東海自然歩道へのチャレンジvol.2 石老山


- GPS
- 07:20
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,036m
- 下り
- 1,040m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<コース状況> 時折、かなりの急勾配はあるものの、概ね歩きやすく、コースも良好でわかりやすい。ただ紅葉の直後で、落葉がかなり多い場所があり、乾いていてもすべりやすい。雨が降ればなおさらかも。 <水場> 泉のようなものはなし。顕鏡寺で”きよめの水”があるのと、ねん坂近くのキャンプ場の近くはかなり清流に近いコースで、水を汲むことも可能。ただし、飲用可能かどうかは不明。自己責任でどうぞ。 <トイレ> 駅近くには当然あり。あとは顕鏡寺でひとつと、ねん坂のキャンプ場近くに公衆トイレあり。キャンプ場のトイレは、キャンプ場使用者以外の使用は禁止。なお、ねん坂まで降りてくると、プレジャーフォレストの入口が近いので、探せばトイレはありそうだし、よしんばなくとも、喫茶店などがあるので、最悪、そこで客として入り、使わせてもらう手もあり。 <温泉> 近くでは確認できず。高尾の駅まで行って、”ふろっぴぃ”の送迎バスを利用するのが一番か。この日もそうするつもりだったのだが、パッキャオのボクシングの録画を見たくて、まっすぐ帰った。 |
写真
感想
今年の3月頃にやはり相模湖から城山を経て、高尾山に向かった東海自然歩道のへのチャレンジ第二弾だ。
低山は、暑いと登る気がしないし、丹沢方面はヒルが出る時期は避けたいので、今になった。
今回の目論見は、嵐山から石老山を登り、うまくいけば西野々に降りたいなと思っていた。
前回購入した東海自然歩道のコースガイドにモデルタイムが6時間とあったので、何とか行けるかな、と。
ただ、調べてみると、西野々のバス停に来るバスというのが、休日はなんと1日2本しかないんだね。びっくり。
1本は朝早くなので、これは到底無理。
となると、16時37分に出る三ヶ木行きのバスしかない。
しかも、相模湖に戻ってくるには、その三ヶ木から、もう一度バスに乗り換えるのだ。
何たる不便な場所!
今回のコースをクリアすると、次はこの西野々発で焼山とか目指さにゃあならん。
それも、3つの山を縦走する、東海自然歩道の中でも一番の難所と言われているのに、スタート地点へのアクセスまで困難とは……。
ま、それはおいおい考えることにして、今回は一応、食事の時間なども考えて、1時間ゆとりを見て9時37分に相模湖駅に到着。
まずは観光案内所で地図をゲット。
ところが心もとないことに石老山の周回コースのマップはあるのだが、西野々へ抜けるコースを書いたマップがない。
道中に時々設置されている東海自然歩道の説明図を見ればわかるといえばわかるのだが、ちょいと不安になった。
ただね。
その石老山の周回コースの登りも下りも東海自然歩道になっていたので、今回はその両方と嵐山を潰せればいいかな、とも思い、
14時までに山頂に付けたら、西野々を目指す。
それ以降なら周回、と大まかに頭の中で決めた。
というわけで、意気揚々と嵐山に向けて出発。
ダムを越えるとすぐに登山口があったのだが、東海自然歩道までのショートカットコースで、実は弁天橋のほうから続く道があるかもしれない、などと勝手に解釈し、少し、弁天橋のほうまで歩いてしまった。
結局、途中の標識で、今までに歩いている道が東海自然歩道だとわかり、Uターン。
これで10分のロス。
ちょっとマズいかな、と思いつつ、嵐山へチャレンジ。
嵐山といえば、関西出身の私がまず頭に思い浮かぶのが、京都の嵐山だ。
関西では、箕面に並んで野生のサルと触れあえる場所でもある。
京都好きの女の子などには、嵯峨野といった言葉の方が響きがいいのかもしれないが、私にとっては嵐山だ。
阪急も嵐山という駅だし、あの短い線も嵐山線だ。
そういや、あの嵐山線は今も単線なのだろうか?と思ってさっきググったら、やはりまだ単線らしい。
んなことはどうでもいいとして、もう一つ嵐山といえば、こちらに来てからよく使う関越自動車道のPAもある埼玉県の町も嵐山だ。
ただし、こちらの読み名は”らんざん”だ。
この嵐山はどっちなんだろうと思っていたら、頂上の説明に”あらしやま”とあった。
なんと、その由来は京都の嵐山に似ているからだそうだ。
その嵐山、標高は400mちょっとなのに、いきなりの急勾配でなかなか歯ごたえがある。
小さいながら、楽しめる山だという気がした。
ここからは、相模湖プレジャーフォレスト(旧ピクニックセンター)のほうへ降りていく。
この道はさほど街から離れているわけでなく、折しも来週の衆院選に向けてのウグイス嬢の声が聞こえてくる。
自民党の候補、ヤンキー先生こと義家氏の立会い演説を相模湖駅前で、午後6時から行うという内容まではっきり聞こえる。
6時か。西野々16時37分のバスだとちょうどその時間に着いたりするのかな?
なんて思ったりする。
いやいや、ヤンキー先生の演説を聞きたいわけではない。
第一、私の投票する選挙区じゃないし(笑)
そんなことを考えながら、プレジャーフォレストそばの”ねん坂”に降りてくる。
途中、いくつかの墓地の横を通ったのだが、それらのお墓は、みんな「小川家」の墓だった。
このあたりは、きっと小川さんという人が多いのだな、と思ったら、案の定、広告の看板の工務店が小川工務店だったりする(笑)
さて、ねん坂に降りてくると次はいよいよ石老山だ。
嵐山の頂上に、東海自然歩道の説明看板があったので、読んでみると石老山へは、顕鏡寺経由で行くよりも、大明神展望台経由で行ったほうが、距離は短い。
となれば、大明神経由かなと考えていた。
距離のほかに、もう一つ、頂上での昼食だと、ちょっと時間が遅いので、その大明神展望台がちょうどいいんじゃないだろうか、と思ったのだ。
ところが、その分岐の標識が見当たらない。
どれもこれもが顕鏡寺方面の道しか教えてくれていないのだ。
この段階で、もうほとんど西野々の目はないな、という気になった。
「しゃあない、今回は嵐山と石老山の上りを両方潰すことにしよう。
でもって、今回味わったほうの道で、登りやすそうな道を確認して、
次回は嵐山を登らずに、いきなり石老山から登れば、
問題なく16時37分に西野々に降りられるはずだ」
と思ったわけだ。
この判断はズバピタで、その後もけっこう道に迷った。
いや、単に石老山に登ろうとするだけなら、迷うことはなかったのだが、
東海自然歩道を通るのだ、と決めていると、どうしても慎重になってしまうのだ。
だって、せっかく登っても、それが違う道だった時、
「ああ、また行かなきゃ」というショックは、けっこう大きいから。
あとは昼食をどうするか、だったのだが、これもケガの功名で、顕鏡寺を越えた先に、融合平展望台という場所があって、ここが見晴らしもよく、ベンチも多くて、昼食には最適の場所だったのだ。
結論からいえば、帰りに通った大明神展望台よりも、こと食事をとるという面においては、融合平のほうが向いているといっていい。
大明神は360度パノラマの展望が素晴らしいが、場所的には狭く、ひと組のグループでも、そこで食事をされてしまうと、後から来た人は、別の場所を探さざるを得なくなるだろう。
そういえば、この日の嵐山、石老山はすこぶる空いていた。
相模湖駅では、けっこう山の装備をした人がいたのだが、すれ違う人が非常に少なかった。
みんな、高尾山のほうに向かったのだろうか?
さて、その融合平での昼食も今回の目的のひとつ。
これまで寒い山で食べる温かいものといえば、お湯を沸かしてのカップ麺か、
おむすびのお伴の味噌汁だけだったのだが、今回は、レトルトを試してみようと思ったのだ。
チョイスしたのは、ビーフシチュー。
これに火を入れて、ロールパンを食べようというわけだ。
きっとすでにやっている方は多いと思うのだが、私にとっては初めての試みだ。
100円ローソンで買ったレトルトシチューに、ロールパン。
これを寒い部屋の中で食べるとなると、なんともわびしい食事のように感じてしまうが、場所を山に移して、絶景を望みながら食べるだけで、不思議と気持ちがわくわくしてしまう。
これも山のいいところだ。
ただのお湯と違って、コッヘルは汚れてしまうが、それを差し引いても満足感はかなりのもの。
これからはこれもアリだな、と実感。
昼食に満足したところで、あと少しの石老山山頂へ向かう。
距離にして約1.1kmとなっていたが、これが思っていたよりも長いように思えた。
着いたのは2時半過ぎ。
そこにもあった東海自然歩道の説明看板の地図を見て、
やはり2時間で西野々のバス停まで降りるのは無理だと実感。
大明神展望台経由で下だってきた。
ねん坂まで降りたら、近くのプレジャーフォレスト前のバス停からバスを使って、相模湖に戻ろうかな、なんて思っていたのだが、途中に渡し舟という選択肢もあることが、観光案内所でもらった石老山ハイキングのしおりには書いてある。
ところが値段が書いていない。
降りてきて、渡し舟はここを降りたらすぐそこ、みたいな看板があったので、少し降りてみたら、湖岸までけっこうな距離がある。
こりゃあ、値段の確認もせずに行く距離ではないわい、と思い、引き返したら、プレジャーフォレスト前のバス停で、目の前でバスに行かれてしまった……。
チッ、よけいな寄り道するんじゃなかった。
で、時刻表を見たら、乗り遅れたのは16時32分のバスで、次は17時9分となっている。
もともと、相模湖発の17時37分発の電車に乗れればいいなと思っていたので、駅まではバスで5分程度なので、9分発でも問題はないのだけど、寒空の中、30分以上も待ってられんと歩くことにしたら、ちょうどその9分くらいに駅に着いた。
ま、バスの運賃190円が浮いたのでよしとするか。
そうそう、途中スマホで渡し舟の運賃を調べたら、600円だった。
きしょーめ、なんで運賃表示しておかねえんだよ!
とりあえず、17時37分の電車に十分過ぎるくらい間に合ったので、ヤンキー先生の演説は聴けませんでした(って、ハナから聴く気はねーっつーの(笑)
いろいろ狂った石老山登山でしたが、一番狂って困ったのが、山旅ロガーでした。
ここのところ、いつもスムーズに動いてくれていたのに、今回の東海自然歩道という一番ログの欲しい時に、やたらと途中で止まってくれて、本当に困りました。
一応、歩いたことは歩いたので、制覇はしたつもりですが、もう一度正確なログをとりに、誰か軽く山を登りたいという人間がいたら、誘って、嵐山を登ってやろうかなとは思っています。
石老山は、次の西野々までのチャレンジでもう一度とれるからいいのだけど……。
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