槇ノ尾山・大峰山・花立ノ峰
- GPS
- 06:55
- 距離
- 25.1km
- 登り
- 1,053m
- 下り
- 937m
コースタイム
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 6:54
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:京阪バス維中前BSからバスでJR宇治駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大半は車道・林道 道のない部分もあり |
写真
感想
宇治駅は7時前とあって観光客の姿はなく静か。観光エリアを避けて住宅地を南下すると急な坂のアップダウンが続き、登山道さながらの急斜面で折居台に達した。住宅地の一番東端の道を歩き谷の源頭部に到って住宅地が終わり、折り返すと墓地があった。更に進むと京都府立茶業研究所の正門に到り道は構内へと続いていた。門が閉まり他に道はなくどうしようもない。地形図に点線二重線の道が描かれていたのはこの施設だった。
仕方がないので取付け道路を下り、ヘアピンカーブの所から竹藪に突入し迂回することにした。倒竹が多く歩き辛い。もうそろそろかと思い這い上がるとまだ茶業研究所の茶畑だった。東側に回り込んで槇ノ尾山への尾根に取付いた。道はなく倒竹の藪を越えると林道跡のような道があり山頂部に到ると平らに均され城跡のような感じだった。山頂標識は無く、樹林帯で展望も得られなかった。下山は西側の府道3号線に下りるべく斜面を下るとまた林道跡のような痕跡があった。人が歩いた跡か獣道のような踏み跡が続き辿って行くと府道の白川さわらび橋の袂に降り立つことができた。入り口に「宗教法人生長の家 境内道」と表示があった。
白川集落へと白川沿いの車道を歩き、山の中腹にある白山神社に立ち寄った。長い石段を上がると神社に似つかわしくない建物、重要文化財の拝殿で宇治離宮の遺構とされている。白山神社は藤原頼通の娘・寛子が建立した金色院の鎮守社であった。神社の麓を流れる寺川添いの道は東海自然歩道で車両は通行止めになっていた。意外なほど深い谷で昨日の雨で水蒸気が多いようで木漏れ日がガスに輝き美しかった。白川集落からの車道に合流し車も通行できるようになったが殆ど車は走らない。上明集落で谷から脱出し茶畑が広がった。白川集落には京都北山の洋菓子「茶の菓」の専用茶畑があり案内の石板があった。
本格的な車道に合流し再び山間部に入った。車道が南西方向に逃げて行くが東海自然歩道は川沿いに真っ直ぐ進んでいる。しかしこの道、草生し枯れ枝が散乱し、倒木も多く全く整備の行き届いていない区間となり東海自然歩道も廃れているようだ。途中に山小屋風の廃屋があり寂しさが一入となった。開けた所に飛び出すと左手上方に「立入禁止」の表示があり池のようなので上がってみると果たして溜池で水鳥の楽園となっていた。
宇治田原への路線バスも走る車道に合流し府民スポーツ広場“みどりが丘”や“くつわ池自然公園”への分岐を過ぎ下り坂となり開けてくると東の方に鷲峰山(685m)の姿を望むことができた。郷之口集落に入り西の山展望台という新しい施設があり、寄ってみると茶畑が美しく眺められ、これから行く荒木山(472m)の姿が茶畑越しに見られた。郷之口末田集落に到ると新名神の工事現場で荒木山の南麓にトンネルが掘られるようだ。
螢橋で田原川を渡り高尾集落への林道に入ると徐々に高度を上げ、田原川を高巻く感じで左岸のP274がいい感じで望めた。高尾集落に近づくと谷越しに愛宕山(924m)や亀岡の牛松山が望めた。高尾集落は河面から150m以上の山腹に張り付くように寄り添った集落で、歩いてきた林道一本だけが下界と繋がっている。集落内の道は複雑でずいぶん遠回りをして人家の途切れから適当に尾根上にある神社を目指して斜面に取り付いた。尾根に乗り上がると稲荷神社があり、参道を南東に進むと神明神社に達した。大きく迂回してきた林道に戻り谷間からゲートのある林道支線に入った。
林道終点からはコンクリート階段が数段で途切れ、荒れた尾根道を進んだ。赤テープが頻繁に出てきて導いてくれた。登山道らしき踏み跡は倒木が多く度々迂回を強いられた。4等三角点「平」は荒木山西のピークで山名はない。前回の山行でコンパスを無くしまだ買っていないので、方向を合わせることが出来ない。地形図とGPSが頼りだが、進むべき方向を定めるのはコンパスに限る。GPSだけでは下る尾根を1本間違えてしまい 6分のロスを生じた。荒木山直下には林道があり荒木山を約半周回って取り付くが90°回った尾根の張り出し赤テープがあり取り付いた。微かな踏み跡を辿り標高差20mで荒木山(472m)山頂に達した。真新しい山頂標識が掲げられていた。嘗て鉄塔でもあったのかコンクリートの台座が4つ残っていた。
地形図にある点線道を下ろうと北北東に進んだが道形はなかった。登ってきた踏み跡の方が歩き易かった。次のピークP476は林道が西側を巻いているが微かな踏み跡もあり登ってみたが特に何もなかった。林道を進むと規格の高い林道に飛び出した。螢橋から高尾を経由してきた林道で左に折れ大峰山への取り付け道路が分岐したが入口にはロープが張られ「立入禁止」の立て看板があったがその横の指導標には、「徒歩のみ通行可」とあったので取付道路に入って行った。
docomo電波塔への道を見送り山頂域に達すると「右 大峰山山頂三角点」と書かれた指導票があり取付道路から10m程右に入ると大峰山(506m)の山頂標識と2等三角点「禅定寺」があった。植林帯で展望はなく地形図では三角点の南に510mの等高線が描かれる地点があるが現地でそのような小高いところはなく三角点のあたりが最高所だった。docomo電波を経由し東尾根を短絡して下ったが倒木が酷く歩き辛かった。林道支線が林道に合流する地点の尾根先端部に降り立った。大きく迂回する林道を短絡すべく100m足らず林道を進んだところから北東尾根を下った。
この尾根も障害物が多く右に左に避け下った。降り立つべき林道は谷の向こう側にあり羊歯に掴まり登り返した。長い林道歩きで花立ノ峰を目指すが途中のP399に林道を離れ立ち寄った。ピークには井戸の跡のような水溜りがあり嘗ての共同アンテナかアナログアンテナの残骸があった。再び林道に下り送電線を潜り鞍部に達し林道は右へ支線が左に分かれて行きその真ん中の尾根に取付いた。比較的明瞭な踏み跡があり峠部分で左に折れ送電鉄塔の立つ花立ノ峰(394m)山頂に達した。送電線に沿って木が伐採されているが展望は得られなかった。山頂標識もなく北に続く尾根を進んだ。
北側の林道に降り立つと府県境を越え滋賀県大津市のエリアとなった。すぐに京都府宇治田原町域に戻り1本目の送電線辺りまで南下した。送電線が並行し展望の良い稜線から大峰山や花立ノ峰を振り返ることができた。珍しく指導標が現れ尾根西側の湯屋谷への道が分岐した。傍らには「禅定寺京都府歴史的自然環境保全地域」の標識も立っていた。分岐を見送り尾根道を進むと栃木谷への下降が始まった。谷筋は荒れていて東木が煩い。栃木谷の出口付近で金色の観音像“乙女観音”が鎮座していた。その奥に丸太階段が続き美女岩に達するらしいがバスの時間が気になりパスした。
府道783号線が眼下に見えてきたが登山道は山麓の水平道となり禅定寺に達した。曹洞宗のお寺で茅葺の本堂は府指定の文化財に指定されている。正暦2年(991)創建の頃は天台宗のお寺だったようだ。此処からは2.7劼良榮司發で維中前BSに向かう。14:05のバスに乗りたいので急ぎ足で歩いた。岩山集落では新名神の工事現場で橋脚がにょきにょきと上がり荒木山トンネル東口が建設されるようだ。目指すバス停、「維中前」とは妙な名前だが「維孝館中学の前」と云うことらしい。
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