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記録ID: 2326678
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沢登り
甲信越

【薮山レコ】前毛猛山 〜大鳥沢から〜

2020年05月02日(土) [日帰り]
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GPS
04:43
距離
4.4km
登り
515m
下り
530m

コースタイム

日帰り
山行
4:22
休憩
0:22
合計
4:44
5:43
162
8:25
8:47
100
10:27
六十里越登山口
残雪&沢登りのため、長靴+巻き用にチェーンアイゼン使用。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年05月の天気図
アクセス 国道252号線は六十里越トンネル、福島県側への通り抜け可能。
コース状況/
危険箇所等
登山道の無い薮山。雪渓の残る大鳥沢からアプローチ。(雪渓の崩落による沢への転落、ブロック雪崩に遭遇、急な雪面での滑落などのリスク有り)
(おまけ)六十里越トンネルを越え福島県側から望む、前毛猛山(6月下旬)
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(おまけ)六十里越トンネルを越え福島県側から望む、前毛猛山(6月下旬)
鏡ヶ池。道の駅入広瀬の近く。売店はもちろん休業中。
鏡ヶ池。道の駅入広瀬の近く。売店はもちろん休業中。
国道252号線を進むと足沢山が見えてくる
国道252号線を進むと足沢山が見えてくる
さらに前毛猛山も
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さらに前毛猛山も
ヘアピンカーブの連続区間で裸山が大迫力
ヘアピンカーブの連続区間で裸山が大迫力
奥に福島県境の稜線が見えてきた
奥に福島県境の稜線が見えてきた
六十里越トンネルの手前の広場(鬼ヶ面山、浅草岳方面登山口)に到着
六十里越トンネルの手前の広場(鬼ヶ面山、浅草岳方面登山口)に到着
広場から、目指す前毛猛山
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広場から、目指す前毛猛山
まずは大鳥沢の支流を二又まで下る
まずは大鳥沢の支流を二又まで下る
二又から大鳥沢本流を遡る(標高は730m)。最初は穏やかな渓相が続く。
二又から大鳥沢本流を遡る(標高は730m)。最初は穏やかな渓相が続く。
谷が狭まってくると急に雪渓(デブリ)現れる。
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谷が狭まってくると急に雪渓(デブリ)現れる。
これだけ分厚くて安定していれば沢歩きより順調に進める
これだけ分厚くて安定していれば沢歩きより順調に進める
まだ標高が低いので雪渓は連続しない
まだ標高が低いので雪渓は連続しない
渓相は明るくてナメ床が多くきれい
渓相は明るくてナメ床が多くきれい
最初の難関、15mくらいの大滝。ナメ滝できれい。
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最初の難関、15mくらいの大滝。ナメ滝できれい。
右岸のスラブ斜面から巻く。途中で見下ろす滝。
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右岸のスラブ斜面から巻く。途中で見下ろす滝。
チェーンアイゼンは草付きには良いがスラブでは滑る。一長一短どころか諸刃の剣!
チェーンアイゼンは草付きには良いがスラブでは滑る。一長一短どころか諸刃の剣!
巻き終えると穏やかになり前方に朝日を浴びる前毛猛山が現れる。
巻き終えると穏やかになり前方に朝日を浴びる前毛猛山が現れる。
支流を分けて徐々に水量が細っていく
支流を分けて徐々に水量が細っていく
水線際のスラブ斜面ををじゃぶじゃぶ長靴で進む
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水線際のスラブ斜面ををじゃぶじゃぶ長靴で進む
時折、釜も現れる
時折、釜も現れる
釜を伴った小滝
小滝を登ると丸く穴の開いた雪渓。中央部は薄くなっている。
小滝を登ると丸く穴の開いた雪渓。中央部は薄くなっている。
標高900mを越えると雰囲気が変わり、概ね残雪を歩けるようになる。
標高900mを越えると雰囲気が変わり、概ね残雪を歩けるようになる。
振り返ると浅草岳(鬼ヶ面山)が大きい
振り返ると浅草岳(鬼ヶ面山)が大きい
大鳥沢の源頭部からは山頂まで急登が続く
大鳥沢の源頭部からは山頂まで急登が続く
前毛猛山の急な北面を蹴り込みながら一歩ずつ進む
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前毛猛山の急な北面を蹴り込みながら一歩ずつ進む
一息入れ振り返ると守門岳(左)と浅草岳(右)
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一息入れ振り返ると守門岳(左)と浅草岳(右)
目指す前毛猛山が視界に現れる
目指す前毛猛山が視界に現れる
山頂部は薮で黒々としている
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山頂部は薮で黒々としている
山頂の西の肩に這い上がるとシャクナゲ薮が密集。それでも藪の中にはうっすらと踏み跡あり。
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山頂の西の肩に這い上がるとシャクナゲ薮が密集。それでも藪の中にはうっすらと踏み跡あり。
西の肩より望む毛猛山塊パノラマ。中央は毛猛山〜太郎助山(元サイズあり)
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西の肩より望む毛猛山塊パノラマ。中央は毛猛山〜太郎助山(元サイズあり)
同じく守門岳〜浅草岳方面パノラマ(元サイズあり)
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同じく守門岳〜浅草岳方面パノラマ(元サイズあり)
残雪が残る前毛猛山山頂。三角点のみ姿を現す
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残雪が残る前毛猛山山頂。三角点のみ姿を現す
豪雪の影響で傾いている
豪雪の影響で傾いている
大きい標石は主三角点(標高1233.4m)
大きい標石は主三角点(標高1233.4m)
福島県側パノラマ。右奥は村杉半島の峰々、左は田子倉湖。(元サイズあり)
福島県側パノラマ。右奥は村杉半島の峰々、左は田子倉湖。(元サイズあり)
奥只見湖方面のパノラマ(元サイズあり)
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奥只見湖方面のパノラマ(元サイズあり)
山頂の薮の中に見つけた鳥の巣
山頂の薮の中に見つけた鳥の巣
スタート地点の六十里越登山口を見下ろす
スタート地点の六十里越登山口を見下ろす
全山スラブの裸山
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全山スラブの裸山
山頂を後に福島県境稜線を下る
山頂を後に福島県境稜線を下る
残雪の下は強靭なヤマグルマの薮が密生しているようだ
残雪の下は強靭なヤマグルマの薮が密生しているようだ
展望の良い県境稜線を下る
展望の良い県境稜線を下る
稜線上は完全な薮でなくうっすらと踏み跡が存在している。踏み跡を外れないように歩ければ稜線からでもアプローチは可能。
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稜線上は完全な薮でなくうっすらと踏み跡が存在している。踏み跡を外れないように歩ければ稜線からでもアプローチは可能。
浅草岳と田子倉湖パノラマ(元サイズあり)
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浅草岳と田子倉湖パノラマ(元サイズあり)
1100m付近より大鳥沢を目指して雪面を下る。最初はブナ林。
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1100m付近より大鳥沢を目指して雪面を下る。最初はブナ林。
下るにつれ斜度が増してくる
下るにつれ斜度が増してくる
緩んだ雪のため最後は尻セードを楽しむ
緩んだ雪のため最後は尻セードを楽しむ
大鳥沢を下降していくとブロック雪崩の音が...
大鳥沢を下降していくとブロック雪崩の音が...
自然の造形美のスラブ滝
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自然の造形美のスラブ滝
右岸から巻いて降りてくる
右岸から巻いて降りてくる
開けた沢なので増水時もそれほど苦労せず巻きで降りられる
開けた沢なので増水時もそれほど苦労せず巻きで降りられる
釜に落ちないように
釜に落ちないように
徐々に水量が増してきているようだ
徐々に水量が増してきているようだ
いつ崩落しても不思議でない雪渓
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いつ崩落しても不思議でない雪渓
15mの滝を落ち口より見下ろす。水流増して跳ね上がるように落ちる滝
15mの滝を落ち口より見下ろす。水流増して跳ね上がるように落ちる滝
右岸(県境稜線側)から押し出るデブリ(雪渓)
右岸(県境稜線側)から押し出るデブリ(雪渓)
渓相が穏やかになればゴールは近い
渓相が穏やかになればゴールは近い
無事に広場に到着
例年のGWよりは少ないが、時々福島県側への自動車やバイクの通行が見られた。
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無事に広場に到着
例年のGWよりは少ないが、時々福島県側への自動車やバイクの通行が見られた。

感想

国道252号線が既に開通しているので、登山者に殆ど遭遇しないであろう前毛猛山に登ってみた。自宅から登山口までは一切店舗には寄らず。
前毛猛山は薮の中の踏み跡を利用しての福島県境稜線からの記録が若干見られる。
今回は前毛猛山へダイレクトに突き上げる大鳥沢から雪渓を利用しながらアプローチする。下流部と滝の前後区間では沢は露出しているが、それ以外は雪渓(デブリ)に埋もれている区間が多い。標高900m以上では概ね安定した雪渓が山頂北面にかけて利用できる。小雪の年と言われるがここ毛猛山塊は別のようである。
傾いた三角点のある山頂からは霞みながらも360度の大展望が得られ、毛猛山や太郎助山を始め秘境村杉半島の峰々、越後三山、浅草・守門岳など残雪の山を満喫できた。
下りは少し県境稜線の様子を見ながら辿り雪渓の谷から大鳥沢へ戻る。既に増水の始まっている流れと時折聞こえるブロック雪崩の音に気を引き締めながら六十里越登山口へ下降した。

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コメント

ゲスト
大兄の・・・
技量あればこその自由な運歩ですね。
ブロック雪崩、不安定な雪渓、増水の沢、・・・赤子の様な私には。
昔、TVで山形朝日村の御老人でしたか、生業で山に入る際、家人に、
「おらが戻らなくともさがすな、山の肥やしになったと思ってあきらめろ」(記憶不正確)と仰ってたのを、思い出しました。
何故か、大兄にも、これに似た覚悟のようなものを感じました。
ご無礼の段、お赦しあれ。
2020/5/5 9:21
Re:
コメントありがとうございます。
今回のルートは過去にも一度登っていましたので難易度的には想定内でした。
さすがに初めての沢は十分に情報収集して自分のレベルに応じてチャレンジするようにしています。道を辿るだけの登山に比べ自分でルートを決めて自由に登れる、薮こぎ登山や沢登りは比較にならないほど面白いですよ。
2020/5/5 21:00
プロフィール画像
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