年末年始の鳳凰三山
![情報量の目安: A](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_A2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 52:03
- 距離
- 23.5km
- 登り
- 2,159m
- 下り
- 2,141m
コースタイム
2日目 6:56南御室小屋〜8:23薬師岳小屋〜8:37薬師岳〜9:23観音岳9:42〜10:56赤抜沢ノ頭11:13〜12:45観音岳12:54〜13:22薬師岳〜14:23南御室小屋(テント泊)
3日目 8:36南御室小屋〜9:16苺平〜9:39火事場跡〜10:12杖立峠10:26〜11:14夜叉神峠11:21〜12:03夜叉神の森
天候 | 1日目 晴れ/曇 2日目 晴れ 3日目 雪/曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場にはそこそこ車があって7割程度うまってました。 前日の雨が凍り、南アルプス林道は朝のうち凍結。 帰りはスッカリ融けて乾燥した道路でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・夜叉神の森〜夜叉神峠〜南御室小屋までは特に危険箇所無し。 ・南御室小屋〜薬師岳〜観音岳も特に危険な場所はないが、 薬師岳の山頂は広く視界不良時は下山時ルートを見失う可能性もあり、 小屋の方向をコンパスでしっかり確認しておいた方が良い。 ・観音岳〜赤抜沢ノ頭の間は急な登下降があり、岩が露出している部分では要注意。 ・鳳凰小屋への巻き道が分岐した後の岩稜帯に岩峰を巻くトレースと直登するトレースがあり、 巻く方に進むと下降困難な場所に出て、引き返して直登すると先に進めました。 *詳細な記事・写真は以下のブログで ↓↓↓ http://shonan406.blog134.fc2.com/blog-entry-499.html |
写真
感想
入山の前日は激しい雨。その雨が凍って芦安までの道も凍結しており、スタッドレスだけではその先ちょっと不安な感じでしたが、何とか南アルプス林道を登り切り夜叉神の森の駐車場に到着しました。
南御室小屋まで重い冬季テント泊装備を担いで行くにはちょっと行程が長いですが、テント場は平坦で広いし、雰囲気が良く、樹林に囲まれて強風も遮ってくれます。それに年末年始の時期は、水場を掘り起こしてあり雪を溶かさずとも水をゲットできるのは嬉しい限り。
大晦日に一人極寒のテントで夜を過ごすのは寂しい感じでした。コタツに入って酒を飲みながら紅白でも見てれば良かったか・・何でこんな罰ゲームみたいな事をしてるんだろう・・・とちょっと後悔。
翌日は朝から快晴。風も比較的落ち着いていて絶好の山日和。雪化粧をした木々の間を抜けて砂払岳に出ると素晴らしい眺望が広がります。薬師小屋を通過して稜線に上がるとさすがに風が強いですが、白根三山が正面に純白の輝きを持って目に飛び込んできます。ここから観音岳までは高低差が少なくまさに稜線万歩。振り返れば富士山が美しい姿を魅せています。真っ白い雪面に伸びるトレースを追って行くと観音岳。ここまで来ると甲斐駒の姿も望めるのですが、この辺りから白根三山〜甲斐駒は雲がかかりその頂を見ることはできませんでした。観音岳からは一度大きく下り、次いで大きく上り返し。下りではかなり急な斜面があり一部岩が露出していて滑落に注意が必要。ツライ登りを過ぎて斜度が緩むと赤抜沢ノ頭。ここからは地蔵岳オベリスクが独特のオーラを纏って迫ってきます。賽の河原まで行こうかとも思ったのですが、自分にはどっちみちオベリスクには登れないし、既にけっこう疲れていたし一旦下って帰りにまた上ることを考えるとここで引き返す事にしました。
帰りは観音岳までまた大きく下って大きく上り返し・・・これが辛かった。観音岳からは眺望を楽しみながらユックリ薬師岳へ。後は一気に南御室小屋まで戻りこの日もテント泊。その夜から大荒れの天気。時おり飛ばされそうな風が吹き大きくテントが揺らされます。雪も降っているようで絶え間なくカサカサカサ・・・と雪がテントに当たる音がしていました。
翌朝テントを出ると新たに10〜15cmほどの積雪がありました。相変わらず強風が吹き荒れる中でテントを撤収して下山しました。樹林帯の中はそうでもないですが、開けた場所ではもの凄い風が吹きつけていました。無事に夜叉神の森に着き、帰路につきました。林道はスッカリ乾いて凍結箇所はほとんどありませんでした。
鳳凰三山は素晴らしい眺望の稜線ですが、
厳冬期のこの時期もさほど危険を冒さずにこの稜線を歩ける点は特筆すべき事だと思います。今年は初っ端から良い山行ができました。(TONO)
いいねした人