大台ヶ原
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 381m
- 下り
- 374m
コースタイム
- 山行
- 3:06
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 3:36
過去天気図(気象庁) | 2009年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
早朝5時過ぎ、先だって近鉄線に繋がった阪神電車を利用して奈良方面へ。
尼崎駅、近鉄線なんば駅を経て鶴橋駅に、大和八木、橿原神宮前と幾度も乗継ぎ、近鉄大和上市駅に着いたのは午前8時頃のこと。
駅前のバス停で待っていると、バス会社の人から「登山計画書を提出して下さい」との要請があり、簡単に書き込む。
やがてバスが到着、8:35発大台ヶ原行きバスに乗車。
一時間半以上もバスに揺られ、大台ヶ原に到着。遠い道のりではある。
先ずは、ビジターセンターを覗き、案内地図を購入。
ビジターセンター横よりの順路を進んで往きます。
そういえば、亡き母はこの場所を好んでいたようで、よく話を聞かされたものだった。
今の私は、かつて家人が想いをよせた地に立ち、おそらくは同じ景色を眺め、独自の感慨を抱きつつ、好ましいものとして受け入れている。
そんなことどもにも素直に感じ入ることができるほど年をとった、とすればそれまでだが、ただただ長くかかってしまったと、そんな気がする。
まあ、年をとるのも悪いことばかりではないのかも知れない。
樹林の道を突っ切った先は展望スペースになっていて、視界の先には伊勢湾まで見渡せるそうな。やはり遠くまで来たもんだわ。
左手に見えるのがどうやら最高峰の日出ヶ岳であるよう。そちらを目指します。
ここまではさしたる起伏もなく平坦な道のり。この登りも大したことはなくって、どうも本日の道行きは登山という感じがしない。
日出ヶ岳頂上(1694.9m)の展望台。
天候が良好であれば、富士山が見えることもあるのだと。
本日は例によって霞がかっていて、遠景は判然としていないものの、説明板に記された同方向にぼうーっと見えているのは御嶽山ではなかろうか。
(続いて)正木峠、正木ヶ原と進み往きます。
私らの生まれる以前に襲った伊勢湾台風に起因する災厄で立ち枯れたという風景はもの悲しい。反面、晴天下の青空を背景にしてしまうと妙に映えてしまい、美しいとも感じてしまったり。
牛石ヶ原に至ると神武天皇象がこんにちは。
(大蛇瑤鯀阿砲靴)これが日出ヶ岳やと思っとりましたですね。大蛇(ぐら)というのだそう。
下りの道が続きまして、川に至る。そこに架かるシオカラ谷吊り橋を渡ると、なんと登りの道が。この登りは想定外であった。少しばかりヒイハアと足を運びます。
コースを一巡しまして、ビジターセンターに。15時前のバスにて帰途に着く。
いやあ、遠かった。
大台ヶ原といえば「雨」。
年間を通して雨量が多い地域であるらしく、深田久弥著「日本百名山」の大台ヶ原山の項には、「大台ヶ原に登って雨に遭わなかったら、よほど精進のよい人と言われる。」との一文がありますが、実はこれ、私のことです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
上記は当時したためていたブログからの抜粋。
帰りのバス待ちをしている折、
この日の晴天について、
「晴れてる方がいいね。」
『いや、以前休みに、小雨が降る中、このコースを歩いてみたけど、』
「(驚いた様子で)ええ、わざわざ行ったの?」
『そう、霧が立ち込めててね、却ってその方が雰囲気あっていいのよ。』
などと、バスの運転手さんらの会話が聞こえてきまして、
何とも粋な運転手さんやなあ、と思うと同時に、私は損をしているのかも知れないと感じ入ったのでした。
Art blakey & the jazz messengers「Buhaina's Delight」を聴きながら
2020年5月21日記
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する