甲子山-三本槍岳-朝日岳🍁台風なごりの雨...紅葉狩りは霧の中
- GPS
- 09:24
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,488m
- 下り
- 998m
コースタイム
- 山行
- 7:34
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 9:14
天候 | 小雨 のち 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
@大黒屋送迎ワゴン 帰り:RW山麓駅〜那須塩原駅 @関東自動車交通バス(1430円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・宿泊した甲子温泉大黒屋の前に登山届ポストがありました。 ・雨中歩きでしたので、全体を通して、落ち葉、浮石、根っこ、泥濘など滑る要素が多々あり、要注意でした。 ・<坊主沼避難小屋〜笠ヶ松>前半の30分ほど、痩せたトラバース道で、深く繁った笹を伐採していただいたお蔭でかろうじて歩けましたが、大変に滑りやすく足の置き場も少なく、脇の切れ落ちも笹に覆われわかりにくく、かなり注意が必要でした。 ・<笠ヶ松〜須立山>岩の急登が続き、断続的にローブが張られています。頼らなくても行けるところもありますし、老朽化しているロープもあり、張りを確認しながら前後の人との間隔を開けながらの注意が必要でした。 ・<朝日岳〜峰の茶屋跡避難小屋>剣ヶ峰のあたりのトラバースは、片側が大きく切れ落ちており、鎖が張られていますが、道幅が狭いのですれ違いなど注意が必要です。 |
その他周辺情報 | 宿泊:甲子温泉大黒屋 http://www.kashionsen.jp (GOTO利用で1泊2食12253円+クーポン券2828円分※宿泊の2日間のみ有効) ※クーポン券は団体全員の宿泊費×15%相当額の端数切り捨て後、1000円単位でもらいます。 今回は9名に25枚。幹事力、参加者のオトナ度が試されます😅 |
写真
感想
今回はいつにも増してぎりぎりまで天気予報をチェックしていた。月例お山のMの会、今月は老舗温泉宿にゆったり泊まり+翌日に今回歩いた縦走プランだったけど、突如現れた台風14号の進路予報に翻弄?されつつ、旅館での前夜、結局参加者のうちSさん、Kさん、私の3人が縦走敢行、他のメンバーは甲子山ピストンのみと、分かれることになった。
(実は自分はそれだけでは勿体ないなと当初、単独で1日早く那須入りして、茶臼〜姥ヶ平〜三斗小屋温泉泊〜赤面山縦走〜甲子温泉で合流!と計画していたけど、それは木曜日の朝に既に断念していた。)
ふたをあければ、台風そのものは大きく南にカーブし日本列島を離れていったものの秋雨予報はわずかに残り…あれ?曇り予報だったよね?いつまで降るの?という小雨に包まれながらの山行きとなった。
雨は…身体が冷えるとか、滑りやすいとか、泥で服が汚れるとか、そういったネガ要素を乗り越えれば、ひとつの選択肢、バリエーションだと思えてくる。景色の色調、かすみ具合、視界の違い、草花の艶や瑞々しさ、小動物の活気…晴天の日とはまた別の世界がひらけるんだと。つい、晴ればかりを念じて天気予報を見るけれど、考えられるリスクを避ける工夫ができれば、受け入れれば、可能性も世界も広がるんだと。これは、身近な山(高尾山や御岳山など)で感じて、時には雨の日を楽しみに出かけたりするようにもなってきたけど、今回の紅葉真っ盛りの那須でもそれは実感できた気がした。
…とはいえ、所詮は欲張りだから、ひとつの世界を観たら、また別の世界も観たい。つまりは、次回は秋晴れの日に行って、那須の紅葉の記憶を多面的なものにしたいなあと思うのだけどねσ(^_^;)
先に書いた、雨の日のネガ要素を減らす工夫は、当たり前のことばかりだけど色々あらためて学んだ。今回は、同行のSさんが、いつものように温かいお湯とガスバーナーを持参してくれて、避難小屋では淹れたてのコーヒーを、山頂でも白湯を飲ませてくれた。リーダーのMさんは、行動食は多めにと、お惣菜パンを分けてくれた。メンバーのIさんは、手作りのシフォンケーキを多めにと、切り分けて持たせてくれた。スパッツはレインパンツが濡れてきたので途中で着けたけど、はじめから着けておくともっとよかっただろう。レインウェアは防水スプレーを最近さぼっていたので、またかけ直そう。インナーはメッシュ素材の上下を着けていたから肌触りはさらっとしてて良かった気がする、など…。
でも何よりも、今回も楽しく15kmを歩ききれたのは、一緒に声をかけ合いながら、笑いながら、時に惑いながら連れ添った、SさんとKさんのお陰。ひとりだったら心折れてただろうと思う場面も片手くらいはあっただけに、それを振り返って、温かいお蕎麦をすすりながら笑い話にできる仲間がいたことがとってもありがたく感謝です。ごくろうさまでした!
私たちとの期待とは裏腹に、朝から本降り。とりあえず甲子山を目指すものの、このルートを踏破するか、撤退するか考えながら山頂へ。降り続いていた雨が、そこで一瞬やんだかのように。見渡せば紅葉の海。
Let's go.
ところが、坊主沼避難小屋をすぎてから難路。道を間違えたのではと同行者がルートを確認してくれた。(実は今回、家にスマホを忘れるという痛恨のミス)急斜面に切払われた篠竹。その笹が斜面に投げ置かれている。そこに足をのせると滑り落ちてしまう状況。雨で足場は悪くつかまる所もない。ストックのキャップを外し、地面に刺し身体を安定させる。このルート、篠竹が刈り払われてなかったら道であることがわからない。道迷いをしていたに違いない。こんな斜面の笹を刈り払って下さった地元の方に感謝。
この状況から開放された時、心底ホッとした。
切り立った崖ではないが、三本槍まで数カ所気の抜けないルートがあった。
でも、もし、青空だったら真っ赤なツツジの並木の続く天空散歩が楽しめたのだろう。
Mさん、Kさんと一緒で本当に良かった。ありがとうございました。
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