雲取山 ~冬季テント泊に初挑戦&ナイトハイクで里帰り~(鴨沢より)
- GPS
- 16:47
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,924m
- 下り
- 724m
コースタイム
8:03 鴨沢
8:34 小袖乗越
9:56 堂所
10:46 七ッ石小屋(-11:13)
12:18 奥多摩小屋(-13:25)
14:17 雲取山山頂(-14:55)
15:33 奥多摩小屋
1月20日(日)
5:54 奥多摩小屋
6:37 雲取山山頂(-7:15)
7:56 奥多摩小屋(-8:53)
10:19 堂所(-10:40)
12:00 鴨沢
天候 | 1月19日(土)快晴 1月20日(日)快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
さいたま市自宅→R16→青梅→R411→鴨沢 《復路》 往路の逆を行く。 (途中、のめこいの湯と好日山荘瑞穂店に寄る) ○鴨沢駐車場(無料) 停められる台数は少なくMAXで12台ほど。 いつも満車で停めたくても停められない思い出しかありませんが、この日は午前7時半頃到着で残り4台空き有りでした。 トイレは道路を挟んだ向かい側にあります。 こちらに停められない場合は200~300メートル手前の留浦駐車場(無料)を利用。キレイなトイレもあり。 ○最終コンビニは、途中R411沿いにある古里駅前のセブンイレブンです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○本コース中危険箇所は特にありませんが、降雪後凍結やシャーベット状になってしまう箇所が多いみたいなのでポイントポイントでご注意下さい。 アイゼンは堂所を過ぎた辺りから装着された方が安全に歩ける気がします。 ☆ポイントや状況など簡単に記しますので、参考になれば幸いです。 ただし、天気によってあっさり状況が変わりますのでご注意下さい。 トレースなど登山道の最新情報は、雲取山荘のホームページで要チェックです。 http://www1.ocn.ne.jp/~kumotori/ ○鴨沢~小袖 トイレの裏の舗装された道を登って行きますが、スタートからけっこうな急登です。 しばらくすると舗装路は終わりますが、何故かかなり踏み固められており凍結箇所が多く滑りやすい。私的には本コース中この区間が一番歩きづらかったです。 小袖駐車場までの林道は除雪車が入っているみたいで、15台ほどの車が停まってました。こちらご利用でしたらお守り代わりにチェーンを。 ○小袖~七ッ石小屋 積雪は平均30センチほど。 アップダウンの少ないなだらかな道です。 行きは雪がパウダー気味で楽しく歩きやすかったです。帰りは基本的に圧雪されていましたが、一部凍結やシャーベット状になっており少し歩きづらい。 七ッ石小屋は通年小屋で、南面の展望が素晴らしい休憩所がありますので是非。 ちなみに、トレースは断然七ッ石を巻く道の方がしっかりしてました。 ○七ッ石~奥多摩小屋 本コースのクライマックス区間。何度歩いても楽しい道です。 七ッ石山はこれから目指す石尾根~雲取山がスッキリ見渡せるナイススポット。 トレースも巻き道は割りとしっかりしてましたが、七ッ石山経由の道はトレースが甘かったです。 この区間は積雪は平均50センチほどで、陽当たりが良いところは溶けておりました。 ○奥多摩小屋テン場 幕営料 1人400円 奥多摩小屋~ヘリポートの間で適当に張って良いみたいです。 バリバリ石尾根上のテン場なので、上に上がると見晴らしが良いです。 この日は10張程いらっしゃいました。 水場は小屋から歩いて5分ほど下ったところにあります。この日は私達が一番乗りだったためか水場までのトレースがほとんどなく、メチャクチャ雪と戯れてしまいました。 水場までは両手フリーな状態で行かないと少し危ないと思います。 ○奥多摩小屋~雲取山山頂 途中小雲取山という小ピークを通り、樹林帯を抜ければ避難小屋が見えてきます。 この辺りは雪がけっこう残っておりますが、しっかり踏み固められており歩きやすい。 山頂の避難小屋は満員だったのか、テントが2張ありました。 山頂の積雪はおよそ1メートルと言ったところで、ウワサの三角点は雪の中。 ちなみに2日目早朝、山頂の気温は−12℃でした。 ○のめこい湯 私的には、総合的にみると奥多摩地域では一番の日帰り温泉施設ではないかと思います。 お湯もなかなかです。 日帰り入浴 600円 露天風呂は源泉掛け流しらしいです。 |
写真
感想
私の会社には関係ない話だと思っていたら、年末年始は奇跡の9連休。
旅行や山歩きをエンジョイできたものの不摂生が祟ったのか、あれれ、体重+4キロ。
マズイ、山を歩いてカロリーを消費しなければ、、、
さあ、どこへ行きましょう?
雲取山ファンの方でしたらバレバレですが、私のユーザー名は雲取山に因んでいます。
雲取山は一番好きな山なんです!
、、、というワケではないですが、何か新しいことを試したい時や原点に戻って再確認したい時に訪れる故郷のような山。何故だろう、安心して歩けるんですよね(実際登山者が多いですからね)。
それと、私はテントを担いだ山歩きが大好きで、本当は一年中やりたいなあと密かな野望を温めておりました。
そこで今回は「冬季テント泊に初挑戦したい」と思い、雲取山に里帰りです。
雲取山は数少ない通年小屋がある山なので、冬季テント泊お初の私みたいな者には打ってつけですね。
プラス、今年はまだ初日の出を拝んでいなかったので、奥多摩小屋より日の出に間に合うようにナイトハイクで山頂を目指します。
「冬季テン泊」やら「ナイトハイク」という言葉で前・前日の仕事中あたりから一人浮かれていましたが、もちろん正月の不摂生も正さなければなりません!
今回の旅では4キロ肥えた自分にペナルティーを2つ課しました。
○小袖からではなく下(鴨沢)から歩く。
○1日目も雲取山のピークを踏む。
何の罪もない同行者のD-chanには申し訳ないが、暴飲暴食でゴロゴロした私には当然の報いなのであります。
出発前に雲取山荘HPを確認したところ、三峰からも鴨沢からもトレースありとのことで一安心。いざ、出陣!
久々の重装備ということで忘れかけていました、肩にずっしりとくるこの重さ。
今回は寒さ対策等の為、夏よりも4キロ程重くなってしまったのでなおさらですね。
というかさらに自分自身のプラス4キロも加わりますので、夏に比べると、わぁお計+8キロ(汗)。
うーん、無事辿り着けるのだろうか。
鴨沢の舗装されたけっこうキツイ坂からスタート。
堂所を過ぎ、巻き道ではなく七ッ石小屋方面へ。こちらの道は巻き道に比べトレースが緩く、このあたりで汗ビッショリになりへこたれました。
七ッ石小屋は南面の展望が良く、小屋の方も気さくな人が多い素敵な小屋。お世話になってみたいと思いながらもついついスルーしてしまいます。
いつも休憩だけですみません。
今回七ッ石山は泣く泣くスルーし、ブナ坂~石尾根へ。この区間が本コース中のクライマックスですね。
日だまりの稜線歩きを満喫しながら、なんとか奥多摩小屋に到着。
いつ以来でしょう、このしんどさは、、、
周りを確認するもテントは見当たらず、どうやら私達が一番乗り!
私達のテントサイトは通り道のため人通りこそあるものの、テントから少し顔を出せば富士山が目の前、少し右に向けば南アルプスも望める一等地。
いわゆるアリーナ席の2列目状態w
どうせこれから山頂へ行く運命なので、人通りの多さなど関係ありませんでした。
テント設営後、公約通り雲取山頂へ。
といっても、正直に言えば明日のナイトハイクの下見も兼ねていました。
トレースもしっかりあり雪質も悪くない。
何ヵ所か幅のある溝があったので、そこだけ気を付ければ問題なさそう。
アイゼンに関して、装着した方が安全で人によっては快適に歩けるんでしょうけど、私的にはそれよりも足元が軽い方が歩きやすいので今回の山行では装着しませんでした。
荷が重いから山靴の溝がナイスエッジになっちゃうんですかね。
雲取山頂まではサブザックなので心も体も軽やか。あっという間に山頂に到着。
何度も来ている雲取山頂ですが、おそらく初めてではないでしょうか。
土曜日のお昼過ぎ、快晴の雲取山、誰もいない山頂。
しばらくして何人か登って来られましたが、東京都最高峰の山頂を数分間独り占め。
それと1日目も登ったご褒美でしょうか、次の朝は姿を現さなかったMt.浅間を望むことができました。
山頂の展望を存分に楽しんだのち奥多摩小屋へ。
時間とともに寒さを感じてきますが、テントの外で夕食の準備をしながら夕焼けタイムを楽しむ。
冬の夕陽って夏とはまた違い、なんとも言えないもの悲しさというか刹那さがありますね。
一日の終わりがオレンジ色の空を包み込む様がとても印象的で、今回の旅で一番の思い出になりました。
夕食も終わり翌朝の準備を済ませ、いよいよ就寝です。
持参した温度計を見ると、午後7時過ぎの外の温度は約−8℃。
そこまで寒さを感じなかったのですが、
果たして良い夢をみれるでしょうか、、、
《初冬季テン泊リポート》
今回のテン泊にあたりに、一夜を乗り切ろうとした装備は以下の通りです。
○エアライズ2(テント)
※外張りなしのノーマル。
○銀マット(テントマット)
○Zライトショート(シュラフマット)
○U.L.S.Sダウンハガー#3(シュラフ)
○FDシュラフカバー
○サーモライトリアクター(インナーシーツ)
※フリース、上下ダウンなどを着込む。
ネックウォーマーも忘れずに装着。
プラス、ホッカイロを足の裏や背中などにペタペタ張りました。
で、結果は、、、
惨敗(笑)
深夜12時まではイイ感じで眠れてたんですが、その後は寒さでろくに眠れず。
仕舞いには夜明けをカウントダウンする始末(汗)。
外の気温は約−11℃ほどでした。
メーカーの数値だと−10℃までは使用可能というシュラフでしたが、どんだけ着込んでもやっぱりワンランク上のシュラフを購入しないと冬季は厳しいですね。
シュラフを買ったらリターンマッチを申し込みたいですw
何はともあれ温かいスープで復活し、ナイトハイクで山頂を目指します。
東の空を見ると昨日とは逆に、新しい朝が漆黒の空にとって変わっていく。
日常では当たり前のことが、山ではとても神秘的というか神々しい感じがしますね。
なんとか夜明け前山頂に到着し、2013年の初日の出を拝む。
山々を照らす視覚的な美しさもさることながら、一夜を過ごした凍えた体には、
普段なら何とも思わない、太陽が放つ暖かいエネルギーに感謝するばかりでした。
初の冬季テント泊はショッパイ思い出になってしまいましたが、改めて「山」を趣味にしていてホントに良かったなあと思える旅になりました。
ヤマレコに写真を貼るようになってから、感想などが雑になってしまったなあと思い今回改めました。
そのため長文になってしまいましたが、
最後までお付き合い頂きどうもありがとうございました。
※今回のチャレンジを後押ししてくれたのが、通りすがりで拝見したudou1192さんのヤマレコでした。
山へ行きたくなるようなロマン溢れる素敵なレコでとても参考になりました。こちらも是非!
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-259685.html
雪の雲取山のテント泊&ナイトハイクお疲れ様でした!
またちょっとしたニアミスでしたね(笑)
僕の行った一週間前(あの雪の前日)から比較するともう完全に雪山になっちゃってますね、写真より寒さがよく伝わってきます!
ちょうど宿にされた場所は木のテーブルのあるところの登山道(ヘリポートの先)のようですね、僕はここで前回アイゼン外した場所なんでわかりました、前回はけっこうな数のテン泊のかたがいました。
またリターンマッチされるのを楽しみにしてます、ではまた
コメントありがとうございます。
さすが、よくご存知ですね!
ちょうど雪がなくて良かったんですが、やっぱり3シーズンのシュラフでは限界がありました
そうそう、ニアミスが続きますね~
山でお会いしたら宜しくお願いします
#3でも寒いのですねぇ><寒くて寝れないのは地獄ですもんね;;
コメントの方ありがとうございます。
風もなく予想外に地面に雪もなく、テントを張るには最高だったんですが 、、、
対策が甘かったのか、撃沈しました(笑)
また近いうちに、#0クラスのシュラフを引っ提げ、良い夢見に行こうかと思案中であります
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