鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳ダブルワンデイ the春山
- GPS
- 12:21
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 2,448m
- 下り
- 2,444m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2020年04月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
爺ケ岳 鹿島槍ヶ岳ダブルワンデイに挑む。
大谷原4時半出発と約束しBPと行ってきた。
大谷原に着くとBPはすでに着いて準備中、登山者二名も準備中で先行出発していった。
西沢出合までシートラ&シューズでテクテク歩き、問題の渡渉ポイント。
渡渉ポイントを探る、飛び石で渡れるだろうと踏み出すが石の頭が凍っていてGENつま先ちょいドボン。諦めて上部のスノーブリッジを探り当て、無事西俣出合でシールONして西沢を詰める。
この時期のルートとしては、西沢→赤岩尾根→鹿島槍ヶ岳が良く使われるが、BPのルート工作案で西沢→くの字沢→爺ケ岳北峰稜線2500m地点へ出るルートでいってみる。
前日の降雪が5~10cm潤滑剤となってスリップする。それでも辛抱して上がれるところまで上がるが斜度も増し限界だ。シートラで残り200m、BPが根性の膝ラッセルで突破していく、GENも途中代わり力を合わせて一気に稜線に向かう。あとは、雪庇を超えられるか、越えられなければ最悪下山するしかない。等高線を見る限り雪庇の発達は少ないと想定したが行ってみないとわからない。残り100m、50mと稜線が目前に迫る、互いに声を掛け合いラストスパート、おっ雪庇が見えた。何とか上がれそうだ、良かった。
雪庇を崩し足場をつくってまずはワンステップ。ツーステップ目はGENが後ろでステップを掘り、それを足掛かりにBPが上がった。続いGENがあがる、上でBPにストックで引っ張ってもらい何とか上がれた。
稜線の向こうには、ドーンッ剱岳のそびえ立った。今日も来てよかった。
爺ケ岳北峰はすぐそこだ、出発から約5時間半、標高差1500mイチピクッ!!
それにしても、なんて穏やかな日なんだろうか、風もなく春爛漫♬
次は、メインディッシュ鹿島槍ヶ岳へ登山道にそってモクモクと歩く。稜線は雪庇が張り出し、「そこ地球?宇宙!?」と気をつけながら歩くも、何度か割れ目に片足を突っ込む。
鹿島槍まであと200m、雲が湧いてきた午後から崩れるのはわかっていたが早い。急いで山頂へ向かう、しかし登りの膝ラッセルがボディブローのように効いている。亀さん歩きで足を回す。すると、山頂下にヒト影が見える。先行出発した二名の登山者であった、すれ違った際に聞くと「ダイレクト尾根からあがり鎌尾根へ下るらしい」へぇーそんなルートがあるんだ。
ガスはさらにひどくなり、あたりは真っ白。ガーン。
斜面も硬くなり最後の最後でシートラへ変え無事登頂した。
鹿島槍ヶ岳ダブルワンデイ達成だ。出発から8時間半よく歩いた時間は13時。
景色もないのでさっさと滑降準備をしよう。
気温も下がりはじめ雪が緩むことはなく、カチカチのままだ。全面カチカチならまだマシだが、モナカもありとてもじゃないけどスキーにならない。安全第一、横滑り&トラバースで高度を落とす。高度を落とすとガスが抜けた、ひと安心。斜面の雪付は薄く、ハイマツ・石が顔を出している。なるべく避けて下るが避けきれずガリガリ石の当たる音がする。
登行ルートに無事合流して冷乗越でシートラに替え、赤岩尾根からドロップできないか下見をする。しかし、雪質・斜度・ナイフブリッジなど進退窮まったらヤバイだろう、という結論になり状況がわかっている、登行ルートのくの字沢を忠実に戻ることとする。
ドロップポイントまで最後150m登り、さぁドロップしよう。入口の雪庇を崩して横滑りでエントリーする。雪も緩んでデロデロで危険度はない。雪崩に注意をしながら一人ずつ見守りながら沢を落ちる。しかし、モナカ、湿雪、カチカチでどんな滑りをしていいかわけわからん。ここもジャンプターン、キックターンを駆使し標高を落とし拷問の滑降が続く。稜線2500mから西俣出合まで50分かかった。ふぅ、やっと帰れる。林道1200m地点でスキー終了、1.5km弱シートラで大谷原へ歩き無事終了。
今回は登り重視のスキー登山という感じであった。滑走はいまいちであったが、ルート開拓も出来爺ケ岳・鹿島槍の二つを踏めた充実した山行であった。
total 12時間40分 22km 累積2200m 今日も完全燃焼!!
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