奈良田から西農鳥岳まで
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 13:23
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 2,718m
- 下り
- 2,701m
コースタイム
- 山行
- 2:32
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:32
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
数カ所渡渉有り(増水時はドボン覚悟) 標高2500mあたりから登山道に雪が出てきます。 今のところツボ足、もしくはチェーンスパイクで問題無しですが、時期的に雪がいつ降るか分からない状況ですから降雪後には御守り代わりに前爪付きアイゼンを携行する方が安心かもしれません。 |
写真
感想
当初の予定では初日に奈良田から農鳥小屋へ上がってテントを張り、間ノ岳と農鳥岳に挟まれながらキャンプでもしようという計画でした。
ですが、初日は稜線で風速20m/sの暴風予報。
稜線上でのテントは諦め、初日に大門沢小屋泊まりで2日目の朝に山頂でご来光や北岳、間ノ岳を望むという計画に変更します。
初日の朝7時頃に奈良田へ向け茨城の自宅を出発。
八王子JCTで渋滞に遭遇して少し焦りましたが、すぐに渋滞は解消し、ほぼ予定通りの正午に奈良田へ無事到着できました。
そのまま第一発電所方向へ進み、ドキドキしながらゲート前まで車を進めます。
すると、車1台分の駐車スペースが空いていたのでひと安心しました。
※奈良田の里駐車場に停めても良かったのですが、やっぱり少しでもラクしたいですし…
この日は午後3時くらいに大門沢小屋へ着くようなペースで歩き始めます。
稜線上の積雪状況が分からないので、アイゼンの使用も想定し約1年ぶりにソールが硬く重い3シーズン登山靴を履いてきましたが、ここ数ヶ月はトレランシューズやハイキング用のミッドシューズを履いていたので歩き辛く感じました。
(冬靴よりはまだ軽いですが…)
荷物も、カメラや交換レンズそして念のために待ってきた12本爪アイゼン等含め計15kg 近い重さなので体が暖まるまではとても重く感じます、、
そして、初日は3時間程度で大門沢小屋に到着。
小屋を覗くと先客の方1名の荷物がありました。
この日は自分含めて2名の利用。
大門沢小屋は水場も整備されていて、トイレも利用できとても快適でした。(相変わらずワイルドなトイレですが 笑)
小屋前から富士山の眺めも良し。
携帯の電波はドコモ、au共に圏外でしたが、ドコモの場合機種によっては僅かに入るとか入らないとか、、
翌日、午前1時頃起床して食事を取ったり必要最低限の荷物をパッキングし始めます。
(小屋でご一緒した方、あんな時間からガサゴソとうるさくしてすみませんでした。)
その後、ご来光の時間を逆算し午前2時にナイトハイク開始。
登山道のピンクリボンは豊富でヘッデンの光一つでも迷うことはありませんでした。
ですが、途中片側が崩落によって切れ落ちている箇所がありましたのでここは慎重に歩みを進めます。
標高2000mを過ぎたあたりでドコモの電波が入っているのに気付き、一旦休憩をして家族にメッセージを入れたり、天気予報、SNSをチェックしたりします。
何気無く振り返ると、甲府盆地の夜景がとても綺麗で、なぜか孤独感から解消されたような気持ちになりました。
2年前の真夏、テン泊装備で奈良田から農鳥小屋へ一気に上がった時はとてもキツく感じたこの急勾配な登りも、この日は荷物も軽く気温も低いのでスムーズに登ることが出来ました。
むしろ、思ったより早く稜線へ到着しそうだった為、途中ペースを少し落とし調整します。
(標高が上がるにつれとても寒くなってきたので、山頂でご来光を待つのはキツいと感じました)
標高2500mあたりから登山道上に雪が現れました。ツボ足でも充分でしたが、念の為チェーンスパイクを早めに装着して備えることにします。
森林限界を感じ始め、最後の急登を登ると大門沢下降点へ到着。
風は若干強いが、おそらく前日は比較にならないくらい強かったことでしょう。
そして空を見上げると満点の星空で感動。
しばらく見惚れていると流れ星も見えて得したような気分に!
チェーンスパイクを装着したまま最後の登りを頑張り山頂付近へ近づくと、東の空が真っ赤に焼けてきました。
富士山の周りも真っ赤に染まり始めます。
北の方角を見ると、何より鋭く尖って見える北岳が単純にカッコいい。 誰が見ても「あっ、あれは名峰だわ」と思うことでしょう。
山頂からは富士山、北岳、間ノ岳のトップスリーを始め、独特な山容の塩見岳やドッシリとした南部の荒川三山などもハッキリと眺望出来て素晴らしい。
数十分山頂でゆっくりとして、その後は西農鳥岳まで進みます。
膝まで埋まる程の積雪は部分的にあるが、さほど難儀せずに夏道とほぼ変わらない感覚で西農鳥岳山頂に到着。
ここからはとにかく間ノ岳の眺望が素晴らしい。
北岳側から眺める山容よりも、ここから見た間ノ岳はとにかく大きく見えます。
一瞬、間ノ岳へ進もうか迷ったが、下山は午後3時まで、どんなに遅くとも午後4時までにという家族から決められている独自ルールもあるし、なによりこの日はプロ野球ドラフト会議の中継もあるので(アマチュア野球マニアなんです)午後5時過ぎ頃には茨城の自宅へ戻りたかったのです。
少しだけ山頂でゆっくりとした後、来た方向へ戻ります。
写真を撮りながらゆっくりと歩き、大門沢下降点まで進むことに。
大門沢下降点へ到着後は稜線が名残惜しい気持ちを抑え、ペースを一気に上げて下山開始です。、
途中、雪が消えたところでチェーンスパイクを外し更にペースを上げることにします。
急勾配の登山道なのでみるみるうちに標高が下がっていく。
あっという間に周囲が紅葉で色付いた大門沢小屋が見えてきました。
ここで小屋に入り、デポしてあった荷物をまとめてパッキングし直したり、水場で水を補充したり行動食でエネルギー充填をして残りの帰路に向けて準備を整えます。
荷物は重くなりましたがペースを変えず、目標の午後1時までにゲート前を目標に一気に進みます。
数カ所の渡渉は昨日に続いてなのでスムーズにこなすことが出来ました。
最後の林道歩きは少し脚を休める為にゆっくりと歩きます。
そして、やっとゲートが見えてきて、なんとか目標の午後1時前に到着することができました。
これで今回の山行を無事に完了。
すでに次はどこへ行こうか?という考えが頭をよぎります。
塩見、蝙蝠か?それとも上河内、光かな?
仙丈はもっと雪が積もってから行ってみようとか、、
地元の日光エリアも最近疎かにしているけど、もう少し道路の混雑が収まってから行こうか?など、、
一つ登ると行きたい山が二つ三つ増える法則どうにかならないものかといつも思っています…
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
憧れます❣️行けそうにないので、レコで楽しませて頂きましたー
コメントありがとうございます!
そのように言って頂けると凄く嬉しいです😆
今回は気象条件に恵まれて素晴らしい山行となりました。
今年は登山道が閉鎖されている北岳のカッコいい山容がこのレコを見てくださった方々に伝わればと思い写真を載せました。
載せている写真のほとんどはスマホ撮影ですが、富士山や北岳、間ノ岳、塩見岳などのアップ写真は迫力が少しでも伝わるように一眼カメラで撮影したものを載せています。
レコへの拍手ありがとうございました!
南アルプス周辺の山々は憧れます。素晴らしい景色ですね☺︎いつかこの稜線を走ってみたい物です。
女峰と錫のレコを拝見して気付きましたがTwitterでフォローいただいてましたね!気付くのが遅くすいませんでした笑
日光の山に帰って来られるの楽しみにしてます◎お疲れ様でした👏
コメントありがとうございます。
こちらこそツイッター上でのやりとり時に一言言っておけば良かったのですが…😅
南アルプスは北アルプスと違って登山者も岩場も少ない反面、標高差は多めで登りごたえがあるのでトレラン勢も多いですからお勧めです。来年以降是非ご検討を!
自分も地元の山が恋しくなってきたので、次は日光周辺で計画しています。
yznさんみたく女峰の黒岩尾根登り2時間みたいな超人ぶりは一生無理ですが、目指せ3時間で頑張りたいと思っています(今のところ3時間半ならなんとかです。)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する