記録ID: 2701707
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
近畿
熊野古道 小辺路 次男の合格祈願の旅
2020年11月01日(日) ~
2020年11月03日(火)
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
体力度
10
2~3泊以上が適当
- GPS
- 52:55
- 距離
- 75.9km
- 登り
- 4,834m
- 下り
- 5,306m
コースタイム
1日目
- 山行
- 8:01
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 9:59
2日目
- 山行
- 9:23
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 9:57
3日目
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 6:53
総重量15.5kg。夜間の冷え込み不安から、3℃想定でシュラフを用意したが、伯母子岳避難小屋は10℃で過剰装備だった。小屋泊は自分達だけで、テントも不要だった。小辺路ではクマの目撃例があり、いたるところに看板もありますが、自分のリサーチでは、個体数自体はかなり少なく、事故も聞いたことがないという情報でしたので、今回、クマスプレーは持参しませんでした。実際に歩いてみると、クマの痕跡も木の皮剥跡が数か所ありましたが、その程度で、個体密度は低いように感じました。
天候 | 11/1:晴 気温10〜15℃ 微風、11/2:晴れ後雨 微風 10〜15℃、11/3:晴 6〜15℃ 果無峠山頂で7m/s程度 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
11/1:南海高野線で極楽橋駅まで。始発5:49、極楽橋駅6:16着。高野山を通過して縦走開始。 11/3:熊野大社前バス停から新宮駅まで約1時間で行き、三重交通バスに乗り換え、名古屋行き高速バスで名古屋駅まで約4時間。熊野大社バス停は、12:15のバスに乗らないと、当日中に名古屋駅に帰れない。新宮駅は、12:43着。新宮駅の三重交通バスは、13:55に乗らないと当日中に名古屋駅に帰れない。名古屋駅は18時頃着。4200円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的にとても整備されていて特別危険箇所はない。舗装道路も多く、林業の作業道のような区間も多い。一般的な登山道よりもかなり歩きやすく。足の負担は少ない。今回、トレランシューズだったが、舗装道路が多いので、トレッキングシューズだとかなりきついかも。 伯母子岳避難小屋の水場は、小屋から5分ほどで、金属の橋がある足場の少し悪い沢とその少し先の岸辺に泥が混じる足場の良い沢がある。今回は、橋のある沢から汲んだ。水量は、両方とも十分あった。 伯母子岳避難小屋から上記の水場を通って行く道は、崖付きの狭い箇所があり注意が必要。その他、石畳みの道も所々あるが、苔で滑るので注意。伯母子岳の登りと果無峠の登りは、そこそこの急登が続くので疲れます。山と高原地図のコースタイムは、伯母子岳の登りから、果無峠の下りまでは、北アルプスよりも1割ほど短く、きつめだと感じた。 |
その他周辺情報 | 橋本駅には、駅から5分以内にパン屋、コンビニがある。駅内に、柿の葉寿司専門店もある。九度山駅は、コンビニは遠く、夕食を食べられる店は閉まっていた。宿泊宿の九和楽さんのご好意で、鯛めし1300円を頂いた。量は少なめですが、とても美味いです。 |
写真
小屋を出て、左に曲がり、5分ほどで1つ目の水場です。工事用の足場を利用した橋がかけられていますが、水を汲むには沢に降りる足場が少し急で、しかも崩れやすく危ないです。もしかしたら、ここは水場ではないかもしれないと思い、もう少し先まで様子を見に行きます。
すると、途中で高野山のガイドをされているというMさんと遭遇。少しお話をすると、高野山や熊野古道の歴史、かつての集落の盛衰や熊野本宮大社の移設の経歴など、お宝話が出る出るわ!!お話が素晴らしすぎて、ついついMさんの終着点の西中バス停まで付いていってしましました。
今日の宿、十津川温泉の太陽の湯です。
ここ、本当に素晴らしい宿です。温泉は貸し切り露天風呂でした。洗濯機、乾燥機も500円で使い放題です。
1泊2食付きで8500円/人と安いですが、さらにお値段以上!!
ここ、本当に素晴らしい宿です。温泉は貸し切り露天風呂でした。洗濯機、乾燥機も500円で使い放題です。
1泊2食付きで8500円/人と安いですが、さらにお値段以上!!
夕飯は、しし鍋、シカ肉、アマゴの天ぷら、締めはうどんです。
ご飯はおなか一杯でとても入らなかった・・・。
すると、おかみさんが、「おにぎりにしましょうか?明日のお昼にでもお召し上がりください」とのこと(@_@。。
めちゃくちゃありがたい。おにぎり4個と、チョコなどのおやつまでご用意下さいました。
ご飯はおなか一杯でとても入らなかった・・・。
すると、おかみさんが、「おにぎりにしましょうか?明日のお昼にでもお召し上がりください」とのこと(@_@。。
めちゃくちゃありがたい。おにぎり4個と、チョコなどのおやつまでご用意下さいました。
朝ごはんはお弁当に変更しましたが、この量!!
持参していくなら小さ目のにしますとのお話でしたが、朝、食べていくので・・・とお話すると、いっぱい作ってくれました。
とてもおいしかったです。
しかも、雨に濡れた靴まで、「自宅に持って帰って、乾燥させてから、朝までに間に合うように玄関に置いておきます」とのこと。お言葉に甘えさせていただきました。
持参していくなら小さ目のにしますとのお話でしたが、朝、食べていくので・・・とお話すると、いっぱい作ってくれました。
とてもおいしかったです。
しかも、雨に濡れた靴まで、「自宅に持って帰って、乾燥させてから、朝までに間に合うように玄関に置いておきます」とのこと。お言葉に甘えさせていただきました。
夜間はかなりの雨が降り続いてましたが、出発前にピタリと止みました。登山道もかなり水はけが良いらしく、ドロ場は一切ありませんでした。そういえば、75kmの小辺路で、泥場は伯母子岳の水場の5m位だけでした。すばらしい道ですね。
4つの参拝所すべてに、次男の合格と家族の健康を祈願しました。そろそろ、長男に続き、次男も家から巣立つのかと思うと、少し悲しいですが・・・。子供のころの姿を思い浮かべ・・・、思いに浸ります。
実は熊野本宮は2つあります。こちらが旧熊野本宮です。こちらが本家本元です。日本一の大鳥居です。
多くの方が境内への石畳を歩きながら、静かに、厳かにお参りをされていました。まさに平和そのものの景色でした。
ガイドのMさんからのお話では、明治22年に水害があり、今の場所へ移転したとのこと。その際、この地区の住民は北海道へ移転され、大変な苦労をされたとのお話も。
多くの方が境内への石畳を歩きながら、静かに、厳かにお参りをされていました。まさに平和そのものの景色でした。
ガイドのMさんからのお話では、明治22年に水害があり、今の場所へ移転したとのこと。その際、この地区の住民は北海道へ移転され、大変な苦労をされたとのお話も。
自分たちもお参りした後、自分は隣の川辺に立ち寄ります。
お日様が降り注ぐ川辺では、石飛びをされているお父さんと一緒に遊ぶ幼稚園位のお嬢ちゃん。そしてその隣ではお母さんの3人が・・・。
「これが・・・平和というものなんだなあ・・・」としみじみと感じ入りました。
お父さんにお願いして、写真を撮っていただきました。
ありがとうございましたm(__)m。
お日様が降り注ぐ川辺では、石飛びをされているお父さんと一緒に遊ぶ幼稚園位のお嬢ちゃん。そしてその隣ではお母さんの3人が・・・。
「これが・・・平和というものなんだなあ・・・」としみじみと感じ入りました。
お父さんにお願いして、写真を撮っていただきました。
ありがとうございましたm(__)m。
堤防から再び旧熊野大社を眺めます。平和そのものです。
小辺路を旅してきて本当に良かった・・・。
夫婦でしみじみと感じ入りました。
きっと、先人たちも同じ思いでこの景色を見たのでしょう。
ちなみに、境内は写真撮影禁止とのこと。
小辺路を旅してきて本当に良かった・・・。
夫婦でしみじみと感じ入りました。
きっと、先人たちも同じ思いでこの景色を見たのでしょう。
ちなみに、境内は写真撮影禁止とのこと。
撮影機器:
装備
個人装備 |
ジオライン長袖LW
モンベルのウィックロンジオサーマルロング
着替え(ジオライン長袖LW2枚
パンツ
靴下)
長ズボン(モンベルのマウンテンガイドパンツ)
手袋(スーパーグリップと非防寒テムレス)
防寒着(化繊ジャンバーと 化繊の長ズボン)
雨具
サロモントレランシューズ(スピードクロス5GTX)
ショートゲーター
ザック(グラナイトギアのクラウン38)
1日分の食料+昼食2日分
ガス
ストーブ
コッフェル
柿の種
水2L
地図(地形図)
笛
ヘッドランプ(レッドレンザーMH5と予備MH5)
予備電池
GPS(ガーミンmap64S)
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
スマホ
充電池
トレッキングポール(シナノのトレランポール14.0)
帽子
ココヘリ
テント(クロスオーバードーム2)
プリントフット
シュラフカバー(モンベルブリーズドテック)
モンベルダウンハガー800#3を2個とダウンハガー800#1を1個
ミレーのドライナメッシュシャツ
カーフガード
手ぬぐい
マスク
エマージェンシーキット
熊鈴
総重量16kg
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感想
小辺路は、いわゆる登山、縦走とは趣が異なります。かつて先人が生きた証である古道を、肌身で感じながらめぐる旅だと思います。静かに、先人の生活やにおいを感じ、熊野本宮大社へ至る旅です。
正直、登山としての景色は伯母子岳山頂のみで、あとは木々の間から時折覗く景色程度です。山々も植林が多く、自然林の紅葉は伯母子岳への登りは良いですが、大規模なものはありません。それでも、世界遺産の高野山や小辺路内にあるかつて栄えた廃村の痕跡など、先人の生活の残り香を感じながら歩くこの古道は、とても魅力的な歴史の道です。
日本人ならば一度は通ってみる価値がある古道だと思います。
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コメント
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こんにちは、greenriverさん、奥様。
ご夫婦で小辺路へ合格祈願ですか〜。
3日で75キロ近く歩くって、
何時も長距離を歩かれてるgreenriverさんは兎も角、
奥様もご一緒だったとはビックリ、凄いですね。
家の妻だったら死んでしまいます、
って言うより絶対着いて来てくれませんが。(笑)
天候も大きく崩れなくて良かった。
ご夫婦でこれだけの合格祈願されれば、さぞかし御利益もある事でしょう。
叶うと良いですね。
見せて頂いて、大峰をやっつけたら、いずれ行って見たくなりました。
ご苦労様でした。
こんにちは。mildpapaさん。
本人には言いませんが、ほんと、良くついてきてくれたなあ、とおもいます。疲れてくると、攻撃されていつも喧嘩になるのが玉に傷ですけどね(笑)。
たまに思います。今まで、色々ありましたが、登山という共通の趣味が持てて、少し人生が開けたのかもしれないなあ、、、と。
ちなみに、まともに口もきいてくれなくなった次男は、お守り渡してもやはり素っ気なかったです。そんなものでしょうけれど、寂しいものですね。まあ、しょうがないか(笑)。
それと、大峯奥駆道、私も行きましたが、本当にきつかったです。自分の短い登山歴の中ですが、ダントツのキツさでした。ですので、自分の中では、 大M M駆道 って言ってます。等高線に出てこないような小さなピークを漏らさず登り、景色もなく人にも合わず、本当に孤独できつい修験道でした。
ですけど、不思議ですね。今になってみると、またチャレンジしてみたくなるんですね。ゴール地点、那智の海の砂浜で聞いた波の音や日差しの暖かさを思い出します。ほんの少し前のことですが、大事な思い出となっています。ですから、やはり、チャレンジした意味はあったのでしょうね。
正直、あまりのキツさにあまりお勧めはできませんが、ぜひチャレンジして頂き、あの感触を味わっていただきたいです。きっと人生の思い出になるとおもいます。
長文、失礼致しましたm(_ _)m
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