北アルプス 黒部川上ノ廊下~東沢谷下降
- GPS
- 128:00
- 距離
- 63.7km
- 登り
- 3,107m
- 下り
- 3,112m
コースタイム
- 山行
- 6:48
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 7:45
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:30
- 山行
- 7:25
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 8:08
- 山行
- 7:32
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 8:42
- 山行
- 6:31
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 8:03
- 山行
- 1:43
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:43
天候 | 8月22日:晴れ→夕立 8月23日:晴れ→夕立 8月24日:晴れ→午後から雨 8月25日:晴れ 8月26日:晴れ 8月27日:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・扇沢駐車場〜黒部ダム:関電トンネルトロリーバスで移動 ・平の渡しで船に乗る(本数が少ないので、時刻表は要チェック) |
写真
感想
今年の目標の一つは4級以上の沢を登ることだった。
今年まで沢登りはしっかりやった事はなく、お遊び程度の沢しか行ったことない。
今年はしっかり目標をもって沢登りをやろうと思っていた。
上ノ廊下に決めた理由はいくつかあります。
一つは、黒部川は長く沢と向き合うにはもってこいの場所と言うこと。
もう一つは、やはりまだ4級の沢と言う未知の事をやるにおいて情報がたくさんあるのは心強い。
二つ目の理由は、しょぼい理由だが、そのかわり下降の記録がない東沢谷に下降する未知の部分も計画に入れた。
それと僕らは上ノ廊下を登るのではなく、黒部川を登る、所謂奥の廊下に繋げて黒部の最後の1滴まで遡る。
そして、黒部川は鷲羽岳から流れてる事から鷲羽岳も登るルートを取った。
メンバーの力を合わせてその全ての行程がうまくいき6日間で達成する事が出来ました。
この山行をやる上で、増水した川でひたすら泳いだり、増水した柿其川本流や天気の悪い笠ヶ岳小倉谷でトレーニングを重ねました。
今回結果として、黒部川の遡行と東沢谷の下降が上手くいったが、それよりもトレーニングがしっかりでき、装備の段階からコミュニケーションがよく取れた事に満足してるし、これからもそう言った山行をしていきたいと思う。
pekoさんから本計画の話が来たのは7月頭のことだった。
自分は泳ぎが苦手なうえ、体が小さいので渡渉にも不向きで、上ノ廊下が自分にとって相性最悪の対象であることはすぐに想像できた。しかし、自分の苦手を克服し、沢登りの幅を広げるチャンスにも違いない。「とりあえずトレーニングをしてみて、自分でもなんとかなりそうなら…」と弱気な返事をした。
それからはトレーニングの時間のほとんどを「泳ぎ」と「釣り」に費やした。釣りは今回の強力なメンバーの中にあって、唯一自分が活躍できそうなジャンルに思われた。
あえてプールではなく近場の川に通い、水に対する恐怖心を無くすよう努めた。
泳いで寒くなったらキャスティング(釣竿を振ること)の練習に切り替えられるのも川に行くメリットだ。
そんな準備をしてみたものの、上ノ廊下本番はなかなか厳しいものだった。
それなりに泳げるようにしたつもりだったが、上ノ廊下はほとんど川レベルの水量で、あの急流相手では無意味だったのかもしれない。
釣りにしても、6日間でかなりの数の魚をバラしてしまい、悔しい思いをした。
自分の反省を上げればキリがないが、山行中はパーティで力を合わせて先に進んでいく一つ一つの過程に、かなりの充実感を感じていた。今回のメンバーは、全員が山系オールラウンダーなうえ、5.12クラスのクライマーでもある。他メンバーの動きが素晴らしいのはもちろん、コミュニケーションの取り方など、行動以外の面でもたくさん勉強させてもらった。
これほどのメンバーに恵まれ、自身の沢登りの幅を広げられた幸運を、何に感謝すれば良いだろうか。
また大渓谷に挑戦したいし、そのときにはもっと”自由”な沢登りができるよう、自分の能力を磨き続けたいと思う。
今回は久々の長期山行でした。生粋の山屋系の2人と一緒に内容の濃い良い山行ができました。
私は川のガイドとして数年仕事をしてきましたが、まともな沢登りは今回で4回目。沢登りの技術的な部分はまだまだですが、川のガイドで養った流れを見る力や渡渉の技術は大いに活かすことができたように感じます。
天候は、かなり恵まれた山行だったように思います。毎日焚火をして過ごす日々は中々良いものでした。こんな時間がたくさんあったらいいなぁなんて物思いにふけった次第です。
今回の山行はメンバーの力量もバランスが良く比較的良いペースで抜けたように思います。しかしながら、さすがは黒部。油断したらやられる場所が点在しています。ヘツリやジャンプのポイント、ロープを出すタイミング、ビレイ点と落口の位置関係など的確な判断が必須な川です。
私たちは、上の廊下を全て高巻きせずにぬけましたが、行けるという確固たる自信が無ければ無理をしないで戻るもしくは巻くという選択肢が必要だと思います。私は絶対行ける場所しか泳ぎは入れませんでした。物凄く難しいことはしない、でもミスはダメという感じです。
ともあれ、こんな楽しい時間を過ごせた山行は良いものです。またこんな山行をしたいですね!
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