三輪山
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 726m
- 下り
- 729m
コースタイム
- 山行
- 9:15
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 9:24
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道ではありません。 西ノ谷も東谷も大きな滝はなく、沢登りというより沢歩きですが、注意は必要です。 コース図は手書きです。 |
写真
感想
木・金・土と東京出張.土曜夜に帰宅しいそいそと準備.今回はM氏のお誘いで三輪山(みのわやま)へ.残雪期でなければ,東谷か西ノ谷を使うことになるので,沢靴を準備した.藪山を歩きまくっているM氏は,残雪期に踏んでおり,さらに東谷からも踏んでいる.西谷は滝のところで引き返したとのこと.本によると西ノ谷には菊水ノ滝があるが,名前の割に貧弱だと書いてある.
内川ダムからダム湖に沿ってくねくね進むが,堂大橋から少し進んだ所で法面の崩落で通行止め.ここから西ノ谷と東谷の出合(取水口建物)までの詳細は割愛.
06:50【標高336m・西ノ谷と東谷の出合(取水口建物)発】
東谷への林道をわずかに歩くと東谷にかかる橋がある.これを渡って戻るようにうすい踏み跡がありたどる.が,さすがにこの時期,草がすごい.堰堤を巻いて,踏み跡をたどったり,川へ入ったり.沢靴デビューだが,川の中での歩行が安定していてびっくりした.フェルト底ってすごい.
秋なのでちょろちょろ流れかと思ったが,最近の雨の影響もあるのか,そこそこの水量で,水中はラッセルのようで意外に時間がかかり,体力も使う.はじめは草むらや雑木林,植林の踏み跡?ケモノ道?を使ったりもしたが,基本的には川の中を緩やかにのぼっていく.
標高400mで分岐のようになり,主流を進む.川幅は徐々に狭まり,両岸からの草の張り出しも目立つ.所々狭くなり,大岩も現れ,渓谷の様相を呈してくる.標高点534mで地形図では,青色の川の線が二分するが,もちろん主流を進む.紛らわしい分岐ではない.
ここからは樹林の中の沢といった感じになる.標高600mの分岐はもちろん主流を行くが,南進から東進へとかわる.所々に滝ではないが,小さな段差も現れてくる.標高790mで沢は二分する.どちらも水量は同じくらい.地形図からは左のはずなので,そちらへと進む.流れは小さく,いかにも小沢といった感じ.すぐに二段あわせて7,8mくらいの滝に出会う.これが菊水ノ滝?
水の流れていない左側を登る.登るとその上は滑状になっており,進むとほどなくもう一つ5mくらいの滝?が.これも登る.さらに進むともう一つ5mくらいの滝が.これは登りきれず,少し戻って右の藪を巻いていく.小沢に戻り,上を目指す.細かな分岐が現れる,はじめは左,次は右へ進む.どこに進んでもここまで来れば,三角点の右か左に出るはずなので,大差はないが.
いよいよ上に稜線が近づいて来た.稜線付近はブナも混じるなかなか良い雰囲気だ.稜線に乗ると,右に高みが見えるが,左には見えない.ということは,三角点の左(西)に出たということだろう.地形図のとおりか.高みに向かって藪を進む.草はたいしたことはないが,木が絡み合って進みづらい.高みに着くと,特に刈り払いなどはなし.
12:24【標高1069.0m・三輪山(点名・山巣)山頂着】
足元にひっそりと三等三角点の点名・山巣が佇んでいました.苔むしてなかなか良い雰囲気の石です.国土地理院の白杭はなく,苔むした保護石もありました.「低山徘徊倶楽部」「金沢三角会」はなく,他にも人工物はありません.そばの木に黄色テープの落書きを記念に残しておく.
木々のため眺めはなし.ここまで意外に時間がかかっており,長居はできない.エネルギーを補給して戻りますか.当初は西ノ谷往復の予定だったか,ここで変更して東谷を下ることに.
12:33【標高1069.0m・三輪山(点名・山巣)山頂発】
樹間から南東のピークが見え,そことの鞍部へと下る.M氏は前回そこから東谷へ下っているので,ルートもわかり安心だ.
帰宅後調べてわかったが,南東ピークには1070m等高線が記されており,三輪山としては,三角点ピークではなく,どうもそちらのピークが最高点となるらしい.今回は時間も微妙で割愛してしまったが,残念なことをした.鞍部から往復してもたいした時間ではなかっただろう.残雪期に展望を楽しみにまた来ることにするか.
東谷へと下る.すぐに樹間の小沢となる.滝はないが,1mくらいの小さな段差はいくつもある.上りよりも下りの方が難しい.こんな滝のない沢でこの有様なので,先のわからない沢を下るのは,やはり無謀なのだろう.迷った時には沢を下るな,の鉄則をあらためて思い直した.
ほどなく左へ大きく曲がってさらに進む.左岸から10m以上はあろうか,細長い滝が流れ込むのも見られた.東谷の方が,谷という感じで,小さな釜(というほどでもない)のような所や瀞(というほどでもない)のような所もある.必要に応じて巻きを入れながら,どんどん下る.
東谷には地形図に破線で記された林道があり(2010年5月2日の庄司峰の時にこの林道の終わり近くまでMTBで来ている),まだかまだかと右岸側を気にして下るが,似たような景色が続くのみでいつまでもその気配がない.下ってきても,東谷と西ノ谷は何となく様相が異なり,こちらの方が両側が藪っぽい感じか.
ようやく川から右岸へあがり,そこが林道終点だった.
15:40【標高430m・東谷林道(地形図破線)終点】
あとは林道を帰るのみ.道があると格段に歩きやすい.しかし林道は春の様相とは大きく異なり草ぼうぼう.轍はしっかりしているが,両側からの草の張り出しがすごい.こんなに長かったかなと思う頃に,ようやく取水口の建物が見えて来た.
16:14【標高336m・西ノ谷と東谷の出合(取水口建物)着】
思いもしない周回コースで,西ノ谷も東谷も楽しめ,三輪山の石も確認できました.M氏に感謝です.それにしても,平易といわれる沢でも,登りはともかく,下りは難しいことを実感した.
ここから堂の通行止め箇所までの詳細は割愛.
注意:今回のコースは難易度は低いとはいえ沢を歩いており、通常の藪歩きとは異なります.また,山に道はありません.本報告はこのルートを推奨するコースガイドではありません.
(2020年11月10日にアップロードしました。当時公開していたホームページ(閉鎖)からの抜粋です。)
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