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Yamareco

記録ID: 242207
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

大無間山・・頂上貸切で“心も料金もフリーなテント泊”(田代からピストン)

2012年11月03日(土) ~ 2012年11月04日(日)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
31:21
距離
19.4km
登り
2,442m
下り
2,429m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
てしゃまんくの里駐車場6:10―6:27登山口―9:24小無間小屋(P4)―11:15P1−12:32小無間山12:50―13:35中無間山―15:04大無間山頂上(テント泊)

2日目
大無間山頂上6:50―7:54中無間山―8:49小無間山―9:52P1−11:09小無間小屋(P4)―13:12登山口―13:31てしゃまんくの里駐車場

天候 1日目 曇り時々雨のち晴れ
2日目 快晴
過去天気図(気象庁) 2012年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
安倍街道から井川へ向かう県道189号線(ナビに指示された道)は、土砂崩れのため通行止めでした・・道路状況を事前確認してなくて、「またやってしまったか。。」と思いましたが、少し戻って「口坂本温泉」経由の県道27号線で何とかアクセスできました

井川オートキャンプ場から少し先の「てしゃまんくの里」駐車場利用(ログのスタート地点)・・8台ほど駐車可(料金無料でトイレもあります)

コース状況/
危険箇所等
「てしゃまんくの里」駐車場から諏訪神社方向へ進み、鳥居をくぐって林道に出た所が登山口です・・井川湖周辺〜標高1800m辺りまで所々紅葉していました

植林地の適度な傾斜の道から始まり、次第に傾斜がキツくなって登山道らしくなっていきます

小無間小屋(P4)〜P1にかけて、「鋸歯尾根」と呼ばれるヤセ尾根の急なアップダウンとなります

P1から小無間山に向かう部分が本コースの正念場と思います

P1から鞍部に下ると崩壊地の通過になります・・両側が切れ落ちた部分もあり、ロープが渡してあって距離も短いですが、ザレ気味でもあり特に下りは要注意でした

崩壊地2箇所を過ぎると小無間山頂上までは、木の幹・枝・根や岩を掴んでよじ登る急登が続きます

小無間山〜大無間山は緩やかな起伏の尾根道となります・・この間の“原始の森”は素晴らしく、南アや富士山の展望地も数箇所ありました

中無間山付近の倒木を巻く部分とその先の二重山稜になっている辺りのルートがややわかり難かったです・・予想以上に整備状況は良く、テープを見つけながら進めばOKでした

帰路の「雷段」と「登山口」で道誤りをしてしまいました・・この道誤りは単なる自分の不注意で、通常は間違える所では無いと思います

井川への県道が通行止め・・口坂本温泉へと迂回して登山口のある田代に到着
2012年11月03日 00:47撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
11/3 0:47
井川への県道が通行止め・・口坂本温泉へと迂回して登山口のある田代に到着
てしゃまんくの里駐車場からスタート・・気温は8℃あり、意外に冷え込まず
2012年11月03日 06:08撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
11/3 6:08
てしゃまんくの里駐車場からスタート・・気温は8℃あり、意外に冷え込まず
諏訪神社前の水場・・ここが既に“最終水場”で、2日分の4L補給(他の水分は爽健美茶+ウィダー持参そしてカルロロッシ300ml+角瓶200ml・・こちらは”脱水飲料”ですね)
2012年11月03日 06:14撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/3 6:14
諏訪神社前の水場・・ここが既に“最終水場”で、2日分の4L補給(他の水分は爽健美茶+ウィダー持参そしてカルロロッシ300ml+角瓶200ml・・こちらは”脱水飲料”ですね)
林道を横切って登山道へ
2012年11月03日 06:27撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
11/3 6:27
林道を横切って登山道へ
登山口からじきに登山届けのポストがあります
2012年11月03日 06:31撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
11/3 6:31
登山口からじきに登山届けのポストがあります
非常事態の際の連絡先を一応撮影・・頂上ではドコモは圏内でした
2012年11月03日 06:31撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
11/3 6:31
非常事態の際の連絡先を一応撮影・・頂上ではドコモは圏内でした
標高を上げていくと所々で紅葉が見ごろ
2012年11月05日 16:45撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/5 16:45
標高を上げていくと所々で紅葉が見ごろ
“普通の里山”風の道から次第に”深く入ってきたなあ”という道になっていきます
2012年11月03日 09:09撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/3 9:09
“普通の里山”風の道から次第に”深く入ってきたなあ”という道になっていきます
P4にある小無間小屋到着・・数名でいっぱいの小さな避難小屋
2012年11月03日 09:24撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/3 9:24
P4にある小無間小屋到着・・数名でいっぱいの小さな避難小屋
小無間小屋から鋸歯尾根のアップダウンが始まります
2012年11月03日 10:29撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/3 10:29
小無間小屋から鋸歯尾根のアップダウンが始まります
かなりワイルドな部分もあり
2012年11月05日 16:46撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/5 16:46
かなりワイルドな部分もあり
南側崩壊地の通過・・ここは縁の北側を巻いていて問題なし
2012年11月03日 11:20撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/3 11:20
南側崩壊地の通過・・ここは縁の北側を巻いていて問題なし
白竜のような倒木を跨いで
2012年11月03日 11:23撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/3 11:23
白竜のような倒木を跨いで
北側崩壊地・・ロープが張ってありますが、少しザレていて特に下りでは慎重に
2012年11月05日 16:46撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/5 16:46
北側崩壊地・・ロープが張ってありますが、少しザレていて特に下りでは慎重に
崩壊地を過ぎると急登に
2012年11月05日 16:46撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
11/5 16:46
崩壊地を過ぎると急登に
まだまだ続きます・・膝痛にこの段差は“プチ無間地獄”
2012年11月05日 16:47撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/5 16:47
まだまだ続きます・・膝痛にこの段差は“プチ無間地獄”
岩や木を掴んで攀じ登り続けました
2012年11月05日 16:47撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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岩や木を掴んで攀じ登り続けました
キングギドラ対ゴジラ?
2012年11月03日 12:11撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/3 12:11
キングギドラ対ゴジラ?
傾斜がやや緩んできたところで小無間山頂上到着
2012年11月03日 12:32撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
11/3 12:32
傾斜がやや緩んできたところで小無間山頂上到着
巨倒木のある二重山稜帯
2012年11月03日 13:47撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
11/3 13:47
巨倒木のある二重山稜帯
原始の森の雰囲気
2012年11月03日 13:58撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/3 13:58
原始の森の雰囲気
今回のお目当てはこういった森
2012年11月03日 14:00撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/3 14:00
今回のお目当てはこういった森
ガスと光で深い森がさらにいい感じに
2012年11月03日 14:02撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/3 14:02
ガスと光で深い森がさらにいい感じに
次第に霧が晴れてきて“チョッピリご褒美”の展望
2012年11月03日 14:36撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/3 14:36
次第に霧が晴れてきて“チョッピリご褒美”の展望
上河内岳をはさんで聖岳〜赤石岳そして悪沢岳・・その右奥は白峰三山のよう
2012年11月03日 14:48撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/3 14:48
上河内岳をはさんで聖岳〜赤石岳そして悪沢岳・・その右奥は白峰三山のよう
本日初めて大無間山の頂上がチラっと見えました
2012年11月03日 14:50撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/3 14:50
本日初めて大無間山の頂上がチラっと見えました
そして広いテント場のある頂上に到着・・ここは樹林の中で展望は無し
2012年11月03日 15:04撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/3 15:04
そして広いテント場のある頂上に到着・・ここは樹林の中で展望は無し
日暮れが早い時期なので早速テント設営・・本日のマイホーム完成(気温は7℃あり)
2012年11月03日 15:37撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
11/3 15:37
日暮れが早い時期なので早速テント設営・・本日のマイホーム完成(気温は7℃あり)
翌朝のご来光・・気温は1℃で余り冷え込んだ印象はなし
2012年11月04日 06:08撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
11/4 6:08
翌朝のご来光・・気温は1℃で余り冷え込んだ印象はなし
ピーカンの展望地から
深南部〜光岳〜聖岳
2012年11月04日 19:50撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/4 19:50
ピーカンの展望地から
深南部〜光岳〜聖岳
先日登った双耳峰の池口岳
2012年11月04日 06:59撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/4 6:59
先日登った双耳峰の池口岳
南ア南部のスター達
2012年11月04日 07:08撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/4 7:08
南ア南部のスター達
聖岳
2012年11月04日 07:07撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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聖岳
赤石岳
2012年11月04日 07:07撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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赤石岳
悪沢岳
2012年11月04日 07:08撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/4 7:08
悪沢岳
今度は富士山の展望地
2012年11月04日 07:14撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/4 7:14
今度は富士山の展望地
ズームで
2012年11月04日 19:51撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/4 19:51
ズームで
写真だと”ただの森”ですが、空気がキリリと引き締まって非常に気持ちのいいトレッキング
2012年11月04日 07:30撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/4 7:30
写真だと”ただの森”ですが、空気がキリリと引き締まって非常に気持ちのいいトレッキング
もう1枚
2012年11月05日 16:49撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/5 16:49
もう1枚
そして唐松谷ノ頭から大無間山
2012年11月04日 08:30撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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そして唐松谷ノ頭から大無間山
日差しがあると紅葉が生き返ったよう
2012年11月05日 16:49撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/5 16:49
日差しがあると紅葉が生き返ったよう
2012年11月04日 11:21撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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錦の絨毯の上を下ります・・隠れた浮石は要注意
2012年11月04日 11:38撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/4 11:38
錦の絨毯の上を下ります・・隠れた浮石は要注意
2012年11月04日 18:40撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/4 18:40
やや辛い下りでしたが何とか無事登山口到着
2012年11月04日 13:12撮影 by  PENTAX Optio WG-1, PENTAX
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11/4 13:12
やや辛い下りでしたが何とか無事登山口到着

感想

今回の連休は、南アルプス深南部の雄峰・大無間山に登りました。
二百名山ではあるものの、訪れる人が少ない静かな雰囲気の山域です。(初日に出会ったのは0人で、2日目は6人(小無間山頂でのテント泊1名、小無間小屋泊5名)でした)

コースは、比較的整備状況の良さそうな田代からのピストンとし、日照時間が短い時期なので、テント泊装備の“のんびり山行”です。

計画では、「小無間山頂上付近でテン泊し、軽荷で大無間山を往復して翌日下山」予定でしたが、初日がガスガスで展望が全く無く、結局「初日大無間山頂上まで進んでテン泊し、翌日の下山時に天気と展望を期待」と変更しました。

登山道は里山風の植林地に始まり、傾斜が増すにつれて紅葉の色づきが増してきます。そして、次第に南ア深南部の香りも漂いだしました。

小無間小屋のあるP4からP1にかけては、「鋸歯尾根」とも言われるヤセ尾根で、急なアップダウンの連続です。しかしこれはまだ序の口で、P1から小無間山にかけてが、このコース最大の難所でした。

P1からは片側または両側が切れ落ちた崩壊地が続き、それをクリアすると、木の幹・枝・根や岩を掴んで攀じ登る急登が延々と続く感じです。膝痛で右脚を深く曲げられず踏ん張れない状態だったので、少々ですが“無間地獄”を味わいました。そして、それを抜けた小無間山からは快適な尾根道となり、ガスで展望は無いものの、お目当ての“原始の森”の雰囲気を満喫できました。

大無間山が近づいた露地ではガスが晴れてきて“チョッピリご褒美”の展望があった後、頂上到着。本日の宿泊地です。頂上は広いテント場のようで、焚き火の跡や、どうやって担ぎ上げたのか焚き火を消すためと思われるポリタンクもありました。(水は天水かな?)

今夜は、寝場所・水・食料を全て自分で確保しなければいけない不便なテント泊(頼れる小屋は無し)ですが、“料金も心もフリーな一夜”です。

これは“生活面の脱日常”ともなり、余りにも分業化が進んだ日々の現代生活での、“自分の生物的なサバイバル力はこれで大丈夫か?”という漠然とした不安を、少しでも解消してくれた感じでした。

そして翌朝は期待通りのピーカンとなり、南アや富士山の展望を楽しみつつの下山となりました。♪♪

ただ、先月の早川尾根で自覚した右膝痛が本格化してしまい、それだけが今後の気がかりとなりました。

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