【横岳】 杣添尾根からピストン-赤岳には届かず
- GPS
- 08:21
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,090m
- 下り
- 1,090m
コースタイム
-12:37三叉峰分岐-13:04森林限界13:28-14:18貯水池-14:51駐車場
天候 | 晴れ 西側高層に雲 稜線以外はほぼ無風 稜線も大した風ではなかった 登山口出発時-14℃ 山頂-15℃ 下山時-8℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
さすが3連休+好天 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山口】 駐車場から登山口までがわかりにくい。 山と高原地図、地形図、カシミールどれをみても駐車場から直接登山道がのびているように記されていますが、実際は地図上にない別荘地の道路が続いており指導標もないので実際の登山口までは初めての人はかなり迷うだろう、と思うのは私だけ? 駐車場からななめ左に別荘道路を上がっていくと道が2つに分かれる、右に折れてすぐの別荘地の間を左に曲がり登っていくのですが、標識もないのでトレースがなかったら絶対わからないと思うんですけど。 私はここを道路を直進してしまい15分ほどロスしました。 これがなければ先行者に途中で追いつけて、ラッセル交代してノートレースの雪面を歩けたのに〜、 きぃーっ!! GPSの軌跡と地図上の登山道がずれているのがわかると思います。 登山ポスト、トイレはありません。 【積雪状況】 この日はトレースがなかったそうです。 私は2番手〜4番手を歩いてましたが、先行者のワカンのトレースをたどってもバスバス踏み抜きました。深いところでは腰まで。 森林限界を越せば楽かと思いきや三叉峰直下の急登まで踏み抜きまくり。 この日は三叉峰直下の急登までワカンorスノーシューが正解。 私は判断を誤り森林限界手前までツボ足、それ以後はアイゼンにしてしまいました。トレースがあったのでツボ足でも行けましたが、ワカン着けたほうが断然楽だったと思います。下りは学習して森林限界でワカンに替えサクサク下れました。 事前にレコを見ると、このルートは人が少なくラッセルを強いられることも少なくなさそうです。 先行者の方は2週前に同じルートをやはりノートレースでラッセルで行き途中で敗退したそうです。 【危険個所】 三叉峰直下の急登はこの日は風もなく雪が締まっていてアイゼンが良く効き、この日の杣添尾根ルートで最も歩きやすかったのですが、強風のときや凍結してるとちょっとヤバいかもです。 稜線上では三叉峰-奥ノ院は特に危険と感じる場所はなく、三叉峰から赤岳方面にちょっと行ったところにある西側急斜面のトラバースは滑落したらアウトな感じで緊張しました。 この日のルートでは唯一ここが危険と感じた場所でした。 【下山後の温泉&食事】 ◆灯明の湯 駐車場から車で30分ほど。 泉質はナトリウム・マグネシウム炭酸水素塩・塩化物泉(中性低張性低温泉)。 緑がかった湯にオレンジ色の析出物が浮いてる個性的な温泉。 源泉は32〜36℃と低く、内湯は加温してるが露天は加温なしで零下の気温ではちときつい。いっこうに汗の出ないサウナはご愛嬌。 鄙びた感じの温泉で私は大変気に入りました。 連休なのに混んでないのもよし。経営は大丈夫なのか?といらぬ心配をするほど。 内湯からは赤岳と横岳が眺められ、あの山頂にいたのかと感慨に浸りながらの入浴は最高でした。 食事処も新鮮な地元の素材を使った素朴なお料理で好感持てます。 |
写真
感想
杣添尾根、そまぞえおね、と読むことを知ったのは2週前。
鳳凰を敗退した帰りの露天風呂で八ヶ岳を眺めながらgeraniumさんが
「あれがそまぞえおねですかね〜」と言ってたのを聞いて。
連休の前半は天候が良さそうだったので八ヶ岳に行きたいな〜って思ったのですが、連休の美濃戸口は激混みだろうと思うと足が向かない。
それでレコをあさって杣添尾根から横岳さらには赤岳、うまくいったら阿弥陀までとかなり強欲な計画というより妄想を抱いて海ノ口へ向かいました。
阿弥陀はともかく赤岳まではつなげて文三郎尾根を下り美濃戸口からバス電車、タクシーを乗り継いで戻るというのはかなり本気で考えてました。
それが横岳ピストンに終わったのは30分寝過ごしたり登山口でいきなりルートロスしたりしたためでは、決して、なく、思い返すのも忌々しいサングラスのためです。
私が使用しているのは某大手メガネチェーン店の度付きサングラスです。
コンタクトはおめめがちっちゃな私の場合よく外れるので山では使っていません。
昨年買ってすぐに赤岳へ突入したとき、いきなりレンズがはずれるというアクシデントがあり下山後ショップへ駈け込んで文句を浴びせて調整してもらったはずでした。
が、また今回それが起こりました。
しかも、三叉峰から奥ノ院へ向かう横岳の稜線上で、です。
ふつうに歩いていただけなのに、何の衝撃もなかったのに、
何のきっかけもなく、ぽろりと外れて雪面にズボッと刺さりました。
はじめ何が落ちたのかと思いましたが、明るくなった視界と同時に視界がぼやけたことでやっと状況が理解できました。
「なんじゃこりゃぁぁあああ!!!」 by 松田優作
いや、ありえないっしょ?!
ざけんなっ○○ズっ!!!♯$%#◆&¥△!!(ヤマレコには書けない罵詈雑言の数々)
と叫びましたよ、すれ違う登山者の目を気にして心の中で。
今日は終わった...
片側のレンズだけでガチャ目となった私は平衡感覚がおかしくなりながらもとりあえず奥ノ院へ行きました。
こんな目で横岳稜線の危険個所は歩けない。
晴天で風も弱く絶好のコンディションなのにこんなことで下山するなんて。
でも赤岳までの稜線がおいでおいでをしている。
未練がましい私はとりあえず石尊峰までゆっくりと行ってみました。
途中の西側急斜面のトラバースを歩いてみてやっぱりだめだと悟りました。
この時期としては過ごしやすい稜線になるべく滞在した後泣く泣く下山しました。
幸い杣添尾根は危険個所はないのでガチャ目でもさほど問題なく下れました。
メガネを車に置いてきてしまったことも失敗でした。
下山翌日ふたたびショップへ駆け込みクレームの嵐を差し上げた。
原因について尋ねると、わからない、という。
こりゃだめだ、と思い返品させていただいた。
その足で別のメガネ屋に行き、新しくサングラスを購入しました。
教訓:重要なアイテムはケチっちゃだめ!
横岳はその岩峰の稜線を歩き通してはじめて登ったといえると勝手に思い込んでるのでなんか消化不良な感じになってしまい残念です。
今日の反省点をもうひとつ。
杣添尾根は人が少ないと聞いてましたが、連休のせいかレコではガラガラの駐車場もこの日は満車で尾根を登った人は10人以上はいたでしょうか。
コース状況でも書きましたがトレースがないことも多いらしくこの日も一番目の方はトレースがなかったようです。ワカン着けるのが面倒で先行者に追いつくまではとツボ足でいきましたが、2番手3番手では股下まで踏み抜くことも多く、ワカン着けてたほうが機動力は上がったはずで、タイムももう少し縮められたでしょうし体力もセーブできたはずです。
ワカン、アイゼン装着のタイミングはもっと考えなくてはと思いました。
kanosuke様、はじめまして。pasocomと申します。
私も杣添尾根好きで毎年一度はここから横岳を目指します。雪が猛烈深いので冬のラッセルは大変な尾根ですよね。
初めての時は「ここが中間点」の標識にガックリして撤退したものです。(^^)。
よくぞ稜線まで到達されました。
さて、海ノ口別荘地内はとても道路が入り組んでおり、私も何度も迷いました。「私有地内の通路」ということで市販やネットの地図に道路が表記されていないです。
それで、何度か歩いたりGoogleEarthの写真を見たりして地図を書いて見ました。
ヤマレコの地名Wiki「海ノ口自然郷 横岳登山口」のページにアップしてありますので次回に活用いただければ幸いです。
http://www.yamareco.com/modules/yamainfo/photoedit_pt.php?ptid=2378
pasocomさん、はじめまして。
コメントと情報ありがとうございます。
pasocomさんの地図素晴らしいですね
事前にこれを見ておけばよかった〜
地名Wikiって活用したことがありませんでしたが便利ですね
ところで駐車場からの登山道は冬はだれも使わないんでしょうか?
登山ポストはここにあるんですね。
まったく気付きませんでしたけど雪に埋もれてたんでしょうかね。
この日稜線に行けたのは、たぶん条件が良かったのと先行者のラッセルのおかげです
今度はもっと雪深い時にノートレースで挑んでみたいですね。
たぶん敗退でしょうけど
何と、杣添尾根に行ってたのですか。
大人しくされていたのかと思っていましたが、そんなわけないですね。
露天風呂から見た杣添はやたらと長いと思いましたが、さすが雪山に強いkanosukeさん。今回はきっちりとピークを踏んできましたね。
それにしても、核心部でポロリとは
サービス精神旺盛ですね〜。
好天の3連休にお山に行かないなんて!!
外岩講習と迷ったんですけどね〜
サービス精神は持ち合わせてないつもりなんですけど、
なぜこうなってしまうでしょうか
一点の曇りもない完璧な山行をいつかしてみたいものです
杣添尾根は思ったほど長くは感じませんでしたし、稜線までは直下の急斜面を除けば危険個所もないし、なかなかいいルートだと思いました
ただこの尾根で一番やっかいなのは雪深さで、ラッセル撤退のレコをよく見かけます
この日はコンディションに恵まれましたね。
今度雪深いときにいっしょにラッセル三昧してみませんか?
地名Wikiに載せている登山口写真(登山ポストの場所)は駐車場を背にして左50mくらいの場所にあります。
最初は私も発見できず、まさにkanosuke様と同じように別荘地内の車道を彷徨いました(^^)。
夏に行った時は、調べが付いていたのであっさりと登山口から進入(車道歩きよりずっと気持ちいいですから。)したのですが、なんということか帰路で駐車場まで戻れない。何度も同じような車道を横断するのでどこが駐車場の道かわからなくなってしまったのでした。
(登山口横の池を目印にすればよかったのでした)。
そんな訳で「こりゃ地図をつくらなきゃダメだ。」となったのです。
話が長くなりましたが、積雪期では登山口から歩くのもかえって大変。車道を歩いて最後のT字路を左折してShot5の登山口に入るのが楽だと思います。
もっとも車道もほとんどラッセル状態ですが(^^)。
pasocomさん何度もありがとうございます。
よくわかりました
夏道はやっぱり雪で埋もれていてわからないんですね。
この辺りも探したつもりでしたがポストもルートも雪で覆い隠されてしまってたのでしょう
今度いく時はpasocomさんの地図をよく見て確認してこようと思います
kanosukeさんこんにちは。
杣添尾根からの横岳、お疲れさまでした。
積雪期の杣添尾根からのルートは、私もいつか行ってみたいと思っていた所です。
kanosukeさんのレコ、とても参考になりました。ありがとうございます
駐車場から登山口までがとても分かりにくいのですね。
pasocomさんの地図を参考にさせていただきつつ、私も行ってみたいと思います。
しかし、やっぱり八ッの雪は深いですね。
そんな中、股下まで踏み抜きながらのラッセルをしつつ、山頂まで行かれるのは流石です
しかも、ポロリのオチまで 完璧です
次に八ッに行かれる時は、赤岳からの縦走ですか?
少しでもcirrusさんの参考になれば嬉しいです。
踏み抜きは一部だけでほとんどラッセルはしてないので横岳山頂までなら大したことじゃないです
cirrusさんなら物足りなく思われることでしょう
でも杣添尾根はcirrusさん好みだと思いますよ
人も少ないし。
行かれるときは是非pasosomさんの地図を持って行ってくださいね。
それと、参考にされるならちゃんとオチまで参考にしてくださいね
こっちは3日間とも、曇天&大雪でした。
日本海に近いから、しゃーねぇです。
でも、こっちはポロリなしです。
雪山検定なので、どんなポロリもチェックされますぅ。
クマ
それだけにポロリが腹立たしいです
過酷な指導員養成講習のクマさんと違ってお気楽山行ですから、
こんな失敗もかわいいもんです
>雪山検定なので、どんなポロリもチェックされますぅ
そんなの私にはムリですぅ〜
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