南アルプス 信濃俣河内
- GPS
- 80:00
- 距離
- 30.9km
- 登り
- 2,174m
- 下り
- 2,184m
コースタイム
天候 | おおむね4日間とも良好 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
満車に近く、道路との境目にようやく斜め駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
長梅雨の影響で増水。 他に数パーティが断念して撤退するのとすれ違った。 特に第二廊下は難易度が上昇していた。 |
写真
感想
信濃俣河内は長い沢だが、増水さえしなければ難しいものではなく、ザイルも使う必要はない。
今年は長梅雨で水が引かず、ここ10年毎年通っているという釣人が「8月でこんなの初めて」と言っていた。
三俣まで
要注意点は増水時の渡渉のみ。
釣人多数なので、トラブルに注意。
幕営に適した砂地も多いが、一昨年の台風でかなり削られて無くなっているところも多い。
三俣も同様で、意外に張れるところが限られた。
薪もほとんどなかった。
三俣からイザルヶ岳へ上がる踏跡は、中俣沢出合まで進んだ左岸側にある。
尾根に上がると山の神があり、そこからオリタチ沢出合に降りられる、と聞いた。
第一廊下をショートカットできるわけだが、300mも登らなければならず、あくまで緊急時のエスケープルートだろう。
第一廊下(ゴルジュ)
側壁がそそり立っているわけではなく、増水時の高巻きも容易。
今回はここで引き返したパーティもあった。
オリタチ沢出合少し上の右岸に廃小屋があり、背後の踏み跡から尾根に上がれるようである。
そこからイザルヶ岳へ登ることもできるし、三俣に戻ることもできる。
但し、三俣手前で右に引き込まれると中俣沢の滝で進退窮まることもあるらしい。
第二廊下(ゴルジュ)
典型的なゴルジュ地形。
短いが、増水時は相当に厳しい。
わらじのフリクションは良く効いた。
最狭部では左岸の岩を空身で上がり、上流側へクライムダウンすると容易に越えられる。
今回ザイルを使ったのは、ここでザックを吊り上げた時だけ。
出口の滝は、左岸ボルダリング、左岸岩溝、右岸お助け紐と選択肢が豊富。
高巻きは考えない方が良いだろう。
昔は左岸の高いところに信州との交易ルートがあったそうなので、相当高いところへ登れば通れるはず。
第三廊下(ゴルジュ)
第二廊下を突破できた人には問題なし。
但し、中ほどの5mくらいの滝を左岸から巻くと、沢床に降りるポイントがわかりにくい。
戻るように岩棚を下るのは容易だが、右岸に渡らなければならない。
今回は増水していて水勢も強く、ザックを放り投げて空身で跳んだ。
40m以上のザイルを持っているパーティは、増水時には左岸を進んで斜めになった岩棚を下るのも良いだろう。
大春木沢出合
テント数張可能。
薪も豊富。
岩屋は見当たらない。
明瞭な踏み跡が縦横にある。
下生えも少なく、易老岳へ上がることができるのかもしれない。
緊急時のエスケープルートにはなりそう。
大春木沢
危険なところはない。
三俣で出会った釣人は大きなイワナがたくさん釣れる、と言っていたが、あまり魚影は見かけなかった。
詰めのガレの傾斜も弱く、藪漕ぎも短く、喜望峰と仁田岳の間に出られる。
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