角ヶ仙 〜鈍った身体には辛い直登の峰〜
- GPS
- 04:47
- 距離
- 4.1km
- 登り
- 520m
- 下り
- 511m
コースタイム
- 山行
- 3:24
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 4:44
天候 | 曇/晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
西側(今回上りに利用)コースは整備されていて、入り口を間違えさえしなければ、歩きやすく、危険も無い登山道です。ただし、直登の坂が続くのでそのつもりで覚悟を。 東側(今回下りに利用)コースは笹に覆われていて、足を踏み入れれば道であることがわかるものの、足元がわかりにくく注意が必要です。土の坂は滑りやすく何度も足を滑らせました。長袖が必須です。 |
その他周辺情報 | ここまで来たら、是非奥津温泉に入って帰ってください。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ジャンパー
ズボン
靴下
グローブ
日よけ帽子(キャップ)
靴
サブザック(19L)
昼食(棒ラーメン+乾燥野菜)
行動食(飴)
予備食(シリアルバー他)
飲料(お茶600mL
水500mL)
アルコールストーブ+燃料
メスティン
箸
iPhone(GPS)
iPad mini
サブバッテリー
カメラ
携帯電話
腕時計
ラジオ
ヘッドライト
手拭い
ティシューペーパー
|
---|---|
備考 | トレッキングポールがあると良かったかも |
感想
今年は梅雨明けが遅く、7月になっても空模様のスッキリしない日が続いていた。コロナ自粛もあり、引きこもりがちになっていて体力が落ちているのが気になっていた。
7月末にようやく梅雨が明けて、いよいよ山歩き再開、あまり距離の長くない程よい山を探してみた。県境の岡山側に「角ヶ仙」という、歩行距離4km程度の山を見つけた。距離が短い割に標高差は500mぐらいあるので傾斜はやや厳しいかもしれない。ま、そうはいってもわずか4kmの行程なので何とかなるだろうと、高をくくっていた。
登山口はキャンプ場跡にあるようだ。入口に平成16年に営業を休止したと記されている。車から下りて身支度をしていると、除草作業をしている人を乗せた車が通りかかって、運転手が声を掛けてきた。「山登るんですか?クマ出没って書いてありますよ、マムシがいっぱいいますよ、気を付けて。」気遣っているのか、からかわれているのか、明るく「そうですね、ありがとうございます。」と返しておいた。
キャンプ場の中に入って登山道を探したが登山道らしきものが見つからない。道の跡は草で覆われていて薮になっている。GPSで登山道の方向へ向けて薮の中を掻き分けながらしばらく行くと目の前が開けて道に出た。「角ヶ仙」の札の掛かった標柱がある。周りを見渡して見ると、どうも私が踏み込んだキャンプ場入口より少し下手に登山道入り口があったようだ。初っ端から余計な労力を消耗してしまった。登山道へ入ってしまえば、そこは広く草が刈られていてきちんと整備されている。さすが岡山県、キャンプ場が閉鎖されても登山道の管理はきちんと行っている。
程なく「角・ヶ・仙・登・山・道」と、一文字ずつの文字板が、真っすぐな上り階段の横に立てられている。最初からこの急登はキツイなぁ、と一歩ずつ踏みしめながら上った。その坂を上って右に曲がるとまた、真っすぐで急な階段。坂がきついかもと、ある程度は予想していたが、予想以上にまっすぐな直登の階段が多いコースだった。周囲を眺めると、ヒノキ林の中に広葉樹が混ざり、広葉樹の林床には笹が茂っている。
登山口から山頂まで距離は2km程度しかないのに、汗だくになって2時間以上かかってしまった。というのも、次から次へと現れる真っすぐな急登に心が折れそうになり、歩が止まってしまう。久しぶりの山行で体力の落ちた身体にはなかなか厳しいコースだった。
山頂は広く刈り払われていて広場になっている。南西側に泉山(いずみがせん)の美しい山容を眺めることができた。そういえば、以前泉山に登った時、下山の登山道の先に山頂までまっすぐな道が続いている山を目にしたことを思い出した。あの山がこの角ヶ山だったのだ。山頂へ続く真っすぐな道は遠目には美しかったが、実際歩くとこの直登の急登だ。いやあ、参った。
下りは山頂から南へ向かうコースをとったが、こちらの道はあまり整備されていない、というか笹や木の枝が道を覆っていてコースがはっきりしない。傾斜もそこそこきつく、足下が見えないものだからしばしば足を滑らせてしまう。中腹まで下りて高木の樹林の中に入るとようやく草が少なくなり歩きやすくなって、ほっとする。スギ・ヒノキの林の中を走る道まで出ると、その脇には渓流が水音を響かせていた。その後、舗装された林道を少し歩いて車を停めていた場所まで帰ってきた。
急登と笹の茂る道で、わずか4kmほどの行程ではあったが、しっかり山を歩いた充実感というか消耗感が得られた。これから夏の山歩きを本格化させる前哨戦としてなかなか良い山行ができたと思う。今年の夏はあまり遠出はできないかもしれないが、山を侮らずしっかり準備を整えて充実した山歩きを楽しみたい。あぁ〜くたびれた。
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