娘(9歳)と百名山93クマ発見!幌尻岳チロロルート


- GPS
- 21:53
- 距離
- 26.7km
- 登り
- 2,522m
- 下り
- 2,502m
コースタイム
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 7:16
- 山行
- 12:41
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 14:14
注意していたんですが、雨に降られて画面を押し続けたような感じになってしまったのか、途中からあっという間にバッテリー切れになってしまいました
予備バッテリーをつなぎたかったのですが、雨も強く、スマホ水没はイヤなのでログは諦めました。
写真はGPS内蔵の防水デジカメで撮影。
通過時刻などはあとでログを解析して手入力します。。。
天候 | 前夜:曇り 1日目:晴れ 2日目:曇りのち時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
無料 林道は比較的走りやすいです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
渡渉やらクマやらいろいろ危ないです 登山道自体は、長めですが普通の登山道です |
写真
入り口からは憧れの幌尻岳が正面に見えます。
ワンルーム、眺望良好。全面採光。電気水道ガスなし。トイレ不可(お持ち帰り)。未舗装。最寄り駅まで徒歩100時間? 日高山脈襟裳国定公園内 崩落の恐れあり ペット不可(付近にクマいます)
でも最高のテント場です!
奥の方に間違えて担ぎ上げてしまった瓶入りリポビタンD 3本!
その他に、水PETボトル2リットル1本、ハイドレーション1.5リットル、水3リットル。
ポカリ900mリットルのうち1本は、トッタの泉の水。
あまり暑くなかったので、水は余りました。
感想
2020年 夏のGOTO北海道ツアー
1座目:利尻岳
2座目:雌阿寒岳、阿寒富士
3座目:羅臼岳
4座目:斜里岳
5座目:幌尻岳チロロルート
ついにやってきたこの日。
この日のために何度天気予報をみただろうか。
何度、ヤマレコやブログを読んだだろうか。
百名山93座目となる幌尻岳。
ノーマルルートでも渡渉が大変そうで心配だったが、コロナの影響で中止となり返金されてしまった。
どうするかいろいろ考え、悩みに悩んで、直前の平ヶ岳の行程などを参考にして、行けると判断。
大きなクマ鈴を買い、火薬ピストル、爆竹、熊スプレーなどできる限りの幌尻対策をした。
渡渉用の沢靴は重くなることであきらめて、ハイマツ対策のすねあてを用意。
荷物は吟味して軽量化。
少しでもスケジュールが楽になるように、1日目は取水設備横でテント泊する作戦。
2日目は少しでも早めに稜線に上がって、テント場を確保したかったが、テント場は空いていたため、シミュレーションで最適と判断した北トッタベツ岳山頂のテント場を目標に。
調子が良ければ、そのまま幌尻岳までいくか、翌日にするか、どちらにでも対応できるように準備した。
夕方、チロロルート登山口に到着。
駐車場はまだまだ空いていた。
パッキングの確認をして、ソロのオジサンにご挨拶して取水設備を目指して出発。
夕暮れの寂しい時間帯なので、火薬ピストルと笛を鳴らしながら林道を歩く。
例の中華なヘッドライトは肝心の時に点灯せず。サブのヘッドライトを付けてテント場に到着。 広くて平らなので設営には問題なし。
サッとテントを建てて、就寝。
深夜、目を覚ますと月がきれい。
翌朝、テントを撤収し登山開始。
登山道に入ってすぐ、フキが踏み倒されてクマのフン。
わざわざ登山道にフンをするのか、それとも大量にフンがあって、その1つが登山道にあるのか、、、
先行者が何人もいるので少し気が楽。
注意しながら先に進む。
やがて渡渉ポイントが表れるが、概ね想定内のレベル。
娘の卒業試験のような気持ちで、自分で渡ってもらう。
どうにも危ない箇所1カ所だけはロープで安全確保した。
二人とも、直前の斜里岳での渡渉練習が功を奏し、うまく通過。
川を渡る箇所が10ヶ所程度、渡らずに遡上する箇所が6カ所ほど。
水量によって違うと思うので、ご注意。
いい緊張感を持って、二俣に到着し、一安心。
ここからはいよいよ急な登りらしい。
しっかりと登り、トッタの泉。
冷たくておいしい。
たっぷり飲んで、5リットルほど補給。
ずっしりと重くなったザックだが、幌尻岳へのパスポートと思えば、この重みもまたうれしい。
大汗かきながら稜線に到着し、遠くに見える幌尻岳を眺める。
遠いとはいえ、これまで歩いた経験を生かせば問題ない距離。
テント場を確認しながら、気持ち良い稜線を進む。予定のポイントが埋まっていれば、ここまで戻ろうと話をしながら前へ進む。
ほどなく北トッタベツ岳山頂。
この地名も、幌尻岳に負けず劣らず、そそる山名だと思う。
まるで予約してあったかのように、予定通りの地点が私たちを待っていてくれた。
早速テント場を確保し、テント設営。
食事をとりながら、幌尻岳アタックを今日にするか、明日にするか。
天気は今日の方が良さそう。
時間的には予定より少し遅い。
自分たちより先にいるのはほとんどが日帰りの人たち。
夕方戻ってくるときにアクシデントがあるとどうにもならない。
大展望は今日楽しんでおけばよい。明日は曇っても、安全第一と判断して、今日はここでゆっくりと稜線ビューを楽しむことに決定。
そうと決まればあとはのんびりするだけ。
景色を楽しんだり、昼寝したり、おやつを食べたり。
お酒を飲んでおやすみなさい。
zzz
翌朝、少し雲多めだが、問題なさそう。
ブリーフィングは、午後の雨も大降りにはならなそうだが、渡渉が心配なので早めの行動ということで。。。
朝ごはんは少な目。どんどん進んで登ったり下ったり。
登り返しも、ハイマツも想定ほどではない感じ。
もっとバリエーションルートのように、ハイマツで通れないくらいかと思っていたが、割と普通のハイマツだった。
どうしても見たかった七ツ沼カール。
多少キリがかかっていたがクマさえいなければテント泊したい!
というか、クマさんのお宅なので、人間の身勝手かも。
クマさんが怖くなくて対策がとれる人にはいいでしょうね。
七ツ沼カールを上から眺めていると、やっぱりクマさん親子がお食事中かな?
以前に尾瀬で出会った時のほうがずっと近くだったので、今回は距離も高度差もありあまり心配ではない距離でしたが、他にもいらっしゃるかもしれないので、笛を吹いたりしながら通していただきました。
きつめの登り返しを終えて、ついに念願の幌尻岳山頂。
娘と百名山、最難関と位置づけしていたので感無量です。
記念撮影して、小休止するも、誰もいないし来そうもないので、遅くならないように下山開始。
またいつの日かくることがあるのか、考えながら山頂を後にしました。
帰りは雲の中で展望がなくなり、どんどん足を進めます。
テントまで戻り、サッとテント撤収。
途中から雨がポツポツと降ってきたので、川の水量が増えないことを祈りつつ下山。
トッタの泉で、担ぎ上げた水のうち3リットルを返却廃棄。
あまり水を使わずに済んだようです。
さらに下って渡渉ポイント。昨日と水量はあまり変わらない。
大雨だったら大変だと思いながら、渡渉を繰り返す。
出発でご挨拶したソロのオジサンに追いついて、一緒に歩いて下山。
今回も林道歩きが暗くなってしまったが、感動の幌尻岳でした。
事前の調査や、準備も含めると、やっぱり最難関という称号がピッタリと思います。
すっかり成長した娘と一緒に登れてよかった。
コロナの影響でチロロ林道ルートを選択しました。
結果的にはこれで良かった気がします。
チロロ林道ルートで幌尻岳への最年少記録かもね。
大変よくがんばりました!
2021年8月30日 写真追加
前日の夜から、登山口まで歩くなど、考えてもいませんでした。
でも、お父さんが、作戦を考えてくれて良かったです。
もし、お父さんが考えてくれていなければ、翌日の朝からずっと1時間ほど歩いていたかもしれません。
翌朝、出だし早々7人くらいの人に追い越されました。登山口の真ん前にテントをはったのに、、、、。
テントをたたみ、レッツゴー!
ずっとすすんでいたら、突然の熊のう〇こ。(結構大きいさいず)気持ち悪かったです。どんどん進もう!
11回?12回?何回も沢を渡りました。
沢登りが終わったら次は、普通の登山道をあるく。
普通の登山道とはいえ、いつ降ったかわからない雨で登山道は、ぬるぬるべちゃべちゃ。雨具のずぼんはどろどろに。急な登りは、ヌカビラ岳の、偽山頂まで、続けていました。そこまで登っちゃえばあとは、ほぼたいら。
ヌカビラ岳の先に、少し広い所がありました。予定では、北トッタ別
山頂でてんとをはる。で、最終的に北トッタ別にはることに。
テントを張ってから今日行くか、明日行くかを考えました。
それで、明日行くことに。
テントの中で昼寝をして、夕食を食べてぐっすり眠りました。
翌日荷物は、最低限のものだけを持っていきました。トッタ別岳着。写真を撮りいよいよ幌尻岳へ!
一度下り、再度登ります。
なんと!登りの途中で私が一番見つけたくないヒグマ親子発見!
私は、お父さんに「早くいこ!」といいました。それで、何とか無事に、山頂につきました。
写真を何枚もとりました。それから、少し降りたところで昼食。
昼食後、北トッタ別まで戻り、テントをかたずけ駐車場までもどりました。
登山口〜駐車場までの距離がとても遠くて大変でした。
本当なば、バスで、行ける予定のですが、新型コロナウィルスで、小屋も、バスもやっていないのですが、幌尻岳まで行けてよかったです。
コメント
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rxv11051さんおはようございます
あのチロロ林道から大人でも大変でしたのに9才の娘さんと一緒に登頂とは恐れ入ります。娘さん頑張りましたね。
あとrxv11051さんのやり遂げた喜び(感動)伝わりましたよ
素敵なレコありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
kome100pyouさん コメントありがとうございます!
幌尻岳ほんとに遠くて大きい山でした
今回の山行でいえば、山頂はホントにただの通過点でした
事前の調査から、準備、計画、実行まで、長い長い道のりで、また1つ大きな思い出を作ることができました
これからもご声援よろしくお願いします
正直お会いした時は本当に登れるの?と心配しましたが、帰り道でお話をうかがい納得しました。むしろ私よりもはるかに健脚ぶりにこれからが楽しみですね。私も七つ沼カールでテント泊した際に斜面に親熊を見かけました。ヘッドランプをつけながら取水口から歩いたことは良い思い出になりました。 14日に羊蹄山真狩登山口で再会しましたね。その日はお鉢めぐりが快適だったそうですが、15日は終日雨と強風でエライ目にあいました。 やはりrxv11051さんの計画が正しかったようです。楽しいレコありがとうございました。 また何かの機会にお会いできれば光栄です。
masakiti35さん
コメントありがとうございます!!!
今回の北海道遠征ツアーでの一番の濃厚接触者です(笑)!
ご帰宅後、体調はいかがですか?
七ツ沼通過時に、どこかにテント見えるかなぁ、クマさんいるかなぁと眺めておりましたが、クマさんだけ見つけました。ホントにカールでテン泊したんですね。尊敬です。
カール泊は興味満々だったのですが、保護者の立場上、(クマさんも怖いし)北トッタベツのピークでの野営としました。
ずいぶん手前でテント張ったので、すれ違った後はもうお会いできないかと思いましたが、どうにか渡渉で追い付いて、ご一緒させていただきました。いい思い出になりました。
ありがとうございます!
羊蹄山は、ほんとにいいタイミングで登れました。
早朝の方はあまり見晴らしがよくなかったようですし、、、
こちらもだいぶ暑さにやられてますが、早く100名山終わらせちゃいたいので、来月連休の立山で100名山完登をターゲットに準備中です。
よかったら剣岳、立山も楽しんでください〜
いろいろとありがとうございました!!!
yamanamichanさん
こんばんは。
チロロ林道〜北戸蔦別岳〜幌尻岳の記録を楽しく拝見しました。でも幌尻岳を往復した3日目は相当つらく大変だったでしょうね。
私はこのルートが大好きで、北戸蔦別岳は9回登りました。機会があればあと1回は登ってみたいところです。最近は山の記録はヤマレコに頼ってしまっていますがお暇なときにでもその記録をのぞいて見て下さい。
https://yamatabi-hanatabi.com/hidaka.html
yamanamichanさんの幼少のころからの数々の山の経験は、何物にも代えがたいものだと思います。素晴らしいことですね。
ro-shonenさんも他にもたくさん魅力的な山歩きをされていらっしゃいますね。 もしかすると、1度くらいはどこかですれ違っているかもしれませんが、どこかでお会いできたら一献お付き合い下さい〜。
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