2つ分の山☆笊ヶ岳2629

2020年08月09日(日) ~ 2020年08月10日(月)

• GPS: 32:00
• 距離: 20.5km
• 登り: 2,735m
• 下り: 2,738m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:19
• 休憩: 1:59
• 合計: 11:18

5:35 老平駐車場
6:35 6:35 タケ沢吊橋
8:00 8:45 広河原
9:41 10:00 山ノ神
10:43 10:57 遺棄された機械
13:36 14:17 桧横手山
16:53 布引山

2日目

• 山行: 7:43
• 休憩: 2:42
• 合計: 10:25

4:30 布引山
5:50 6:09 笊ヶ岳
7:09 7:37 布引山
8:50 9:13 桧横手山
10:15 10:32 遺棄された機械
11:00 11:21 山ノ神
12:00 12:54 広河原
12:54 12:54 タケ沢吊橋
14:55 老平駐車場

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

駐車場は10台ほどのキャパあります。土曜日23時到着で、山に入っている方の車が5台駐車していました。駐車場にトイレはありません。手前のヴィラ雨畑向かいにトイレがあります。

コース状況／危険箇所等

老平〜吊橋：危険箇所なし。
吊り橋〜広河原:吊り橋新品。道は整備されていますが、沢側は切り立っているので要注意です。枝沢を渡る部分は足元不安定なので、慎重に。山側から水が落ちてくる部分は2箇所ありましたが、今回は水量は少量でした。
広河原渡渉:皆さんが渡っている丸太も掛かっています。靴を脱いで渡渉しましたが、Sサイズ♀でもストック使えば渡れました。
広河原〜山ノ神:急斜面をつづらで登ります。足元はザレなので、下りは慎重に。遥か下方に沢が見え、高度感あります。
山ノ神〜布引山手前のガレ:危険箇所なし。倒木が何ヶ所かありますが、リボンがしっかりあります。
ガレ:足元ザレてもいるので下りは慎重に。
布引山〜笊ヶ岳:危険箇所なし。

その他周辺情報

老平すぐの「ヴィラ雨畑のすず里の湯」の温泉550円にはいりました。熱めのお湯。露天あり、清潔でオシャレなお宿でした。

写真

8/8 19:30

今日は笊ヶ岳ラブの山友Kさんに誘われ、笊ヶ岳へ。前日夕方に出発。足柄SAで夕飯を済ませて老平駐車場で前泊です。さすが足柄、ご飯が富士山。

8/9 5:35

前夜は暗くて駐車場が分からず、ちょっと迷っちゃったけれど、この看板で解決

いざ出発。今日の挑戦その1.は標高差2000m＝日帰り登山なら山約2つ分に登る

8/9 5:37

駐車場すぐ先にゲートがあります

8/9 5:38

登山届け箱ではなく登山者名簿保管箱なのですね

8/9 5:52

崩壊が酷いのでコンクリートで固めてしまったらしい。。凄いことを考えるものです

8/9 6:24

林道終点

8/9 6:35

緩やかに登ると廃屋

8/9 6:44

手すりなどあって過保護なエリア

8/9 6:47

整備もしっかりです。整備をして下さる方に感謝です

8/9 6:53

新しいですが、よく揺れる吊り橋でした

8/9 7:05

レコでみた、崖上から水が流れてくる処かな。ザーザーではなく、じょろろろろー、って穏やかな感じだったので、あえて浴びて涼をとりました。こんな所が二ヶ所ありました

8/9 7:08

3本足の沢蟹に頑張れと背中を押され

8/9 7:08

ここは下の廊下？と思うほど、沢側は切り立って、沢は遙か下を流れていたりして、実は足元ちょっと危ないところもありますが、整備はされています

8/9 7:18

カラーんカラーんと何か落ちてきそうな涸れ沢を横切る

壊れかけてるけど。大丈夫

8/9 7:52

苔むしたエリアをいくと、大河原まぢか

8/9 8:09

濡らさず渡れる所はないかと探すKさん

8/9 8:13

レコで皆さんが跨いでズリズリ渡っているのに習ってみようと跨いでみたけど、難し過ぎで1ミリも進めず、諦める

他に方法はなし、なので靴を脱いでそろーりそろり。この為に持ってきたストックでバランスを取って無事渡渉

8/9 9:10

2日分の水をたっぷり汲んで、荷物がずっしり重くなったところで待ち受ける急坂つづら登り

8/9 9:42

山ノ神。桧横手山までコースタイム4時間にあって、ひとつ目の目印に到着したのは嬉しい。大きいザックのKさんに合わせて、45分歩いて15分休んじゃう、牛歩ペースで進みます

8/9 10:43

とり残された昔の機械。ひたすらの登りは続く

8/9 11:01

お花はないので、松ぼっくりに励ましてもらう。コメツガ？

8/9 11:02

秋には綺麗そう^_^、と気持ちをワープさせて登る

8/9 11:04

唐松？

8/9 11:33

今回の挑戦その2.水の汲めない、勿論買えない状況での1泊2日。多めに持った水分は6.5リットル。結局使わずに下山前に1リットルさよならしました。

8/9 12:26

心を無にするのが、つづく急登りをクリアするコツ

8/9 13:09

シラビソ？。松ぼっくりから木を同定するのは結構難しい、と帰宅して気づきました

8/9 13:28

穏やかな登りになると

8/9 13:35

ようやく着きました桧横手山。待ちに待った大休止。テントも張れそうです

8/9 15:32

チビきのこに励まされ

8/9 15:37

まだまだ登る急な山

8/9 15:48

山友が追いつくのを待ちながら、松ぼっくり撮影会

8/9 15:49

おお！これはカッコイイやつです

8/9 15:57

ハンゴンソウ稜線に乗ると、お花が見られるようになります。

8/9 16:15

セリバシオガマ

8/9 16:27

ウスユキソウ

8/9 16:27

タカネニガナ

8/9 16:28

地図でも表示の危険箇所です。静岡側が盛大に崩れ落ちています

8/9 16:29

だけど、やっと開けて気分は爽快

8/9 16:31

ミヤマコゴメグサ

8/9 16:31

タカネグンナイフウロ

8/9 16:34

8/9 16:36

ヤチトリカブト

8/9 16:39

雰囲気変わって、荒々しい岩塊

8/9 16:41

ザレの急斜面、左手は奈落まで。。登りはいいですが、下りはかなり危険

8/9 16:42

着きそうで着かない

8/9 16:54

布引山に到着〜
ヘトヘトだけど、身体に鞭打って今夜泊まる物件探し

8/9 18:42

テント張って、乾杯の頃には西の空が燃え出して、慌てて写真撮影

8/9 18:53

眺め優先で、強風吹いたらアウトの場所ですが、オヤスミナサイ

8/10 4:40

翌朝は日の出と富士山の饗宴を楽しみながら、笊ヶ岳へ

朝日に焼けて真っ赤のKさん

8/10 5:01

かなり下ってコルから見える笊と小笊

8/10 5:35

振り返り布引山。登り返すと

8/10 5:37

やって来ました笊ヶ岳。光加減が幻想的です

8/10 5:38

このアングルか欲しかった〜

8/10 5:51

おっきいのが静岡側、小さいのが山梨側。良し悪しは大きさではないと思います

8/10 5:58

西側の南アルプスの大御所さま方は、雲を被ってしまって残念

8/10 5:58

赤石ダムはみえてます

8/10 6:02

東側の山は不勉強で同定ムリ

8/10 6:03

下りも長そうなので、見納めて下山します

8/10 7:09

布引山の開発された物件(テント適地
)ソロなら3〜4張りできそう

8/10 7:15

夕べ泊まった布引山から少し下がった処の物件。眺めよし下地良しだけど風には注意ですね

8/10 7:17

こんな展望が望めます。依然雲は取れませんが、左から上河内岳、聖岳、奥に小兎岳、中盛丸山、大沢岳、そして赤石岳

8/10 7:17

無駄にズームで上河内岳

8/10 7:17

ズーム聖岳

8/10 7:17

これも無駄ズームの赤石岳

8/10 7:39

崩壊地は下るのがスリリング

8/10 11:21

修行のような長い下りに耐え、もう足が死ぬかと思った頃に山ノ神が現れた。急坂は残りわずかと分かって、心底ホッとしました

8/10 11:38

ザレたつづらは、へたった足に気合いを入れて下ります

大河原で大休止。疲れた足を冷やしたりしてリフレッシュ

8/10 13:36

最後の頑張りです

無事下山しました。
その後、レアな富士山ナンバー3776に遭遇。いいことあるかも。。

8/10 15:25

温泉は、ヴィラ雨畑のすず里の湯でさっぱりしました

撮影機器：

サイバーショット DSC-RX100M3 SONY

iPhone 7 Plus Apple

感想

taromii

笊ヶ岳。登山口からのコースタイムが長いわりに、適当な水場がない。イコール、テン泊必須と水の担ぎ上げ必須。それは私には無理無理という訳で、手が届かないがために「憧れの山」に落ち着いていました。
しかし笊ヶ岳ラブのKさんに誘われ、このチャンスを逃したら一生登らないだろうことを確信し、憧れを叶えに登ってきました。

序盤は吊り橋、壊れた梯子にシャワー、そして渡渉(行きはお題をこなすのに懸命で全く気付かなかったけれど、ここの区間は沢側は断崖絶壁の部分が多くて、帰りに気付いてゾッとしました。。)。その後には緩むことのない急な登りをひたすら登る。その標高差は2000m、日帰り登山だと大体1000mは登るから山2つ分くらい登るかんじ。それからテントと、お金を出しても買えないから充分な水の入ったザックは多分16〜7キロ。何があっても助けを求められない、テン場でない処でのテン泊。

ソロだったらムリと諦めて終わっていたことが、Kさんと一緒だったので達成することができました。Kさんには本当に感謝です。そして笊ヶ岳を登り切れたことで、日々の衰えを諦めていた自分に、可能性の光を感じることが出来ました。

笊ヶ岳からの眺めは、と言うと楽しみにしていた小笊と富士山のコラボはそれは美しく大満足。しかし静岡、山梨南部の山の知識に乏しくて、山同定できなかったのが心残り。

残しているメジャールートでない南アルプスを歩いてみたい、まだまだ挑戦出来ると自信を持たせてくれた笊ヶ岳でした。

コメント

やまぼうし

小笊と富士
あの日布引山でテントを張っていたものです。小笊と富士を見られて良かったですね。次の日の方が天気が良いのは分かっていたのですが、もう登る気力が残っておらず、早朝から下りてしまいました。見られなかった風景をアップしていただきありがとうございました。

taromii

Re: 小笊と富士
shiraok4563さん、
コメント有難うございます。
返信が遅くなり、大変失礼をいたしました。
また、布引山では登山道を我々テントが占領して、下山のお邪魔をしまして、申し訳ありませんでした。

笊ヶ岳では猛者な方々にお会いして、何度も目からウロコでしたが、shiraok4563さんも間おかずして北海道遠征をなさっておられ、感動いたしました。私は暫く廃人でした。笑

相方の「小笊&富士」見たさで登った笊ヶ岳だったので、見ることができて有り難かったです。あの朝は神秘的な感じで写真も撮ることができて、お役にも立てたようで良かったでした。