餓鬼岳・唐沢岳へ 白沢登山口より 餓鬼岳小屋 東沢乗越下山
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 21.4km
- 登り
- 2,760m
- 下り
- 2,350m
コースタイム
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 7:50
- 山行
- 10:55
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 12:30
4:30 安曇野穂高発 まず下山時の車を置きに行く
5:10 中房第一駐車場着
6:00 餓鬼岳白沢登山口着
<復路>
18:10 中房発 白沢登山口へ 車回収
19:30 自宅着
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山は 中房温泉 |
コース状況/ 危険箇所等 |
唐沢岳の最後の登り険しい 餓鬼岳から東沢乗越、乗越からの下り 危険箇所あるので注意 迷うことはないが荒れているところが多い |
その他周辺情報 | 中房温泉 穂高温泉郷など |
写真
感想
2006年(平成18年)8月10日(木)〜11日(金)
餓鬼岳・唐沢岳へ 白沢登山口より 餓鬼岳小屋 東沢乗越下山
我が家から見られる餓鬼岳。そしてその奥に唐沢岳。
唐沢岳は野口五郎岳、西鎌尾根からも目立っていた。
常念山系の最北端にも当たる餓鬼岳・唐沢岳だ。
餓鬼岳は今回で2回目になる。
白沢登山口から日帰りで登っている。
東沢乗越は燕岳への登りに使ったことがある。
ということで餓鬼岳と東沢乗越の間を歩きつなげる目的もある。
二台の車を使い、中房側に1台置いた後白沢登山口から登り始めた。
北アルプス三大急登のひとつ、今年の夏登ったブナ立て尾根よりもきつい餓鬼への登りだ。
殊に大凪山までは白沢沿いに険しい登山道が続く。
道なき沢のガレ場、梯子の連続、崩れた梯子もあり要注意。
滝のような流れに沿った梯子を慎重に登る。
前回登ったとき魚止の滝までは短時間で登れた思いがあったが、
遠く遠くなかなか着かない距離を感じた。
途中で二人連れの親子、単独の方を抜く。
あまり人と出会うことのない所だけに夏休み、最盛期かと思った。
思っていた以上に時間がかかり餓鬼岳小屋への到着となった。
体力も使い切った感じがしていた。
当初はこのまま唐沢岳へ向かい、小屋に戻る計画だった。
しかし時間的、体力的に無理と感じ、明朝早立ちをすることとした。
天気も良さそうで、明日に楽しみを持ち越した。
と言うことでのんびり餓鬼岳の山頂へ。
先日の裏銀座山行の道が良く見渡すことができた。
ブナ立て尾根、烏帽子岳から野口五郎岳、水晶岳方面、鷲羽岳そして西鎌尾根から槍への長いスカイラインが目の前に広がる。
明日のためにしっかりと休もうと小屋に入り横になる。
今日の泊まりは6名。
そのうち3人は別小屋に仕事できた保健所の方、もう一人は登りで一緒になった単独の方だった。
あと一座、間ノ岳を登ると百名山完登とのことだった。
3人で小屋を広々と使うことができた。
食事は何とちらし寿司。蕗(ふき)の煮付けも出て、デザートはグレープフルーツが付き、おいしくいただき元気が出た。
スタッフは3人で、テキパキと行動されて雰囲気の良い小屋だった。
二日目。
朝食無しの早出をした。
餓鬼岳の山頂で、パンの朝食を済ましていると、朝焼けの写真を撮ったり時間がかかり、結局すっかり明るくなった5時半になってしまった。
光による山の変化を楽しみ遅くなったが良い時間を過ごした。
今日の長い道のりが始まった。
途中はコマクサが小さい株ながらたくさん咲き、私たちを迎えてくれた。
岩峰のトラバースを何度か繰り返す。起伏も思った以上に大きい。
外見が大きい餓鬼のコブもそのうちの一つのようなものだった。
唐沢岳への最後の登りは急登が続く。
砂地でガレ場がかなりきつく危険な箇所もあり、ハイマツを握りそれを頼りに上を目指した。
悪戦苦闘、時間もかかりようやく唐沢岳山頂を踏むことができた。
眼下には高瀬ダム、七倉ダム、その先には大町の街並みも見られた。
針ノ木、蓮華岳、その背後には立山・剱岳の岩峰が聳えていた。
もちろん好天に野口五郎岳から槍方面まで、自然のロケーションを目いっぱい広げていた。
唐沢岳山頂での楽しい一時を過ごし、長い道のりを餓鬼岳へと引き返した。
この帰り道、そして東沢乗越までの間にはブルーベリーがたくさん実を付け、疲れを癒やしてくれた。
甘酸っぱく、少しの水分がすごいエネルギーとなった。
餓鬼岳小屋で休んだ後は、東沢乗越を目指して歩む。
危険な岩場そして崩壊地を通り抜け、天からの熱射を受け進む。
剣ズリと呼ばれるだけあって鋭い岩を巡るコースだ。
東沢乗越までも道のりは非常に長く、つらいものだった。
どこまでこの険しい稜線は続くのか、時間があっという間に経つ精神的なものが覆い被さってきていた。
明るい内に下山したいという思いも不安と共に募ってきた。
東沢乗越の表示板が見えたときには少し安心をした。
ここからは経験している道でもあり一息つくことができた。
しかしそんな甘いものではないのは分かっていた。
東沢の登山道の厳しさは毎年のように川の流れによって変化している。
今年も長雨があり沢の状態がどうなっているかは心配だった。
相談、紹介すると決まって登らないようにと言われるコースだ。
しかし中房からは常に開かれてはいるので、危険を承知で通るコースではある。
下り始めると早速お花畑に迎えられる。
しかしのんびり花を楽しみ歩く時ではなかったので慎重に下って行く。
だいぶ荒れている箇所はあるものの、目印、ロープなどの設置もされ思っていたよりは難なく通過下山することができた。
ブナ平まで下るとさらに安心感が出た。
斜面も緩くなり広い沢を下る。日もまだ高く余裕が出てきていた。
中房温泉の外湯の建物が目に入り、長い一日の終わりを確信した。
ふるちゃん
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