寸又峡温泉-諸沢山-合地山-中ノ尾根山-平森山-和田
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- GPS
- 30:46
- 距離
- 39.9km
- 登り
- 3,962m
- 下り
- 3,968m
コースタイム
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 5:53
- 山行
- 6:38
- 休憩
- 5:30
- 合計
- 12:08
- 山行
- 6:42
- 休憩
- 3:12
- 合計
- 9:54
天候 | 19日:晴れ 20日:雨のち曇り 21日:晴れ 22日:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
ここで、ガスを忘れていた事が発覚。仕方が無いので枯れ枝を集めて焚き木するも湿気ていててこずる。鍋が燻製になってしまった。
感想
4連休、長いルートを歩いてみたい。
浸れる山と言えば深南部かな。未踏のルート諸沢山から中ノ尾根山を結ぶルート。ここに行ってみよう。今回もあまり調べていない。右往左往するのも面白さだと思う。だが、結果としては結構危うかった。年のせいなのか運動不足のせいなのか。。まぁ、無事でよかった。
1日目
寸又峡温泉は観光客で賑わっていた。夢の橋は未だ歩いた事が無かったので行こうと思っていたのだが、入り口の警備の人に尋ねると20分待ちとの事なので、諦めて林道を歩いた。しかし、ゲートを抜けると誰も居なくなった。
トンネルを幾つか抜けて千頭ダムに到着。舗装が終了して森林鉄道跡の道を辿る。吊橋は渡れそう。その先はガレている。もし突破してもその先も苦労しそうだ。なので河原に下りる。左岸を遡るが行き詰るので、パンツとサンダルで渡渉の態勢。遠目には穏やかに見える流れも実際は深く早かった。ここで水没しては一巻の終わりなので必死に耐える。1回で済むはずも無く7,8回ぐらい。ヘトヘトになってしまった。
最後の左岸で水を取る。本当は容器全て入れたかったのだが、渡渉が不安で4Lとした。
何とか渡りきって、河原で大休止。靴を履いて尾根に取り付くもとても急坂。潅木につかまって体と荷を引っ張りあげる。
ピークを超えて下ると林道に出た。この林道、コルを単純に10mぐらい掘り下げたらしく、尾根の両側とも崖のようになっている。取り付きを探すが見当たらず、仕方が無いので左の壁に取り付いてみる。が、岩が脆く砂交じりで不安定。落ちるわけにいかないので慎重に下りる。もう一度右側を見るとロープが垂れていた。これを伝って尾根に乗れた。そんなわけで、目標としていた1000mの平野に着いた時には疲れ果ててしまった。
既に薄暗く、無数の一升瓶が並べてあった。昔は宿舎になっていたらしい。ここでガスを忘れてきた事が判明。仕方が無いので枯れ枝を集める。湿気でなかなか火にならず、鍋が燻製になってしまった。
2日目
起きると一瞬雨の音、とりあえず荷を纏めて歩く。古い予報だと昼から雨なので行けるところまで行くつもり。体が重い。ザックも重い。のろのろ歩く。時々雨の音。
漸く諸沢山。眠い。体調も良くない。休んでいると本降りの雨。急いでテントを出して、取り敢えず昼寝した。
気がつくと雨は止んでいた。未だ13時なので撤収して進む事に。
尾根が痩せてくる。昼寝で大分回復した。慎重に下る。地形図に無い細かいアップダウンを繰り返す。できれば1800まで進みたかったが、日没が迫るので1700辺りで荷を降ろした。水を求めて北側の沢を目指す。が途中でガレてくる。西にトラバースしたいのだが危険だった。諦めて上り返す。水は1Lを切り、火も無く寂しい夜になった。
3日目
今日は先ず水を取らないと悲惨な事になる。当初から狙っていた1800北側の沢を下りる。昨日よりは傾斜が緩い分植生がある。潅木を手掛かりに沢を下りる。足を止めると水の音が聞える。1mぐらいの大木が倒れて堰になっていてガレを堰き止めている。どうもその下の岩辺りの様だ。左岸側から潅木を支点に8mのロープを固定する。振り子の要領でガレを渡って岩に辿り着くと水が出ていた。即席で適当に樋を作って取水。旨い。良かった。これであと2日ぐらいは生きられる。
尾根に戻って5Lを詰め込んで出発。日差しも出てきて良い感じ。2104三角点。ここは合地山だと思っていなかったのでびっくり。標識が沢山あって賑やか。更に進んで本当の合地山。なぜかこちらの方が地味だった。
時々、次の目標、中ノ尾根山方面が見える。笹の原になる。一見快適そうなのだが、倒木、石、枝、いろいろあってすたすた進まない。足を取られたり、脛をぶつけたり。。
漸く中ノ尾根山広々して気持ちよいところ。前回黒沢山から北上を諦めた山。感慨深い。しかし時刻は既に13時。遅い。この時点で鶏冠山経由を諦める。県境を西に向かう事にする。ガレの淵を北上する。2251を過ぎて三つ又。左も踏み跡がしっかりしていそう。できるだけ進んでおきたかったが、疲れていたので2013付近で荷を降ろす。火を起こす元気も無く寝てしまった。本当に疲れると食欲も出ない。
4日目最終日
今日は東京まで帰らないといけない。
あれだけ疲れていても寝れば元気になるものだ。やっとザックがしっくりきた。秋の空気で心地よい。白倉山を通過。相変わらず倒木だらけ。なかなか進まない。平森山。コンパスを西に合わせて歩き出す。倒木を避け、はっきりした踏み跡を辿る。開けてきて、ヒノキ精英樹という標識がある。が、そこにあるのは大きな切り株だった。白倉林道?というピンと来ない看板を過ぎると踏み跡が薄くなり急速に高度を下げる。やっと変だと気付き、調べると尾根を間違えている。登り返して確認すると、県境を辿る踏み跡は薄い。やらかしてしまった。。
朝日山はずるして山頂は踏まず、トラバースして三角点に行く。地図上では点線の道があるが、踏み跡は殆ど無い。急な所もあって、滑り落ちないように気を使う。末端の渡渉点に来た。点線は右岸側の、急斜面をへつっている。崩れている可能性もあるので、念のため左岸側も偵察するが踏み跡は無い。戻って右岸側を辿る。はっきりした道も徐々に薄くなり、トラバース箇所は小さい崩落を巻いていた。やっと林道に出るとロープで封鎖されていた。
あとは歩くだけ、と、サンダルに履き替え、ぶらぶら歩き始める。暫く行くと後ろから来た車が止まって、「乗ってゆくかい?」と地元の釣の方が声を掛けてくれたので、ありがたく乗せてもらう。2時間は覚悟していたので大分楽をしてしまった。
コメント
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ご無沙汰してます、triglavです。とても楽しく読みました。
深南の集大成としていつか私も挑戦したいと思っていたコース、先を越されました(笑)。3泊で抜けられたとはさすがです。私は4泊は必要かな、、と思ってました。
ガスを忘れたのに予定通り結構するとは、素晴らしいです(私もいざと言う時の為に焚き火でご飯を炊く技術は身につけました(笑))。水取りも事前調査と、現場の山勘が働いてさすがです。
私もトラブルにあった時はこういう風に見習って切り抜けたいと思わされました。
triglavさん、ありがとうございます!
いやぁ、狙ってましたか(笑)
何か、気になってたんですよね、丁度真ん中辺りの尾根で。
しかし、体力の無さにがっくりきました(笑)ガス忘れてしょんぼりしてました。
地形図眺めながら、この辺りなら取れそうかなぁ、なんて思ってたんですが、流石深南部、ガレだらけで厳しかったです。運が良かったです。
焚火も下手くそで、練習が必要だと思いました。
歩いている時は疲れ果てて、もういいかなぁなんて思っても、日常に戻るとなんか懐かしくなっちゃうんですよね。。病気ですかね?(笑)
kihaさん
お久しぶりです。
なんか、すご〜くkihaさんらしい山行で、(いいな〜
情報が少ない中で、道が無くなり何度も渡渉したり、ガスが無かったり、水が汲めなかったり・・・
普通なら途中で引き返してしまうところを、ひとつずつ対処して進んで行くのがすごいと思いました。
天気が悪かったり疲れたらテントを張って休憩できちゃうところが、テント泊のいい所ですね!
kaoriさん、ありがとうございます!
ダメダメなところが私らしいかな(笑)
途中で引き返さなかったのは、前向きと言うよりは、もう、あそこ通りたくなかったからなのです(笑)
まぁ、でも、先が詳しく解らないっていうのは、ある意味贅沢なのかもしれないですよね。その場では必死なんですけでどね。。
テント良いでしょう!1張りいかがですか⁉
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