【裏木曽】前山(1815m)小秀山(1982m)
- GPS
- 13:21
- 距離
- 23.3km
- 登り
- 1,677m
- 下り
- 1,681m
コースタイム
- 山行
- 10:52
- 休憩
- 2:29
- 合計
- 13:21
◆小秀山は四度目の登山。いい山です
◆行きも帰りも付知峡から渡合温泉までの林道でカモシカ一頭ずつ。立派な雄鹿とネズミも二匹、道路を駆け抜けました。
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
前回の唐塩山・癸亥山(みずのといやま)登山で、林道の状態が細かにわかっている利点を活かし、マイカーにチャリを積み込んできましたよ。
林道茂岩線が分岐する1921m標高点にチャリ・デポ。ここからは白巣峠を越えて小秀山の王滝側登山口をめざします。高時山に二ツ森山、そしていつぞや踏んだ渡合三角点にあいさつしながらゲートをくぐれば、そこが峠です。
そうだ、思い出した。かつて三浦山〜小秀山を攻略した時に下山に使ったのが、県境線で、渡合三角点経由、白巣峠ダイレクトのルートでした。
見晴らせば、唐塩山と下山予定の尾根が、挑発的です。チャレンジ・スピリットに火がつく。いや、慌てちゃいけない。はやる心を鎮め、ヤマシロギクを愛でながら、まずは腹ごしらえです。
小秀山の王滝登山口に立つと、車が既に三台。一本ヒノキを越えたところで、カマを振るって登山道を作っている方に遭遇。岐阜県T市出身で、白川林道からの登山道整備をライフ・ワークとしているんですって。この日は、朝6時に登山口を出て、平和岩への道を開拓中。お疲れさまです。
さて、私にとって小秀山は4度目になります。景色は上々!このエリアの盟主、御嶽山が堂々たるVIPぶりだ。小秀山に登る人は、この眺望を楽しみに登るんだよね。
白山は雲隠れですが、御前山・御嶽山・三浦山・三笠山・赤岳・木曽駒ヶ岳・宝剣岳・空木岳・ぼんやり霞んだ南アルプス・裏木曽の山々・恵那山・・・と飽きない景色。
長居したい気分に見切りをつけ、展望岩からの風景に再会を期します。刈り払われたササの葉を踏んで第一高原へ。お、ニガクリタケ発見。すかさず写真に収めてなおも前進。前山・唐塩分岐まで来たら、そこでひとまず一息つきましょう。
さあ、本日のハイライト、小秀前山を同定します。林野庁の境界見出標を追い、ていねいにルーファイ。しかし、かつての登山道は、今やササの海に飲まれる寸前。
じわじわと小秀前山を攻め上げます。ヤブ漕ぎ地獄のわが身には、対岸の白草山はまさに桃源郷。カブト岩に背中を押してもらって弱音を封印します。
鞍部よりしぶとく這い上がり、小秀前山のてっぺんを攻略成功。続いて三角点峰を陥落せり。雄たけびとガッツポーズが出る。まるで獣だね。
しかし、まだまだ。ここからのエピローグが長い。ここから長大な南尾根のトレースだ。しかもだ、このヤブ尾根が劇的にヤバかった。ヤブの冥界をさまよいながら、のたうち回る。
シェークスピアの四大悲劇も、かくも悲惨ではないだろう。高度を落とす楽勝のルート取りのはずなのに、四苦八苦、プラス十六苦(そんな日本語はない)。仏の慈愛のみじんもない無慈悲極まるヤブコギ・ワールド。
どうしちゃったんだ、俺!?。フェニルアラニンとかチロシンとか、よくわからんけどドーパミン系の「やる気ホルモン」も涸れ果てた模様。
悩ましいことに、適当にエスケープするのはタブーだ。エスケープ先には地形図からは読み取れない急峻な「断崖」が待ち受けているからだ。
辛抱に辛抱を重ねて下降ポイントを探し、どうにか林道へとハッピー・ランディング。あー、長い戦いだった。
とろとろ林道を歩くと、ひたすらニヤけてくる。やっぱり俺はヤブ山が好きなんだろうか。いや、そんなのはあり得ないぞ(と、ここは強調しておこう♪)
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