(過去レコ)トムラウシ山(台地林道から天人峡へ周回)
- GPS
- --:--
- 距離
- 28.1km
- 登り
- 1,550m
- 下り
- 2,067m
コースタイム
- 山行
- 9:55
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 11:10
長く北海道に滞在していると、終盤には我が家に帰宅したような気持になった。
当日は予約していたタクシーに朝早く来てもらい、天人峡からもタクシで帰った。
林道終点(登山口)には2台のワゴン車有り。
三川台(さんせんだい)の手前で十数人の大きなパーティーに行き会う。
ゲートのキーは美瑛の営林署で借りたという。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
船
上俵真布林道は電子キー、それに接続する台地林道は4桁の番号を合わせるキー。 (私が使った2008年版の山と高原地図には、美瑛事務所は記載されてなく、上川管理署で前日に借り、下山当日に返還した) |
写真
感想
登山口から三川台までの情報はとても少なく、最終水場から岩くずが折り重なった所を経由して上り詰めたピークには山名板などはなく、扇沼山だったと分かったのは後日ネットの紀行文を読んでから。
ルートはほとんど平坦、右下に美瑛川の源流域を挟んで大縦走路が見える。
正面の兜岩(1675m)を避けて左下に下り、辺別川のせせらぎは聞こえていたが、最低鞍部(源頭部)を渡る地点には水流の跡さえなかった。
三川台から南沼までも大変緩やかな勾配で、登山道沿いには色んな高山植物が咲き乱れていた。最盛期は雪解けを待ちかねていた花々が一斉に開花し、百花繚乱だろう。
南沼キャンプ指定地には小さな建物があり、中を見たら携帯用トイレブースだった。
登山口から4時間35分、トムラウシ山頂上に立つ。ずっと北には化雲岳が見え、幸いにも大きなアップダウンはなさそう。
コースタイムではトムラウシ山から天人峡まで8時間、現在時にこれをプラスすると下山は夕方5時頃であり、気が重くなった。しかし、行くしかない。
トム頂上でのんびりしているわけにはいかず、35分後に下り始める。
北沼まで降りた時にトムラウシを振り返ると、今にもガスが掛かりそう。
私が頂上にいた間は待っていて下さった山の神にひたすら感謝。
化雲岳へ向かう途中、全員が白い三角の幟をザックに立てた、顔付きも体型もよく似た数人の若い女性のグループと行き会う。
私が「どうぞ!」と言って道を開けると、先方も大勢ですからと言って笑顔で道を譲ってくれた。その笑顔がまた良かった。
彼女らの心の世界をのぞき見したくなるような、洗練された今風の修験者をイメージさせる一行だった。
『日本庭園』は地名であり、よくぞ名付けたものだと思う。
カムイミンタラ〜〜神々の遊ぶ庭に相応しい雲上のパラダイスであった。
本州なら3000m級に匹敵する大雪山系の『日本庭園』は、北アルプスの雲ノ平とは湖沼群と多様な花の多さが違う。
「涸沢の紅葉を見ずして穂高を語ることなかれ」流に言えば、「日本庭園を見ずして大雪を語ることなかれ」と言えよう。
化雲岳から天人峡まではあまり整備されてなく、やぶ有りぬかるみ有りで途轍もなく長く感じられたが、第一花園は木道が敷かれて歩きやすかった。
天人峡が近くなると、羽衣の滝や見事な柱状節理(あまつ岩)が見えるようになり、最後まで見どころのとても多いロングコースだった。
私にとってはカムイミンタラの一部を駆け抜けるささやかなドラマの一日であった。
歩数43600歩
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