20200921‗3日目‗本峰南稜A1,A2稜
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- GPS
- 12:31
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 1,831m
- 下り
- 1,846m
コースタイム
- 山行
- 8:14
- 休憩
- 4:15
- 合計
- 12:29
天候 | ガス→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
平蔵谷から取付きまでは、よく見るといい道がある。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
3日目:本峰南稜A1,A2稜
◆初日
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2596573.html
◆2日目
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2596574.html
◆行程
【9/19】土
黒部ダム - 黒部ダム駅 - 内蔵助谷出合 - 内蔵助分岐 - 内蔵助平 - ハシゴ段乗越 - ハシゴ段分岐 - 池の平小屋泊
【9/20】日
池の平小屋 - 北方稜線 - 劔本峰 - 前劔 - 劒沢泊り
【9/21】月
劒沢 - 源次郎尾根取付き - 源次郎尾根 - 本峰 - 劒沢泊り
【9/22】火
劒沢 - 前劔 - 劒本峰南稜 - 劒本峰 - 前劔 - 劔沢 - 劒沢泊り
【9/23】 水
劒沢 - 別山北稜 - 真砂岳 - 立山三山 - 雄山 - タンボ平 - 黒部湖
3日目は本峰南稜A1,A2である。
劒沢は、だいぶ冷え込みだしてきて、朝はトイレに行くのも気合を入れていく感じになってきた。
テン場の混雑から早めにいかないとトイレ渋滞になるなと。
5時半にテン場出発を目標に4時に起床とした。その頃にはすでに本峰に取付いているヘッデンの明かりが
ちらちらと見えてきた。みんな寒い中早朝からご苦労だなぁと横目に見ながらトイレをすます(渋滞なし)
5時を過ぎてもすこしまだ暗いのと寒かったのでテントの中で少し時間調整をして、5時半にテン場を出発。
余計な荷物はすべてデポしていったので荷物は軽いが、3日目ということもあり、体は重い。
初日に痛めた足は少しずつ回復をしてきて今日も元気に歩けそうであった。
剣山荘へ。たくさんの登山者が出発の準備をして劔に向かっていた。今朝は明るくなり始める前位からガスが立ち込め
一服劔に向かう時には降雨がある。パートナとこれでは登れないんじゃないか?
他の所(代案として持っている大日岳縦走案)にしたほうがいいのではと話をしながら稜線上に出る。
稜線に出ると電波が通る為、レーダで雨雲を見ると丁度劒上空に雨雲があった。
が、この日の予報は晴れなため、もう少し様子を見ることに。丁度渋滞にもハマりだした。
一服劔・前劔とのろのろと進んでいく内に空が明るくなり、ガスが切れ始めた。そして平蔵の頭辺りでは
太陽が出てきた。早めについても取り付きで待ちだったかもしれない事を考えると丁度いいタイミングであった。
先行パーティがA2稜に取付いているのをパートナが発見!A1稜に行きましょう!!!と
あれだけ取付くのに嫌がって居たのに、私よりも元気になっていた(笑)
平蔵谷のコルからA2稜を目指す。ガレガレではあるが、何とか踏み跡を見つけ大きな落石もなく取付き手前に
辿り着くことが出来た。途中の良いところでデポをと話していたが、あまり良いところはなかった。
取付き手前で装備を整え、補給をしてA2稜取り付きへ。
1P;T木
ルンゼ状の岩の右側を登る。ハーケン数か所あり。 いつも一本目が核心のTは、今回も怖い。悪いと言いながら
登る。彼に1P目をさせてしまった事を思い出し、後悔をする。
途中で少し登り直しをして、右側から登って終了点とした。
フォローのSは特に悪いとは感じず登り切った。
2P:S
ここも右側にトラバース気味に登る。少し登ると大きなハングのリッヂが出てきて、どちらを攻めるか迷う
左のルンゼ・フェース側を行くとのことで進路を左気味に取りつつ取付きにハーケンがある場所で
カムで終了点を固め終了とした。
3P:T木
2回登って勘を得たのか、グイグイ登る。こんなにロープを出すの?というくらい。
40mは出ただろうか。本人曰く、岩も安定して快適に登れたので行っちゃいました。
とのこと(笑) まぁ楽しく登ってくれれば良いだろう。
4P:S
ピナクル上部まで。フェースを適当に上がりルート取りに気を付けながら登る。
ピナクルは右から巻き気味に上がるのだろうが、それではつまらないので正面突破をする。
グレード感としては、5.8程度あった。ピナクル上部で、スリング数か所で始点構築して終了
隣のA2稜を登っているパーティに追いつき挨拶をする場面も。
5P:T木
10mほど歩きのリッヂ歩きがありそこまで移動して、休憩後、登る。
左側のフェースをトラバース気味に上がっていく。
6P:S
ここら辺まで来るとかなり簡単になってくる。卦蘢度。50メートル ロープを一杯伸ばして適当なハイマツ
で支点を作り終了。
ロープをしまいあとは踏み跡らしき道を登る。
そうすると右側から源次郎尾根との出合う。源次郎尾根の踏み跡をたどると本峰直下に出る。
沢山の人が見え、列をなしている。大混乱をしているので写真だけ適当に取り、下山する。
カニの横ばい手前から平蔵のコルまで渋滞をしていて、時間を見てA2稜に行こうかと話しながらデポ地点に戻る。
まだ時間に余裕があったのとこのまま降りても渋滞にハマり降りる時間もかなり遅くなりそうだったので、
A2稜を登ることに。取付きで補給をして、A2稜取り付きへ。今度はさっきと逆で奇数パートを担当。
1P:S
左上をしながら右のクラックに支点を取りつつ登る。
小川山3峰のようだ。こっちはA1に比べて少しクライミング要素が高い感じがした。
上部のいったん平坦になった、ハイマツが生えているところで終了とした。
2P:T木
リッヂ上の岩がゴロゴロした感じの所を縫いながら上がる。トラバースが核心
ハーケンは多数あり。上部で左から攻めようとしたが、行き詰まり右のハーケンを使いながら
上がっていた。自分だったらそのまま突破したかもしれない。
3P:S
ここも恐怖のトラバースルート。大岩が重なり表面は平である。慎重に足を置きながら、
ロープを伸ばし支点を取る。比較的大きな岩にハーケンが縦に3発乱打してある岩で終了とした。
写真映えのするピッチであった。
4P:T木
ここも同じくトラバース気味に登る。特に問題はない感じである。快適なルートではないだろうか。
5P:S
終わりが見えてきたので、歩くか相談をするが念のためもう1Pロープを伸ばすことに。
適当なところで終了とした。
登山道が見えてきて、登山者もちらほら。山頂行っても仕方がないと、登山道まで移動して適当な場所で
休憩を取り下山をした。先行で事故があったようで、平蔵のコルで救助活動をして一時通れなかった。
幸い大きな事故ではなく事故者も平蔵の頭まで移動ができた。(その後ヘリで収容された)
我々は剣山荘まで下山をして、ビールとコーラを購入してテントへ向かった。
4日目:源次郎尾根へ続く
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