56歳誕生日記念の日帰り黒部五郎岳
- GPS
- 11:08
- 距離
- 29.2km
- 登り
- 2,288m
- 下り
- 2,293m
コースタイム
天候 | 曇り朝の内一時雨、稜線はほぼ霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
富山方面から飛越トンネルへは、神岡市街地の南から県道484打保神岡停車場線に入るのが最短だが、山之村まで道狭くカーブが半端でなく多くきついので、駒止橋から山吹峠経由の方が速く快適。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
転落危険箇所、道迷い箇所は特に見当たらなかった。神岡新道分岐から避難小屋入り口まではぬかるみ多く、埋めてある木の断面は滑りやすい。 |
写真
感想
56歳の誕生日記念で黒部五郎岳に登ることにした。
当初10月1日の計画だったが、9月30日に台風17号が本州上陸、1日も北陸方面には気圧の谷が残り、1日遅らせた。このコース日帰りには前日登山口に着いて夜明け前に早出したいところだが、前日宴会だったので家で寝て富山を朝4時出発、登山口到着6時過ぎでこれが精一杯。帰り道にはヘッデン覚悟で登山開始する。
登り始めには霧雨模様だったが、1時間位で時折日が差し、青空も少しだけだが見えるようになった。但しこの後稜線では霧で時々だけ晴れる状態が続いた。
登山口から寺地山を越えるまでずっと樹林帯で、急坂も所々あるが、なだらかで広い尾根筋が多い。そのためぬかるみが多いことは皆が記録に書いている通りである。木を埋めるなど整備の努力は伺われ、路面状態を見切ればずぶっと深く潜る(富山弁ではごぼる)ことは少ない。ある程度は潜るものと悟って歩けば滞らず進める。輪切りの太い木の上が滑り易くて怖い。
寺地山を越えて避難小屋までには池塘を配した湿地帯が点在し、草地も現れて見通しが良くなる。草紅葉、ナナカマドなどの紅葉とすっかり秋模様だ。日がささないのでリンドウの花が閉じているのが惜しい。
避難小屋は登山道から100m位南に外れており、登山道からは見えない。水場は小屋にある筈だが、担いで来た1.5リットルの水は0.25位しか飲んでおらず、今日一日これで足りると判断し、小屋には寄らずに先を進む。
北ノ俣岳への登り道は笹の急斜面で、小屋近くだけ木道だが、その上はかなり掘れて溝化している。背丈より深いところもあり、溝の縁の新たな踏み跡を行くことも多いが、足元が崩れて落ちたらちょっと危ないなと思う。
太郎小屋、薬師岳に続く稜線に出るとなだらかになり、10分ほどで北ノ俣岳に達する。ここまで4時間で来た。霧で展望は利かないと思ったら、一瞬晴れて薬師岳が巨体を現した。ところが写真をゆっくり撮る間もなく霧に隠れ、今度は水晶岳方面が見えてくる。行く先の黒部五郎方面は全然見えない。
赤木岳を通って中俣乗越まではゆるく登り下りする稜線の道。左手下には黒部川源流が見え、優しげな斜面が紅葉して綺麗だ。中俣乗越から目の前に2578mのピークが聳え、そこまで一頑張り、その先はいよいよ黒部五郎だが霧で見えない。道は石ざれと「ゴーロ」のつづら折れ、二頑張り位で黒部五郎の肩まで来た。男の人が一人休んでおり、自分を入れた写真を撮ってもらった。今日三人目で最後の出会いとなった。東側の霧が薄れ、五郎のカールを俯瞰、紅葉して見事だ。ここから直ぐの山頂も時々霧のすき間に見える。さてその頂上へ。登山口から丁度6時間経った。
頂上の道標が目の前に来たとき、雷鳥を発見。二羽いた、あっもう一羽、さらに付いていくと、あれま、六羽もいるではないか。全て細身の若い個体で大きさもそろっている。兄弟そろって育つことが出来たんだと思う。雷鳥は去り、乾杯の後セルフタイマーで写真を撮ったりして下山にかかる。
北ノ俣岳まではずっと霧の中だった。北ノ俣から避難小屋までの急坂の大分下まで来て、雲の下に出た感じで前方が見渡せ、湿地帯が輝いて綺麗だ。避難小屋入口で小休止して午後3時半、明るいうちに帰れるかも知れない。
湿地帯を抜け、樹林帯へと淡々と進む。それまで体調は良かったが、そろそろ足が疲れ、今日は膝が痛くなって来た。最初は左膝で、そちらをかばい気味に歩いていると、今度は右側にも来た。普段ロングコースでも膝に来ることは殆どないのだが、今日は出足が遅かったので、特に下りで急ぐ意識があって自然と衝撃の大きな足運びになってしまっていたかも知れない。下り方のちょっとした気遣いで足の痛み方は随分違うものだと思う。
神岡新道の分岐まで下りてきて、いよいよ後一息、と言っても標高差は未だ400mあり、ここから急坂が多く、登り返しも随所にあって応える。あたりも薄暗くなって来たが、膝をだましだまし、午後6時少し前、ぎりぎり灯りが要る寸前で登山口に到達、11時間余りの行動だった。
コメント
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この距離日帰りでなんてすごいですね
私もいつか飛越新道でと考えているんですが、意気地なしの私が躊躇しているのは
1)ぬかるみ
2)水場
なんですよね ぬかるみはレコにもあったとおり相当ひどそうですね
水場も避難小屋のはあてにならないと、どなたかのレコにもあったようなので、沢山担いでいかなければいけない....
ま、こんなこと言ってたらいつまでたっても行けないんですけどね
有峰林道と違って、お金かからないし時間の制約もないので頑張りたいとおもいます ....いつか
誕生日おめでとうございます。
いつもnishidenさんのロング拝見しています。
私も北ノ俣までは何度か日帰りしているのですが、五郎の日帰りはハードルが高くて・・・
頑張ってチャレンジしてみます
この道、以前は
もう二度と行くもんか!と思っていましたが
軽量長靴を買って、2度目歩いた時は
静かでいいな!
と思い好きなルートに変わりました。
避難小屋の水は、ほぼ枯れています。
水源はどこなんだろう???
雪渓が残っている時期でも枯れてましたし・・・
raichouさん、避難小屋の水についての情報有難うございます。
sakura0725さん、hakusan319さんもコメントありがとうございました。
水場について過去の記録をあちこち見て見ると、良く出ている時と涸れる時があるようですね。水がなくて困ったが雨が降って水も出て助かった、と言うのもありました。
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