霧の硫黄岳・根石岳・天狗岳
- GPS
- 07:24
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,625m
- 下り
- 1,635m
コースタイム
- 山行
- 6:38
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 7:20
天候 | 曇り、10時頃から晴れ 樹林帯は無風、稜線は微風・弱風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良く整備されていて、間違うようなところはない。霧で湿っていて、滑り易かった以外は特に問題なし。 |
写真
感想
正月に歩いた八ヶ岳の三座を巡るコースを真夏に歩いてきた。天気予報は良かったのだが、実際に行ってみると見事なガスで、稜線にいる間は展望はなく、何しに行ったのか分からないくらいだった。
みどり池入口の駐車場には3:36に到着。まだ真っ暗だが準備中の人多数。ここはいつ来ても大抵空いているのだが、今日は4時前の暗い時間にも関わらず空きスペースは少なかった。3連休の初日だし、何より南アルプスがほぼ入山できない状態なので、必然的に八ヶ岳にも人が流れてきたということか。食事は既に済ませてきたので、最後の準備だけして3:48に出発。今回はローカットのシューズをここで初めて使用することになった。みどり池入口からの硫黄岳は夏も冬も何度も行っているので、真っ暗でヘッドライト点灯でも迷うことはほぼない。もし初めてだったら、最初の歩きは林道沿いに歩いていたかもしれない。林道に何度か交わってから本格的な登山道が始まるが、広くて歩き易いので、あまり登山の雰囲気がない。いずれにしても歩き易いのは歓迎。ヘッドライトの灯りを頼りに歩いて4:41にみどり池に到着。暗くて写真を撮れないので水飲みだけで出発。この先本沢温泉までのルートも暗い中だったが、何度も歩いているので特に迷うところはなかった。林道まで歩いて5:37本沢温泉に到着。みどり池もそうだったが、ここもテントが幾張りか。先のみどり池では食料を口にしなかったので、ここではパンを食べて食料を減らす。ここまで良いペースだったが、歩き始めは気温と湿度が高かったため、少し汗をかいた。それでも炎天下の登りに比べたら相当楽だった。
休憩後に歩き出す。硫黄の匂いがして温泉が間近にあるのを知る。樹林が切れて展望があるところまで出るが、山の上の方にはべったり雲が着いていた。あの雲の中に突入するのかと思うと気が重くなったし、ここで温泉に入って帰るのでも良いか、とさえ思えた。しかし今日はトレーニングのつもりで先に進む。夏沢峠手前は少し傾斜がきつくなるが、それも短時間なので体への負担は小さい。6:25夏沢峠到着。見事にガスがかかっている。ここから先は風が通り毎回寒い思いをしているので、シャツを一枚着足す。じきに樹林帯を抜けるとやはり風が吹くようになり、更に高度を上げるとガスで視界の効かない中、風に吹かれながら歩くことになる。今日は天気良いはずでは?と思ったが、この状況を見たらそれがハズレたことはよく分かった。とにかく何も見えない。視界はせいぜい10メートル程度。足下の花は見えるが、風が強くて止まって写真を撮る気にはなれなかった。下界は猛暑日にもなるほどの暑さが続いているが、この稜線は涼しく、というよりも、手の指先などはかじかんで冷たくなるくらいだった。避暑にはちょうどよいが、いくらなんでも涼しすぎる。想定外の悪天候。でもここまで来てしまったからにはピークは踏みたいので慎重に進む。7:03に風に煽られつつも硫黄岳の山頂に到着。登山者自分以外におらず、しかも展望は全くなし。天気が良ければここから南北の八ヶ岳のピークが全部見えると思うのだが、今日は乳白色のガス以外全く何も見えなかった。時折ガスが晴れて、という期待もしたが、今日に限ってはそれは全く期待できなかった。コマクサでも咲いていないかと山頂周辺を歩いたが見付からず、風が冷たく強いので、元来た道を戻ることに。山頂滞在中は結局誰も見掛けず。
硫黄岳への登りの際は、体の右側が湿気を帯びた風のため湿ったが、下りになると今度は左側が湿るように。雨こそないものの、湿気を含んだ風なので、体もザックも濡れた。最近よく雨にあたるので、この程度なら濡れたうちには入らないので、レインを着ることは全く考えず。下り続けるとじきに樹林帯に入り風も収まる。続々と登りの登山者とすれ違うが、今行ってもガスしか見えないだろうと思う。7:43に夏沢峠戻り。ここで岩に腰掛けてゆっくり休憩。この先ガスが取れるような雰囲気ではなかったので、このまま下ってしまってもよかったが、さすがに勿体なく感じ、稜線を進むことに。稜線は樹林帯に入れば安心して歩けたが、その上に出るとやはり風が強くて難儀した。特に根石岳山荘付近は例によって風が強くて、体が斜めになりながら進んだ。しかしこのあたりにはコマクサがまだ咲いていて、見ることができた。根石岳を過ぎ天狗岳の登りをこなして8:50に東天狗岳に到着。いつもなら多くの登山者で賑わうが、今日は人が少ない。お隣の西天狗も全く見えない。山頂標の写真だけ撮って先に進む。この先もガスは晴れないまま中山峠に至り、そこから下山開始。今日は稜線にいた間は結局何も見えなかった。みどり池10:19に到着、そこで水分と栄養を補給したらあとは駐車場までひたすら戻るだけ。この時間になっても続々と登る登山者が見られた。八ヶ岳らしい光景のように思えた。標高が下がり暑さを感じつつ、11:07に駐車場到着。朝よりはクルマは増えていて、路駐までされていた。
晴れと展望を期待した八ヶ岳だったが、今日は全然だめだったが、約18km新しいシューズで無事靴連れもなく歩けたので良しとする。
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