西吾妻山(過去レコです)。
- GPS
- 32:00
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 380m
- 下り
- 361m
天候 | 晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2004年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
天元台RWで登山口へ。危険個所はありません。 |
写真
感想
平成16年の夏休みを利用して吾妻山と安達太良山に登る予定を立てた。8月7日、名神高速道、中央道、長野道、北陸道、磐越自動車道を経て会津に行き、裏磐梯、檜原湖、西吾妻スカイバレーを経て今夜の宿泊地である山形県の白布(しらぶ)温泉に到着した。西屋、中屋、東屋と三軒の宿があり、本因坊や王将戦が行われたという由緒ある宿に泊まった。
翌日は朝食もしっかり食べ、天元台ロープウェイの始発時間である8時前に湯元駅の駐車場に着いたが、駅の入り口にはすでに登山客の列が出来ていた。ロープウェイは折り返し運転をしており、3回目に乗る事が出来た。5分で天元台高原駅に着くと、青空の下に緑のゲレンデが広がっている。ゲレンデを歩いて登る必要はなく、ペアーリフトが我々を運んで呉れる。リフト沿いにはヤマハハコ、カニコウモリ、イワオトギリ、モミジカラマツ等、色んな花が咲き乱れている。無人のゲレンデはやけに静かで、唯一聞こえるリフトの音が眠気を誘う。しらかば、しゃくなげ、つがもりと名付けられたリフトを3台乗り継いでゲレンデの頂上である北望台に至るが、3番目のつがもりリフトは嫌になる程長い。湯本駅の標高が920mで北望台が1820m、900mをロープウェイとリフトで乗り継いだ事になり、あと200m程も登れば西吾妻山の頂上である。8時52分、登山道に入る。広い葉っぱの真ん中から柄が立ち、その尖端にあざやかに青い実をつけたサンカヨウ、赤い実をいっぱいつけたハリブキ、つやつやした赤い実を一ッ個だけ垂れ下げているタケシマランなど、これらの実に混じってゴゼンタチバナも咲いている。40分程で中大巓(1963m)の「人形石」に到ると、見渡す限りの広い世界が広がっていた。東から南へと、一切経山、東吾妻山、中吾妻山が続き、西には「大凹」の向こうに西吾妻山がおだやかな姿を横たえ、それに向かって一条の道が続いている。ひと休みしてから中大巓を下り、かもしか展望台への道を右に分け、ミヤマリンドウ、アキノキリンソウ、白い綿毛をなびかせるワタスゲなどを見ながら木道と階段を下り、大凹に降り立つ。本来沼地であろうと思われるが土はひび割れ、水場もチョロチョロと最後の一滴を絞り出している。水場から段差の大きい大石の急登が始まり、妻のペースが鈍くなる。これを登り切ると「いろは沼」で、緑の中に池塘が点在して安らぎを与えて呉れる。大きな岩が重なる「梵天岩」に登ると沢山の人が休んでおり、われわれもここで一服する。妻はここが西吾妻山の頂上と思って頑張ったのだが、頂上はまだ先で、案内図によると50分程かかる。石のゴロゴロが嫌いな妻を残し、ザックもデポして一人で足早やに岩を伝って歩く。天狗岩の吾妻神社の前を通り、木道をシラネニンジン、ミヤマリンドウが混ざって群生しているのを横目に見ながら、どんどん人を追い抜いて進む。西吾妻小屋を過ぎると溝状の登山道となり、これを登り切って11時22分に西吾妻山の頂上2035mに到着した。北望台からの標高差は僅か200mと、たかをくくっていたが結構な道のりであった。山頂は狭く、木々に囲まれその中央に山頂を表わす柱が立っているだけで展望は全くきかない。写真を1枚撮っただけで急いで下山し、往復1時間程で妻の待つ梵天岩に帰り着いた。水面が輝く池塘を見下ろし、大凹の向こうに大きく広がる吾妻連峰を眺めながら気分良く下る。大凹から階段を登り、かもしか展望台に向かって木道をたどる。見晴らしの良い道を登り、かもしか展望台に至る。ここからは林の中の登山道を下り、1時20分、「安全の鐘」が鳴る北望台に降り立った。およそ4時間半の行程であった。ゲレンデをリフトを乗り継いで下り、アルプ天元台でソフトクリームを食べ、ロープウェイで湯元駅の駐車場に帰り着いた。今夜の宿泊地である岳温泉は6時から通行止めになるという事で、昼食も摂らず急いで西吾妻スカイバレーを下りて行った。
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