蛇子沢左俣遡行
- GPS
- 12:37
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 1,264m
- 下り
- 1,279m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
装備
備考 | ロープは50m1本(魚止滝と左俣大滝で使用) ラバーソール推奨 |
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感想
○総評
登れる滝が続き、面倒な藪の高巻き等はない爽快な沢。シャワークライミングで登れる滝もあるので、雪渓が少ない年なら9月中に行くと良い。4級程度。早ければ日帰り可能だが、通常でも1.5日程度の沢なので、2日目の午後から天気が崩れそうな時にお薦めである。
○記録
・前橋の左岸下流側から容易に蛇子沢に降りられる。
・最初の6m滝は通常巻くようだが、シャワーを浴びて左を登れる。ロープ出して丸山リード。
・4段の大滝は、1段目は水線を楽しく登れる(右岸から小さくも巻ける)が、2段目が細かいスラブで沢靴では厳しい。2段目と3段目をまとめて右岸から巻いたが結構悪かったので、1〜3段目をまとめて左岸から巻く方が安全。4段目は容易。
・右壁に残置ボルトのある5mCS滝は、Sは残置A0で登ったが、丸山はシャワーを浴びて水線を登り、狭い岩の隙間をくぐった。
・二俣手前の6mCS滝は激シャワーを浴びて直登したが、Sは右岸を巻いた。巻きの方が時間がかかっていた。
・左俣に入ると小滝が続くが特に問題はなく、右からルンゼの入る12m滝は水線右を登る。下部でワンポイント難しいが上部は容易。
・10mチムニー状滝は水を激しくかぶりながらワイド登りで登れるかもしれないが、困難で寒そうなので少し戻って左岸から巻く。灌木に捨て縄をかけて懸垂下降したが、歩いても降りられそうな傾斜。
・この先崩れたスノーブロックが沢床を埋めていたが、特に問題とならずその上を歩いた。
・直登が難しい12m滝は左から巻いたが、その直上に降りるのは難しく、悪いトラバースをこなしてそのうえの6mCS滝の上に出る。
・直後の8m滝は傾斜が緩い割には岩が脆かったりホールドが少なかったりしてやや難しい。
・15mCS大滝は、右に深い溝があり面白い造形。登攀は左壁で、下部はホールドの乏しいスラブ状でやや難しいが、上部は垂直でガバの多いカンテを快適に登れる(丸山リード)。岩も固い。なお、ハーケンが1本抜けず、残置してしまった。
・容易な滝をいくつも越え、左から滝で合流する枝沢を合わせると、滝が2つ続く。上側の滝は傾斜が緩い割にホールドが悪いので注意が必要。
・特徴的な造形の10m円形ハング滝は左岸から巻くが、大きく巻きすぎて灌木帯とのコンタクトラインへいってしまった。小さめに巻く方が良さそう。
・この辺りで幕営する記録が多いが、まだ早いので日帰りを目指すことに。
・最後の難所である5mCS滝は、右からトラバース気味に登ったが、割合難しい。ロープを出すか、空荷になるなどして安全を期すべき。
・それ以降は難所もなく標高を上げていくが、結構疲れる。ガスも出てきてテンション下がる。
・荒沢岳へダイレクトに詰め上げることを目指して1:1二俣を右に入ったが、滑りやすい草付きでハンマーを挿したり、足のつかない激藪が出てきたりして結構大変だった。拘りがなければ左に入って、途中の登山道に出る方が良さそう。
・山頂に着くと、多少ガスが晴れてきて、眺望が楽しめた。が、時間も遅いので早々に下山開始。
・登山道は結構難路で、鎖場や梯子があり、沢で疲れた体には堪えた。ペースは上がらず、最後はヘッデン下山になった。
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