高見山地 テン泊縦走 関西のマッターホルンから伊勢の槍ヶ岳へ(平野登山口〜局ヶ岳旧道登山口)
- GPS
- 18:11
- 距離
- 35.0km
- 登り
- 2,927m
- 下り
- 3,248m
コースタイム
- 山行
- 6:16
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 7:13
- 山行
- 10:00
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 10:54
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
大阪6:46-(JR,180円)-7:02鶴橋7:09-(近鉄,770円)-8:00榛原駅8:18-(奈良交通,520円)-8:38菟田野8:40-(東吉野村コミュニティバス,200円)-9:15下平野バス停 ※東吉野村コミュニティバスは、事前予約必要(0746-42-0441) (午前9時までに出発する便は前日19 時まで、その他の便は乗車時刻の2時間前まで) http://www.vill.higashiyoshino.nara.jp/life/wp-content/uploads/sites/2/2020/03/hycommunitybus_guidance_r2.3.14.pdf P9.[休日]杉谷方面 復路: 堀出16:33-(三重交通バス,1120円)-17:23松阪駅17:34-(近鉄,1590円)-19:40鶴橋19:45-(JR,180円)-20:00大阪 ※三重交通 飯南波瀬線 https://www.sanco.co.jp/krs/dep_time_table.php?gen=20201024&week=3&hour=15&minute=0&IsDep=1&dep=6045&arr=6001〈= |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース状況: ・高見山〜三峰山 よく整備された登山道。踏み跡は明瞭で、標識、テープも随所にあり、 迷う心配はありませんが、距離が長いので、歩きに集中して前進あるのみ。 ・三峰山〜川俣峠 よく整備された登山道。 ・川俣峠〜局ヶ岳 修験業山辺りから、アップダウンが半端ない急登が連続する。 気合を入れて進むべし。痩せた岩尾根は、スリップ注意! 踏み跡は明瞭。(ピークでは進む方向を確認すべし) |
その他周辺情報 | テン場: 新道峠 ・フカフカの落ち葉のマットの上に張れます ・すぐ脇に水場有り(沢は水量豊富) ・夜、鹿がたくさん通ります(ホイッスルと耳栓が役立ちました) |
写真
感想
念願の台高縦走を歩いて、高見山から尾鷲までが繋がった。更に、高見山地を東へ。赤線繋ぎはどこまでも。(今年中にやるべきことは、早めに済ませておきます)。
以下、道中記録です。
◆1日目:平野登山口〜高見山〜新道峠(泊)
榛原駅からバスを乗り継ぎ、下平野バス停へ。バスの運転手から、「リフトとかは無かったけれど、昔は明神平でスキーも出来たんだよ。」と伺った。今年も雪が積もれば、雪遊びが楽しめるかも、と思った。
コミュニティバスは予定より、早めに到着。距離が長いので、スタートが早くなるのは助かります。準備を整え、歩き始めた。流石は人気の高見山。親子連れ、パーティ、ソロの方、いろんな方がいらっしゃいました。
高見山山頂で小休止。今日は天気もよく、見晴らしも効く。周囲が一望できて気持ち良かった。ここからは、未踏の縦走路へ足を踏み入れる。途中、ご夫婦を追い抜く。「今日はどこまで?」「三峰山です。明日は局ヶ岳まで行く予定。初めてなので、楽しみです。」「へ〜、修験業山や栗ノ木山も越えて行くんですね。頑張ってね。」とエールを頂く。
ここから先は、行き交う人もまばらな縦走路。樹林帯の中で、展望もないひっそりとした山歩きでした。どんどん進んで、請取峠でランチ休憩。あ~、疲れた。靴下も脱いで、足を休める。
ここからは、三峰山に向かって高度を上げていく。でも小さなアップダウンは随所に待ち構える。なかなかタフな縦走路でした。夕方、無事、テン泊予定地の新道峠に辿り着いて、ホッとする。新道峠からすぐ脇に沢があり、まずは水を汲む。沢は水量豊富で、冷たくて美味かった。テン泊には、良い場所ですね。
ブナの木の隣に適地を見つけ、テントを設営。今日は、疲れた。夕食後、暗くなって寝袋に潜り込む。晩秋を迎え、夜はすっかり肌寒くなったが、寝袋の中に入れば、ぬくぬくとして快適だ。外では、時折、鹿の鳴き声が煩い。テントの近くで笛の様な警戒音を、ずっと放っている。どうしようか?と、思いつき、クマ対策ホイッスルを鳴らしてみる。鹿の警戒音はまだ鳴っているが、ちょっと戸惑っているのがわかる。ここで畳み掛けて、ホイッスルを吹きまくる。しばらくすると、鹿はいなくなった。別の鹿も同様にホイッスルで撃退。翌日しっかり歩くためには、体を休める睡眠は重要なのだ。(稜線上は、大抵風の通り道。風の音が一晩中鳴っていたが、耳栓をして、ぐっすり熟睡できた)。
◆2日目:新道峠〜三峰山〜修験業山〜栗ノ木山〜局ヶ岳〜旧道登山口
4時に起きて、5時半に出発。日の出前、ヘッデンの光で進み、まずは八丁平を目指した。ガスに包まれた八丁平は、幻想的だった。霧氷で有名な三峰山。森を包み込む濃いガスが、樹木に霧氷をつけるのでしょう。
三峰山で夜が明ける。今日も天気が良い。山頂は展望が良かった。さらに眼下に雲海が広がっている。こんな日に縦走できるなんて、ラッキー!なだらかで歩きやすい縦走路を東へ進んだ。
修験業山近くになると、勾配がきつくなり、痩せた岩尾根も出てくる。ここは、なかなかハードやなぁ。続く栗の木山も、同様。名前は可愛いけど、アップダウンがすごい。栗の木山でランチ休憩。靴下も脱いで、足を休めた。いつもの様に、パンとコーヒーを頂いた。気休めにアミノバイタルも飲んで、先へと進む。この後も、ドMな急登の稜線に、体力を削られた。
ヘトヘトになって、庄司山手前のピークで小休止。ようやく、ラスボスの局ヶ岳を捉えた。ここからは気合で進む。局ヶ岳には15時過ぎに到着!なんとか、歩き切ったぞ~。山頂ベンチで、寝っ転がって、青空を見上げた。
さぁ、あまり時間がない。バスの時間に間に合うかもと、急いで下山を開始。旧道登山口まで下りて、後15分コースタイムを短縮できれば、バスに間に合うことが判り、最後の力を振り絞って、追い込みを掛ける。
ぎりぎり滑り込みセーフでバスに間に合い、長い帰途に就きました。お疲れさまでした。(その後、バス・電車で爆睡)。
今日も良い山でした。
(1日の消費量 水2L、燃料80ml(夜30ml+朝30ml+昼20ml)
荷重13kg、アルファ米 2/4食、行動食 500ml×0本)
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食事や水の心配とか、もう悩まない領域ですよね?
計画立案に、どの程度時間を掛けていらっしゃいますか?
今回歩いた、高見山地は、なかなかタフな縦走路でした。今回は、ほぼ当初の計画通りに歩けて、満足です。
計画時は、たいがい山と高原地図の標準CTで計画します。(私の場合、でっかい荷物を背負って、長い距離を歩くので、標準CTで歩くのがせいぜいか?)
でも、今回歩いたルートは、山と高原地図に記載のないマイナールートを含みます。こんなときは、ヤマレコ計画作成時の「らくルート」機能が役立ちます。
先人の歩いたレコを参考に、計画を立てます。このとき、脚力は人それぞれなので、慎重に見定める必要があります。(トレランスタイルの方の記録などは、ペースが違い過ぎて参考にならない)。また、秋になると、日が短くなるので、日没までに本当に辿り着けるか?何度も、シミュレーションします。いつもは、日の出前から、歩き始めて、日の入までに宿泊予定地に辿り着けるように計画。(10/31日の出6:14,日の入17:03)。
食事は、いつもワンパターンなので、日数+予備1日分を準備するのみ。
テン場は、確実に水が取れる場所を最優先に計画します。(水場はとっても重要なので、ヤマレコのみならず、ヤマップ、その他、Webに点在する山行記録までも参照して、情報を仕入れます)。里山の場合は、浄水器も忘れずに。
万一たどり着けなかった場合のバックアッププラン(エスケープルート確保など)も用意して、準備完了!
1週間前の週末には、ほぼパッキングまで終え、後は当日を待つのみ。ワクワクしながら当日を待つ、楽しい時間です。
(計画時に予定していない行動の選択肢は、実際の山行時には実行できないので、自分の中で不安が払拭されるまで、じっくり計画を練ります)
山行計画はとても重要。山行きが成功するかの、半分以上は計画に依存すると考えています。
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