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Yamareco

記録ID: 2311585
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
道南

【過去レコ42年前】冷水岳〜白水岳〜遊楽部岳〜岩子岳を縦走

1978年03月18日(土) ~ 1978年03月21日(火)
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yamakichi その他1人
GPS
80:00
距離
31.9km
登り
2,836m
下り
2,825m
アクセス
利用交通機関:
自家用車
見市温泉で車を預かって頂きました。
コース状況/
危険箇所等
ルート図は手書き入力です、ほぼこんな感じだったと思います。
その他周辺情報 見市温泉で温まりました。
縦走コース概念図。
標高は当時のもので、現在のものとは多少の差があることを、この概念図を見て気づきました。
5
縦走コース概念図。
標高は当時のもので、現在のものとは多少の差があることを、この概念図を見て気づきました。

感想

メンバー:hattoさん、yamakichiことプチ山キチ。

3月18日
見市温泉に車を預けて、裏手の尾根に取りついた。標高400m付近まではブッシュが多く又、傾斜の強い所もあって大変だった。ここからは尾根も広くなって快調に進んでいたが、標高600m付近からシールに雪が着いて重くなり、登高スピードが落ちた。
午後2時頃からガスってしまった。
冷水岳の手前、標高1100m付近で雪庇を利用して雪洞を掘りC1とした。
この尾根は今シーズンに登った人がいたらしく、所々に新しい赤布がついていた。
C1に着いてから二人の腕時計が同じころに止まってしまい、これから時刻を知るのに苦労が予想された。

見市温泉9:50→15:20冷水岳の手前、標高1100m付近C1

3月19日
天気の良い朝を迎えた。北へ向かう尾根に着いてザックをデポして冷水岳を往復した。
1143Pからシールを外して標高900mのコルまで一気に滑り降りた。
白水岳、遊楽部岳を見ながら、歩きやすい尾根を進み1082Pに着き、ここから穏やかに下って白水岳への分岐に着いた。
ザックをデポして、ヤッケのポケットにミカンと水筒を入れ白水岳に向かった。
頂上近くになってやや急な斜面を登って白水岳頂上を踏んだ。風が強く寒かったのでゆっくりせず、シールを外して滑り降りた。空身だったので、スキーを楽しむことが出来た。
遊楽部岳の登りにかかる辺りより、風がさらに強くなった。そんな中、黙々と歩いて遊楽部岳に着いた。遊楽部岳は昨年2月に臼別温泉から1泊2日で登って以来、二人ともに2度目だった。
ラジオにより時刻を知るために、少し時間を費やした。私達の予想時刻とほぼ一致していた。
太櫓岳への分岐から先に、距離は短いが痩せ尾根となり、見市川側をトラバース気味に進んだ。
視界も悪くなり標高点1019付近からの下降点の判断に苦労するだろうと思い、標高点1019手前に良い所があったので、雪洞を掘りC2とした。

C1発7:30→7:50冷水岳→11:00白水岳→13:30遊楽部岳→標高点1019付近C2(時計が無いのでラジオの時報を聞いて算出した時刻です)

3月20日
目を覚まして雪洞の入口辺りを見ると暗かったので、また寝ようとしたとき雪の薄い部分がぼんやりと明るいので、慌てて起きた。
雪洞の入口は、夜中の地吹雪ですっかり埋もれていた。
今日は、天気が良く快晴の朝を迎えた。
標高点1019付近からの下りは、スキーで降りられそうだったので、シールを外して滑るが、雪面が硬くエッジングが大変だった。転倒して滑落の危険を感じたので途中からスキーを脱いで下った。
コルから少し先までは快調に進んだが、気温が上がってシールに雪が付着するようになった。又、小さいが急なコブが多くペースダウンした。
途中のポコの下りでは雪面がずって2m程口を開けた所を、渡らなければ進めない所もあった。
ペンケ岳への分岐付近から見る岩子岳は標高800m程の山とは思えない姿で聳え立っていた。私達の登路となる所の雪面には2ヶ所亀裂が入っていた。
ここより少し行き、急なのと立ち木が多いのとでスキーを背負った所もあった。
次のピークは岩峰になっていて見市川側へ少し下って、大きく口を開けたクレバスを利用してトラバースした。この先にも岩峰があって見市川側を捲くと広い尾根となった。
岩子岳の登り手前で雪洞を掘ったが、雪が硬くて大変だった。
今回は、雪洞泊りでテントを背負わなかった分、食糧が持てたので登山としては毎日豪勢な食事で、ウイスキーも飲みきれず余してしまった。

C2発7:00→12:30ペンケ岳分岐→14:30岩子岳手前C3

3月21日
今日も良い天気だった。
雪面の雪がずれた所は旨く回り込むことが出来、ツボ足膝ラッセルで岩子岳頂上に立った。展望の良い頂上で、歩いて来た山々が良く見え、雄鉾岳も朝陽に輝いていた。のんびりしてから踵キックステップで下って行くが、こちらの雪面は硬かった。コルに着き振り返って見る岩子岳は急峻な山でした。
ここからスキーで小さなピークを越え、665Pに着いた。ここから見る岩子岳南面は雪崩れてしまって黒々としていた。北に眼をやると、昨日歩いた所で新しく雪がずれ雪面が開いてトレースが分断されている所があった。歩いている時だったら、怖い思いをするところだった。
急な斜面をスキーを持って、時々腰までズボって下の台地上に降りた。
ここからスキーで滑走、岩子沢最初の二股へ下った。
岩子沢はほとんど雪で埋まっていて容易に見市川へと出れた。
見市川は浅い所をスキーを履いたまま渡渉しながらどんどん下って行った。靴の中に水が入ってゴボゴボいっていたが、足は冷たくなかった。
冬季間は閉鎖となっている道路に出てスキーで見市温泉にゴールした。

C3発6:30→7:30岩子岳→11:20岩子沢出合→14:00見市温泉

天気に恵まれ、見市川を取り巻く山々を周回することができました。
二人ともに腕時計が死んでしまうということがあって、時計の大切さを痛感しました。ただラジオは生きていたので救われました。

42年前を回想しながらの、自己満足なレコを読んで下さった方にはお礼申し上げます。ありがとうございました。
当時の山行報告はこんな感じでした。
2020年4月にヤマレコに公開しました。

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