妙義山1 妙義神社-相馬岳-堀切バイパス中間道日帰り予定が一転 [予定外野宿有り] 表妙義
- GPS
- 32:00
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 947m
- 下り
- 933m
コースタイム
11:05大の字-11:55奥の院-12:30見晴らし-12:50玉石-13:45大のぞき
14:10天狗岩-14:30相馬岳-15:30バラ尾根-16:30堀切(谷の下辺りで野宿)
・・・6:00朝飯-7:00スタート-8:30中間道-10:30妙義神社(昼飯)-12:10松井田駅着
時間はかなりおおざっぱです
天候 | 前日雨で当日快晴、風弱 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
パノラマ街道徒歩で道の駅みょうぎまで約30〜40分ゆっくりで45〜50分 駅から歩いて登山する人はあまりいないようでニッチな気分に浸れます 歩きで行ける途中のポイントは黒門坂とその先の道路横の石碑があります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■上級者コースが割と危険らしいというのは本当でした、鎖場途中で息が切れるよ うなら体力的に辞めたほうがいいです もしくは必ず鎖場の手前で休憩して確実に降りられるようにするとか ■登山ポスト有りめんどくさがらずちゃんと書きましょう ■水場は山頂付近ではタルワキか堀切で頑張ればできます (岩肌に薄めの板かナイロン当てて漏斗にして水筒の口に当てるか 朝霜降ってたら朝霜集めて溶かして濾過すれば山頂でも水は補給できるかも時間対労力はかかります 中間道では大黒滝の付近の階段下の給水がよいかと(水場は枯れている時があります) ■あまり着膨れない格好の方が登りやすく衣服で関節が固定され気味なのは危険です ■手袋はグリップが効いて厚ぼったくないゴム手があると便利 ■寒いのが嫌な人は腹にホッカイロ貼るとかすればいい気がする。 ■枯葉が積もっている箇所多いので足首はスパッツかゲーターで隙間埋められると便利。 |
写真
感想
ググってたらたまたま脳にビビッと来た妙義の写真があって
妙義山の写真を撮りたくなったので何はさておき行きたくなって行くことに。
登山歴は何年ですか?と聞かれるとどう答えればいいのか迷う
低山なら小学生位から親に連れられて登ってるので25年くらいです!とかになって
途端にベテラン扱いされる恐れがあるから怖い...
まぁまぁですよまぁまぁチマチマヘコヘコ死なない程度に登ってる感じです..。
◆11/18(日)(この記録は完全に日帰り目的の山行です)
主な装備:カメラ7台、レンズ4本、フィルム6本、ハイドレーション+水1.3ℓ、食料(日帰りで余る程度)
着替え、トランギアクッカー&アルコールストーブ、アルコール400ml
総重量:20〜kg(正確に計ってない)
ウエア:レインジャケット、ネックウォーマー、ロングTシャツ、半袖、レギンスX2、撥水性のハーフパンツ
帽子、手袋(ゴム手)、トレッキングブーツ
(*この選択が後で裏目に出ます特にカメラとウェア)
身長171
体重57kg(夏に65kgから55kgに落ちたのでガリガリになった)
始発電車で松井田まで行き歩きで道の駅みょうぎにテクテク歩く途中車にドンドン抜かれる
松井田からの妙義神社までのルートは自家用車か予約タクシーがほとんどでみんなイニシャルDしながら行ってるんでしょ...歩いてる人間は皆無...自分アホみたいや。
なんなく妙義神社に付き作ってきた潰れたサンドイッチ食べてお参りして
登山者カード書いて足固定してハイドレーション出して出発
各ポイントでカメラ出して撮影登り止まって撮影の延々繰り返しで
大の字で子連れのお父さんに『こんにちわどこからいらしんですか?』と聞かれた
ので東京から来ましたと告げると
『そうですか、あれもしかして松井田から歩いてきた人ですか?』
!!!!!!!
....はいそうです
どうやらお父さんはイニシャルD族でなおかつ結構妙義登ってる人みたいで
多分溝落としか決めてくれそうです
『あの道歩いてる奇特な方もいるもんだと珍しかったので覚えてますよ』
!!!!!!!!!
......やっぱりニッチで奇特だったんだおかしいと思ったよ。
『これから縦走ですか?』聞かれたのではい鷹戻し手前までと答えて
『昨日雨でしたからね滑りそうですしね、いいなぁ..僕も子連れじゃなきゃ行きたいんだけどな..じゃ気をつけて』
とイニシャルDさんは見送ってくれました。
その後も延々と撮影止まって登って降りて鎖を掴むか3点確保で登って
白雲山、へと撮影兼ねてかなりのスローペースで登り大のぞきで
休憩、コーヒー沸かして肉(SPAMみたいなもの)焼いてパンで流し込む
その間どんどん単独やパーティーに抜かれる
3人組の年配の方が反対方面から来て
『この時間で随分余裕だね、初めてきたけど凄い険しいね妙義に降りる方はどう?』
と聞いてきたんで
それなりに降りる時もやばいとこありますねゆっくりでいいから
確実に降りられる場所から降りたほうがいいです
中間道へのバイパスがあるんでそっちを使うといいと思いますと答えて
(この時点ではまだ自分は日帰りする気満々です、今読むと自分に言い聞かせてやりたいです)
『標識が分かりづらくていけねーよな』と標識の話に
そうなのか?そうでもなかった気がするけど縦走路に山全体のルート図が
どこにもなかったのを思い出します。
立ち話しながら『気をつけて』と分かれて空を見渡せば
日が傾きかけてきました。
相馬岳-バラ尾根-堀切にかけて白い標識が目に付くようになりました
[堀切↔相馬岳][鷹戻し↔妙義山][鷹戻し↔タルワキ沢][バラ尾根↔相馬岳][鷹戻し↔相馬岳]
....順序がある意味凄いバラバラかつランダムですこの標識だけ見るともう鷹戻し?
中間道スルーしちゃったかなという思いが頭の隅に過ぎりあまりいい感じがしません
途中、国民宿舎(裏)へ抜けるバイパスは発見しますが堀切-妙義方面の中間道ぬけるので完全スルーです
(この時点でまだ日帰りする気満々です...空は夕日が綺麗です)
堀切かその手前の谷でまた順序のバラバラな[鷹戻し↔相馬岳]のような標識が目立ち
中間道を完全に見落としたかという思いが脳の半分以上を占めてきて引き返して
中間道のバイパスを探し行ったり来たり.....しかしありません当たり前です。
(この時点で日はかなり落ちてきていてヤバイ感じがしてくる野宿覚悟もできてきています)
稜線上で日没は嫌なので谷に戻りその最中に日は完全に落ちて目印とルートはほぼ
見えなくなります闇の世界が辺りを完全に包みました
(国民宿舎バイパスまではもう暗闇の中戻りたくありません)
道に沿って手探りで進みますがどうやら道を外れていつの間にか傾斜を登ってました
やばいと思い急な傾斜をゆっくり這って下におります、ズッコケながら
どうにか顎を少し切ったのと擦り傷程度で唾つけたら血は10分ほどで止まりました
道らしき物が見え矢印の黄色いマークが見えました見覚えのある順路で
少し上がるとトラロープと木の根が這ってある3-4mほどの比較的平らな
地面が見えここで野宿する事に決めます。
(テントなしシュラフなし野宿は多分山では初めてです)
木の根っこが体にフィットする場所でザックの中身を全て出し今ある物を確認して
防寒対策をします
ハンドタオル、ニット帽子は腹と地面が設置する場所と背中に当て
プルオーバーのジャケットのフードを出して、朝食が取れるように
食料と水と燃料の時間割り当てを計算大体10〜12時間で割ります
冷え込む前に肉(SPAMみたいなもの)とパンを焼いてチーカマを水で流し込み
胃袋を温めてから薪になりそうな小枝を探します
(以降小枝を探す作業をルーチンとして時間潰しに組み込みます
12時を回ると小枝が周辺にあまりなくなり集めるのに難儀しました)
◆11/19(月)
辺は風の凪ぐ音と木々の擦れ合う音しかしません
.............................
.............................暇です、単独だと本気でやる事がなくて退屈です。
暇なので木の間から見える星の数を数えたり流れ星カウントしたりしてそれも飽きます。
仕方ないのでバルブで何回か適当に写真取って焚き火、小枝集め、適当にクッキーみたいなの齧って、小
延々繰り返し2時〜3時過ぎると気温がさらに下がってきたのが体感として感じられるようになりました
冷え込みピークは4時〜6時で零下まで下がったはずです。(ウェアが薄着過ぎてむしろ痛かったです)
4時〜明け方までは丸くなり耐えました朝飯をちゃんと食べたかったので残りの燃料
15〜25mlと水150〜250ml(目算)ほどを残して耐えますかなり寒いです。
辺りが白けて闇が払われ周辺の様子がはっきりした頃動き出しました
早速、朝食をとりますこの時はわかめスープと肉(SPAMみたいなの)バナナとクッキーで胃に熱量を与えます。
ザックをまとめ最悪やりたくないけど、鷹戻しフリーで行く気で谷を後にします
すると縦走路の足元がまるでクリスピーを踏んだような『シャクッシャクッ』という心地いい音と感触を足の裏に伝えます
山全体に[霜]が降ったようで踏み鳴らすと心地いい感触と共に真っ白な新雪の上を踏みしめ山を独占できた様な気分でウキウキとしてしまい笑いが止まりません朝日と共に足取りも軽くなりました。
途中、昨日のあべこべな白い標識が出ましたが鷹戻し行く気なのでもう関係ありません
ずんずん進んで写真撮っていくと中間道バイパスがあっけなく見つかり
.....凹む
水とか燃料ないのでひよって中間道へ降ります、降りていく事、数十分
.....アレ.....楽だ.....縦走路に比べると中間道は極楽です水場もあります
昨晩周辺の小枝を取り尽くしたせいで小枝不足に悩まされたのが
嘘のように道端に大量に枯れ枝が落ちていてついつい拾いたくなってしまいます、ある種の小枝末期状態です。
水場で給水して一路、妙義神社へ途中数名のハイカーに会い
挨拶しながら下界に降りてきた事をしみじみ感じました。
妙義に差し掛かる手前でご高齢のご夫婦とすれ違い道を譲って挨拶を交わすと
『もう降りてきたのかい?』と尋ねられたので
昨日、山を降りられなくなってしまいテントとシュラフなしで野宿した事を喋ると
『ほぉーあんたもかい、実はわしらも一度だけ縦走路で野宿したことがあるんじゃよ』
それはとても驚きです
『鷹戻しの手前で真っ暗になって降りるに降りれなくなってしまって年が年だから
座って固まっとってたらポックリ逝っちまうと思って平坦な場所見つけて夜当しで行ったり来たりさ』
それはある意味驚異の体力です普通に尊敬します
その後、野宿者話(客観的に見れば遭難)になりここでも標識の話と
縦走路に全体図の設置があればいいわよねという意見が、ごもっともです。
気づいたら2、30分ほど話し込んでしまい楽しかったです、『お気を付けて』と互いに見送り妙義神社に帰ってきました。
神社で無事下山できたので御朱印をもらい女性の神職の方に食事したいのですが
どこかいい所ありませんかと訪ねて普通に
『道の駅で食べたら』という言葉に従って道の駅の食堂に
カレーと月見うどんコーヒーを頼むと
『もう下山してきたのかい?』と給仕のおばちゃ、いやお姉さんに聞かれたので
山で野宿した旨を告げると
『あんたよく帰ってきたね、昨晩は今年一番の冷え込みだったのよ霜も降ったんだから』
はい、知ってます
『ちゃんと家に連絡した?家族に無事なのを伝えなきゃオーダー待ってる間にしちゃいなさい』
なんだかやたら心配されます、主観では死なないのは分かっていても
客観的に見ると遭難にしか見えないのが事実である事に変わりはありません
凄い心配されているのが分かりおねぇさんの言葉に反省しました。
カレーと月見うどんが来ると
『ほら、あんたこれも食べときな』とみかんを2個貰い
頂きます
『ゆっくり食べな胃がびっくりしちゃうよ急がなくても逃げやしないから』
言葉通りゆっくり食べみかんを頂きコーヒーを飲んで充足感が体の隅々まで染み渡ります
御馳走様でした。
帰りも歩き、下り最速のイニシャルDな車連中に抜かれつつ復路松井田までニッチにテクテク歩き
無事帰れました家に帰ったとたん全身筋肉痛で発熱、アドレナリンと集中力切れたようで風呂入って
(...昔、風呂入っちゃダメって言われた気がするけど)寝ました
父親に今回の話しをしたら大目玉喰らいそうな反省点しかない山行でした
そもそもカメラ持ちこみすぎっていうザックの重量の半分以上カメラって
何考えてるんだかまぁ正直どこまでならもっていけるか半分試してた節が
ありウェアももう少し余分に持って行くべきでした。
縦走中並行してゴミ拾いもしましたが、大きなごみも特になく
ティッシュ、マスク、リストバンド、カメラレンズカバー位でした。
コメント
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OH_BAKASAN様、ご無事で何よりです。カメラ7台は、妙義縦走では、厳しいですね。奥ノ院の上の見晴の次の小チムニーでザックが引っかかるでしょう。私は、MF一眼とレンズ兼用してミラーレス、レンズ4本、そしてヤマレコ様にカシオのGPSコンデジの3台だけですが、これでも、多いと言われます。ザックは10kg程度にしています。おにぎりとペットボトルだけです。妙義は暗くて、とてもチキンな私では、一人で夜は過ごせません。中間道からは、よくLEDヘッドライトで、妙義神社まで降りてきます。写真を撮っていると、コース進みません。お気持ちわかります。
色々な人になじられて反省しております
元々旅行とかに行く時の荷物とパッキンが大の苦手で
いつも余計に荷物が増えて後で後悔しています。
最近は反省したのと自分の山行 に合うカメラが分かったので
一台のみにしてます。
でもカメラが沢山あると持って行くの
どれにするか悩むのは気持ち的に凄い分かります
気温が上がったら縦走路での安全な泊まり考えて
今度こそ星景写真撮りに行きたいですね
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