒船山に近い三笠山・諏訪山。西上州の最奥部にある地味な山ですが、以前から気になっていたこともあり、アカヤシオが咲く5月を待てずに行って参りました。
コース状況などは、記載のとおりで、岩稜の登降や全体的なとっつきにくさは、西上州の雰囲気満点でした。
いやしかし、今回は結構体力を使いました。運動不足がはなはだしい私は、帰路、八海山提頭羅托神王堂直下の梯子で両足が攣ってしまい、暫く身動きが取れなくなってしまいました。これからの登山が思いやられる始末です。
それにしても…
中国・武漢発の新型コロナウィルスによる肺炎は、3月11日にWHOによるパンデミック宣言が出されて以降も、アメリカ、イタリア、スペイン等を中心に感染拡大が続いています。犠牲者が増え続けており、目に見えない敵との戦争状態と言えますよね。
4月7日には、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に対し、期間1か月の緊急事態宣言が出されるのだとか。県境をまたぐ移動の自粛要請など、新たな対策が行われるのではないか、との観測があります。
感染防止のため、3密=「換気されない密閉空間」「狭いところに多数が集まる密集空間」「人の密接対話」は、最低限の心掛けとしたいと思います。緊急事態を1か月で脱出するためには、人と人との接触を8割削減しなければならない、とか。
何をするのが正解なのか迷いもありますが、あまり萎縮することなく、周りの人達の心に希望や楽しみを与えられる存在でありたいものだなぁ、と。
次回はグループ登山の予定がありましたが、現下の状況を踏まえて延期にしています。早く事態が終息して、皆が登山を楽しめるようになってほしいですね。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する