大岩山・城山
- GPS
- 08:03
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,511m
- 下り
- 1,522m
コースタイム
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 8:14
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
城山:国道162号線九鬼ヶ坂の公園に駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
基本的に道はない |
写真
感想
《大岩山》
早朝の周山街道を走り美山町島の由良川の支流、須麦谷川に到り、林道のゲート付近に車を止めた。林道を歩き左に分岐する支線に入ると目指す登山道が分岐する筈だが道は見出せず林道をそのまま進んだ。谷を横断する処では橋が崩壊し越えようとすると足を滑らせ膝をぶつけてしまった。歩行に支障はないがズボンに穴が開いてしまった。標高295mまで来ると林道がなくなり、その先に登山道は見出せず、地形図にある点線道は失われているようだ。仕方がないので右側の尾根に取付き這い上がった。急登で誰も歩いた形跡はなく険しい。途中に岩場があり倉ノ谷山を望むことができた。
登り上がった処は倉ノ谷山西のピークで存在感のあるピークで約620m、展望は得られず東に進み倉ノ谷山(626m)に達した。3等三角点「島」があるが樹林帯で展望は効かない。西峰まで来た道を戻るが何気なく歩いていると南尾根に入ってしまい「何か違う?」と気付いて山頂に引き返した。今度は正しく西への稜線を進み西峰に戻った。西への稜線に踏み出しP622に近付くと岩場があり、倉ノ谷山西峰を振り返ることができた。P622は北山山域でよく見る小さなプレートが掲げられていた。
樹林帯の稜線を西に進むとP656で複数のピークを従えている。標高点の打たれたピークは稜線から外れるが立ち寄った。此処にもあのプレートが掲げられていた。地形図にはこのピークの南側に林道が描かれ、大岩山との間は途切れているが現状は繋がっており西の鞍部で林道が交差した。山の斜面が削られ酷い断崖となっている。大岩山までの間で林道から稜線に取付ける処はないようだ。
大岩山東峰(740m)に近づくとイワカガミの群落で花期は過ぎたが葉っぱが一面にあり踏みつけないように気を付けながら進んだ。土の中からはギンリョウソウが顔を出していた。東峰には何の表示もなく90°向きを変えて大岩山(758m)に到ると、3等三角点「四ッ谷」があり山頂標識も掲げられていた。すぐ西側に送電鉄塔があり展望が開けていた。まだ時間は早いが景色を見ながら1回目の昼食を取った。扨、下山が問題だ。東峰の北稜線を進む予定だが林道で分断されていて下りることができそうにない。巡視路があるかもしれないが行って引き返すのは癪だし、そうなると林道交差点迄戻ることになるが来た道を戻るのは本意ではなく持ってきた地図のエリアからはみ出すが西に進み下りられるところを探すほうが新しい道を歩けて意に沿いそうだ。
送電線を越えて西に踏み出すと大きな岩場が立ちはだかっていた。相当古びているが「美山トレイル」のテープが所々に巻かれていた。“美山トレイル”は平成26年頃京北トレイル、高島トレイルと連携し美山町観光協会が調査を行ったもので正式に設定されたルートではない。芦生、久多の大学演習林や地権者との調整もないまま実施し問題となり頓挫している計画だった。
大岩山西稜線は結構急峻で林道までの谷は深い。稜線は南に転じ標高を下げるとすぐ横に林道が見え獣道のような処を無理やり下り林道に下り立った。大岩山東峰尾根の先端まで戻るのに林道を歩くともしやと思っていた送電巡視路の入口があり東峰から直接下りることができたようだ。何処から入ってきたのか単車が2台西の方に走って行った。「誰にも会わない」が崩れそうになったが、ライダーなら接触はないしいいか。
問題は東峰北尾根で林道から下るには急過ぎて危険、下り口を捜してウロウロしたがどうしようもなく林道を越えて木に掴まりながら下り出した。少し下ると危険は去り645mの鞍部に達した。すると明瞭な道が西側から現れP708へと導いてくれた。これは送電巡視路、気が付かなかったが林道交差の手前に下り口があったようだ。登り返して振り向くと大岩山東峰が聳えていた。
No.85鉄塔への巡視路を分け、イワカガミ群落のP708に達するとNo.84鉄塔への道が西に分岐した。No.83鉄塔への道を辿ると辿り過ぎてまた引き返す羽目に陥った。須麦谷川北尾根へと進み稜線の最低鞍部(約487m)まで下ると水溜りが点在する湿地があった。登り返してP584に達すると2度目の昼食休憩を取って下りにかかった。須麦谷川林道ゲート付近を目指して下って行くと傾斜が急になり木に掴まりながら下った。尾根の先端部は墓地になっていてその脇に降り立ち林道に戻ることができた。
《城 山》
大岩山から転戦し、国道162号線の九鬼ヶ坂に車を走らせた。峠の少し西に名前はないが京都国体を記念する公園があり車を止めた。峠から尾根の先端部に取付き、覆い被さる枝を分けて進んだ。此処も歩く人はいないようだ。稜線に達すると西に向きを変えた。P428の手前で少し開けた処があり美山の山々を見ることができた。P428は、城山山域の最高所で南に尾根が派生する。次のピークには電波塔があり山頂部を全て占領しているのでフェンスの端を抜けて通過した。
電波塔から明瞭な道が現れ、堀切かと思われる処を見て城山(404m)山頂に達すると3等三角点「静原」が置かれていた。簡単な展望台が設えてあったが地面からの眺めと大差はなかった。樹種を示すプレートが彼方此方に括り付けられていたが肝心の山頂を示す標識はなく古びて文字の読めなくなったプレートが嘗ての山頂標識であったようだった。少し西の尾根の分岐点に「丹波『島城』遺構」の案内板があり、山頂が主郭でこの位置は二の丸的存在だったようだ。北尾根には三の丸的な場所もあり美山町域で一番の城だったようだ。案内板によると秦河勝を祖とする川勝氏の城で天文年間(1500頃)に築城されたそうだ。
地形図には北尾根に登山道が描かれているが林道がこの尾根をジグザグに付けられ寸断されている。一部林道を歩き古道の残るところは古道を歩き下山すると民家の裏に飛び出した。城山の案内板はなく、文化財として整備されていないのが残念だった。静原堀越口の集落を歩き国道162号線に出て九鬼ヶ坂の公園に戻った。
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