増毛オートルート


- GPS
- 10:35
- 距離
- 40.3km
- 登り
- 2,582m
- 下り
- 2,563m
コースタイム
- 山行
- 10:20
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 10:32
05:40 雄冬山
06:40 浜益御殿
07:40 浜益岳
09:30 群別岳
11:40 暑寒別岳
12:40 暑寒荘
天候 | 快晴強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
これを初めてやったのは2014年の4月。もう6年前になる。固く締まった残雪の上を夜明け前から夕方まで一日中歩き続けた。物凄い達成感だったのを覚えている。その後、山スキーを手に入れてから2017年の1月に再挑戦した。あの時は朝から晩までラッセルで15時間もかかり文字通り完全燃焼だった。真冬の単独はもう勘弁だが(みんなで行くならもう一度行ってみたい)春スキーならそんなにキツくはないだろう。6年前スキーを持っていなかった自分よりどれだけ楽に周回できるか力試しをしに来た。
前日移動で千歳入り。旭川空港の方が近いが名古屋-旭川便はしばらく欠航中である。千歳空港でレンタカーを借りて留萌を目指す。僕が北海道を去ってからあちこちで高速道路が伸びている。空港からマオイまで無料の高速。富良野-十勝道というのも出来た。旭川紋別道も丸瀬布まで行ける。そして今回一番驚いたのが深川留萌道が全線開通したことだ。おかげで千歳空港から留萌まで2時間半で行けた。はええ。深川留萌道の開通に伴ってJR深川留萌線は今月中に廃止される。JRはどんどん消えてゆく。今回泊まったビジネスホテル「ニューホワイトハウス」は綺麗で良いホテルだった。朝食海鮮バイキングが絶品らしいのでありつけなかったのは残念だ。
話はそれるが留萌が好きだ。デカいライダーハウスがあって札幌発の道北ツーリングの中継地になる。オートバイに乗っていた頃はよく寄ったものだ。留萌は札幌から宗谷岬を目指す時もよく通った。ロードバイクで初めて日帰り300kmライドを達成したのも札幌-留萌周回だったので思い入れがある。しかし留萌ってなーんか地味な街だよね。留萌ナンバーは無いし。本州の人に北海道の地図を見せて留萌はどこでしょう、と聞いたら何人が答えられるんだろうか。
4時間仮眠したら留萌から30分クルマを走らせ暑寒荘へ。途中、ショカンベツ川林道に板とストックと靴とザックをデポしておく。暑寒荘に着いたらランニングシューズを履いて空身で元気に出発。「青い日本海が見たいかーッ!!」林道入り口まで2kmちょい小走りしてウォーミングアップ。デポした山スキーセットを装備したらランニングシューズは残置。下山後に回収する。林道はところどころ雪が切れているが片斜面は無いので快適だった。適当なところで尾根に取り付いて高度を上げ雄冬山を目指す。雪の量はたっぷり。どこでも歩けて快適だ。標高500m程度でこの雪の量。さすが道北。真っ白な雄冬山をとらえた頃に後ろから日が昇ってきた。素晴らしい朝だった。遠くに最終目的地暑寒別岳が見えるが、今は遠ざかっていく。雄冬山に着くと海が見えた。良かった、青い海、見えた。山頂はかなりの風だ。気温が高いので地獄感は無いがこの風でシールを剥がすのはしんどい。板を担いで爪を履いてダッシュで下りてきた。次は浜益御殿を目指す。西暑寒、暑寒、群別、浜益、御殿が一望できて最高。こうして眺めるとすげー距離だが行くしかない。
青い青いよ日本海が青い。空気は澄んで積丹までくっきり見える。浜益岳でシールを剥がしたら出来るだけ高度を維持したまま群別のふもとまで漕いで漕いでトラバース。かなり近くまで滑ってこれた。雪はカチカチなので速い。スキーは偉大だ。群別は板で登るのは難しいの担いで行く。ここまで飛ばしてきたおかげで時刻はまだ8時。雪は緩んでいない。板を脱いで歩いても埋まらなかった。群別直下で爪を履いたら痩せ尾根を慎重に処理して群別岳到着。ちなみに西尾根からダイレクトに登るのはあまりオススメしない。低いところから北斜面を巻いて、東尾根から回り込めば安全に群別岳のピークに立てる。
群別まで来たらもうゴールしたようなもんだ。群別岳東側の雪庇はハングしていて山頂からは滑り込めない。奥徳富の鞍部を経由して高度を落とした。最後は増毛山塊のBOSS, 暑寒別岳へ向かって一直線。この尾根歩きが本当に楽しい。ホンジャマ平は風が無くて穏やかだったのでおやつを食べて一休み。暑寒-南暑寒の尾根に取り付いたらラスト300mせっせと登る。右手には雨竜沼湿原が見える。山頂からは歩いてきた山々がぐるりと一望できた。いやー歩いた歩いた。山頂で男性が一人休憩していたので写真を撮ってもらった。こんなに歩いてきたのに今日初めて会った人だった。シールを剥がしたら暑寒荘までツアーコースを落ちていくだけ。頂上直下はガリガリだが少し落とせばシャバランチ会長。あっという間に暑寒荘に下りてきたらカンカン照りの下でのんびり片づけをした。暑寒荘では地元の方々が今晩の宴会の準備をしていた。帰りに林道でランニングシューズを回収した。セイコマで天気予報を確認。明日もバッチリ晴れそうなので先週何も見えなかった旭岳へ行くことにした。
このルートは簡単ではないが本当に素晴らしいので多くの山スキーヤーに歩いてほしい。青い海と白い山、増毛の大自然に抱かれて増毛の山が大好きになる。増毛の山は大雪にも日高にも引けを取らない。一生の思い出になること間違いなし。
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