仙丈ヶ岳
- GPS
- 47:50
- 距離
- 30.4km
- 登り
- 2,392m
- 下り
- 2,383m
コースタイム
10:55戸台駐車スペース〜11:09戸台駐車場11:12〜12:08戸台第2砂防ダム12:08〜13:16鋸岳分岐(昼食)13:34〜14:00丹渓山荘跡14:00〜15:20幕営地(1800m付近)
●1月1日(火)
07:25幕営地(1800m付近)〜08:08北沢峠08:25〜10:01大滝ノ頭五合目10:16〜11:14小仙丈ヶ岳11:21〜12:41仙丈ヶ岳12:50〜13:40小仙丈ヶ岳13:46〜14:07大滝ノ頭五合目14:07〜14:53北沢峠15:06〜15:32幕営地(1800m付近)
●1月2日(水)
08:04幕営地(1800m付近)〜08:37丹渓山荘跡08:37〜09:08鋸岳分岐09:08〜09:38戸台第2砂防ダム09:38〜10:32戸台駐車場10:32〜10:45戸台駐車スペース
天候 | 12月31日(月):曇り時々雪チラチラ→晴れ 1月1日(火):晴れ&ガス 1月2日(水):曇り時々雪チラチラ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※戸台駐車場は40〜50台程度は止められそう。この日の駐車率は7〜8割程度。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 戸台駐車場の登山補導所にあり。 【コース状況】 アイゼンは登りは大滝頭から、下りは北沢峠まで使用。 ●戸台〜丹渓山荘跡 長い河原歩き。駐車場からしばらくは戸台川右岸沿いを歩いていく。 戸台第2砂防ダムまでは幾度となく渡渉を繰り返す。時には水流の中を歩かねばならぬ場合もあり。 また、登山道は凍結している箇所が多く、特に傾斜のキツいところは慎重に歩を進める必要あり。 戸台第2砂防ダムを過ぎると登山道は左岸に付き始める。河原と樹林のルートを交互に繰り返す。 途中、鋸岳・熊穴沢への分岐あり。丹渓山荘跡まで来ると河原歩きは終了。 ●丹渓山荘跡〜北沢峠 河原歩きを終え丹渓山荘跡の脇の斜面を登っていく。ここからようやくルートは登山道らしくなるが、 いきなりの丹渓山荘跡脇の斜面は急なことに加えて凍結が進んでいるので登り下りともに少々やっかい。 その後、短い渡渉を終えるとルートは八丁坂に差しかかる。八丁坂は九十九折の登山道となっていて、 登りきると緩やかな樹林帯へと突入。林道を横切りながら高度を上げていく。 ちなみに1回目の林道を渡る手前の1800m付近が幕営適地。 4回ほど林道を跨ぐと太平山荘が現れる。太平山荘を過ぎて最後にもうひと登りすると、 最後の林道にぶつかり、林道沿いに少し進むと北沢峠に到着。 ●北沢峠〜大滝ノ頭五合目 北沢峠の公衆トイレのすぐ脇から登るのが仙丈ヶ岳へのルート。(ちなみに甲斐駒へは道を挟んで 反対側、長衛荘の脇を入っていく) 小気味のよい斜度の登山道がしばらく続きいったん傾斜が緩んだところに2合目の標識あり。 2合目を過ぎると斜度がさらに増し、再び傾斜が緩んだところが大滝ノ頭五合目となる。 正月で入山者も多くトレースはしっかりと付いている。 ●大滝ノ頭五合目〜仙丈ヶ岳 大滝ノ頭五合目からも急登が続き徐々に展望が開け振り返ると甲斐駒の姿が望める。 森林限界を越えるとそれまでの樹林帯ではほとんど無かった風がいきなり吹きつけてくる。 ここから小仙丈ヶ岳までの区間が今回のルート上で一番の強風が吹いていたエリアだった。 それに加えて小仙丈ヶ岳直下の広い斜面はおそらくルート上一番の急登でさらに吹き溜まりで雪の量も多い。 小仙丈ヶ岳からは雪稜となり、しばらくは平坦な稜線歩き。 その後、雪と岩のミックスしたルートを下り痩せ尾根を通過後、 仙丈ヶ岳手前のピークまで登り返すとようやく仙丈ヶ岳山頂が視界に入るようになる。 この辺りは左側(山梨県側)に雪庇が発達しているのでなるべく長野県側を歩くように。 再び痩せ尾根をトラバース気味に通過し、最後にひと登りすると山頂に到着。 【温泉】 仙流荘(600円) |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
今雪山シーズンの目標の1つだったテント泊での仙丈ヶ岳。
年末年始、いつ出発するのがベストか?そのタイミングを推し量っていたが、
天気は元旦のみ好天でその前後はイマイチとの予報。
元旦に山頂を目指すため、急遽大晦日から入山することに。
しかし、この日は諸事情で東京を出発できるのは朝7:30。
戸台から歩き始められるのはおそらく早くても11:00頃になってしまうだろう。
テントと3日分の食糧を担ぐことを考えると、
北沢峠のテン場にたどり着く頃にはおそらく真っ暗。
暗くて寒い中での設営はイヤなので、
届かなければ道中の幕営できる場所でテント張ればいいや、
という感じで何はともあれ出発です。
■12月31日(月)
予想通り戸台に10:30頃到着し、11:00前に出発。
チラチラと雪が舞う中、重いザックにヒーコラ言いながら戸台川の河原を遡る。
広大な河原の雪原と進む先には甲斐駒だろうか、
立派な山容が雲の隙間から見えとても気持ちが良い。
しかし、時間が経つに連れ背中の重みが増して行き河原歩きが長く感じる。
歩くことおよそ3時間、丹渓山荘跡に到着。
ようやく河原歩きから開放され、ここからルートは登山道らしくなる。
しかし時間は既に14:00。予想通り北沢峠までは届かないだろうから、
15:30をリミットに近づけるだけ近づいておき、適地で幕営をすることに。
やっとこさ八丁坂を登りきると緩やかな樹林帯となり、
1回目の林道を横切る直前の1800m付近でテントを張る。
この辺りは幕営適地で、上空で強い風が吹いて木々が傾ぐ音がしていても静かそのもの。
時間が経つにつれ天気も回復していき夜にはキレイな星空が出ていた。
夜の食事は塩豚鍋で暖まる。野菜を多めに持参していたのが重量増の1つの原因だったけど、
ツライ思いをして運び上げた甲斐があったというもの。
■1月1日(火)
元旦の朝はお餅と鶏肉とほうれん草の雑煮をつくることからスタート。
冬のテン泊は暗いうちから動く気がしないのと準備や何やかやでちょっと遅めの出発に。
長衛荘に到着しトイレを借りた際にカメラを落下、痛恨のレンズ損傷。
以降サブのコンデジでの撮影となる。
大滝ノ頭五合目でアイゼンと目出し帽を準備し、森林限界上に備える。
程なく森林限界を越えるが、越えた途端、冷たい強風が吹き付ける。
視界もあまり芳しくない。
長野側から風が冷たく右頬がピリピリする。これは凍傷になっちゃうと思い、
バラクラバを完全装着するために、サングラスからゴーグルへ変更。
とにかくまずは小仙丈ヶ岳までたどり着き、
その先を目指すか引き返すかを考えることとする。
小仙丈に着くと風は弱まり、ガスの隙間から仙丈ヶ岳方面に
美しい雪稜が続いているのが見える。
その瞬間、引き返すという選択肢はアタマの中から消え去った。
仙丈ヶ岳直下の最後の登りでいきなり青空が広がり始め大興奮。
そして山頂は運良くひとり占めに。
白峰三山の頂上付近は雲に覆われていたが、その奥には富士山の姿が現われた。
甲斐駒から鋸岳へ続く稜線とその奥に八ヶ岳に奥秩父と
ひと通り眺望を堪能することができた。
そして最後に、もう一度小仙丈から眺める仙丈ヶ岳とカールの美しい姿を目に焼きつけ下山。
この日の夜は再び風が強まっていたけど、明日は下山するだけなので気がラク。
キムチ鍋を堪能しホットワインで締めて眠りに就いた。
■1月2日(水)
登りで苦労した道程も下りだと2時間30分ほどで駐車場に下山完了。
しかしやはり戸台川の河原歩きは下りも長く感じ、3〜4時間くらいは歩いた印象。
仙流荘で汗を洗い流して無事帰宅。
やはり3000mの稜線は油断していた訳ではないけどキビシイものがあったようで、
これを書いてる今もまだ手の指は少し痺れているし、右頬は軽い凍傷で少し黒ずんじゃった。
冬休み2日目、のんびり気分を満喫していた夜、「あした朝出発するよ!」とdanyama。
急な出発を宣告され、もちろん何の準備もできていないという状況っっ
「えーっ、あしたーーーっ!?」
何はともあれ、まずは食料計画でしょ!と、あわててスーパーに走る。
冬は生肉や生野菜なんかをもっていけるから、夏よりメニューの幅が広がるのがうれしい。
時間はないけど、ここはじっくりメニューを考える。
食料含め、早々にパッキングを済ませて、早々に眠りについた。
今回は2度目の雪山テント泊。しかも2泊。
山頂を目指すことよりも、2晩氷点下でのテント泊に耐えられるかが、
私にとって今回いちばんの難題…
というわけで、ザックには食料に加え、分厚いサーマレストにダウンパンツ、
ダウンの象足、ホッカイロ…防寒装備はたっくさん。
重さにちょい不安になりながらも、いざ出発〜。
とはいえ、この日は「行けるところまで」ということだったので、気はラク。
しかも私よりうんと重いザックを担いでいるdanyamaのスピードもゆっくりなので、
どうにか付いていくことができた。
問題の寒さも、熱々の鍋料理とホットワインであたたまり、
夜も防寒グッズたちのおかげで、熟睡♩
すっかり気を良くしたテント泊なのでした。
2日目、肝心の登頂はというと、、、私は小仙丈ヶ岳までで引き返した。
稜線上に出る前に、先行者の方から「上はすごい風。気をつけて」とか、
「強風すぎて、怖くて下りてきた」とか聞いて、
「こりゃ私は行けないかもな〜」と弱気になったけど、
実際に稜線に出てみると、危険を感じるほどでもない。
「あれ、大丈夫かも!?」
どちらかというと、風が冷たすぎて「ほっぺが凍傷になっちゃいそう」な心配の方が。
バラクラバを目の下ギリギリまで引き上げて、気合いを入れ直し山頂を目指す。
しかし、ようやく小仙丈ヶ岳に辿り着き、その先に見える仙丈ヶ岳への
まだまだ長く険しい道のりを見て、ドッと疲れが吹き出してしまった。
danyamaから「やめとく?」と聞かれて、「行く!」としばらく先を進んだのだけど、
太ももはズシンズシンと重くなるばかり。
ここで、danyamaひとりで行ってもらい、私は撤退を決意。戻ることに。
ちょっと情けない思いがあったけど、天気もよくて、
下りは気持ちよくあっとゆうまに下山〜♪
前回につづいて山頂を踏まない山行となったけど、
楽しく終われたので、これもまたよし、ということで。
ただ。
やっぱり帰ってきてみて思うのは、
もう少しがんばらないとなー、と。
楽しいだけでもいいけど、これじゃいつまでたってもいろんな山に行けない。
冬山テント泊の寒さ問題はクリアできたので、次なる課題は体力&精神力アップ!
装備でなんとかできるモノじゃないから、なかなかハードルは高いけど。。
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