荒倉峰
- GPS
- --:--
- 距離
- 2.7km
- 登り
- 566m
- 下り
- 561m
コースタイム
- 山行
- 2:09
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 2:32
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山に道はありません。 コース図は手書きです。 |
写真
感想
連日快晴.昨日は仕事.今日は本来なら山スキーのロングコースへ出かけるべき日だ.しかし今シーズンの出不精ぶりは並みではなく,結局山スキーに行かずにシーズンを終えそうな雰囲気.行きたい山はいくつかあるが石探しも兼ねるとなると山頂の残雪がほとんどなさそうな所...とすると,おのずと下部の薮は濃くなりつつあるということか...
地形図に山名も記載されているということで,まずは旧河内村の荒倉峰をめざすことにする.山頂には三等三角点の点名・木矢頭がある.取り付きはどこも急斜面だが北西尾根を使うのがよさそう.記録を全く見たことがない(検索すると1998年に某怪人氏が登っているが詳細記録はアップされていない)が,はたして人の入った形跡はあるのだろうか.ちなみに鷲走ヶ岳の西に荒倉岳というのがあるが,別の山であり,そちらには三角点はない.
国道157号を南下し,セイモアスキー場の方へ折れる.スキー場前を過ぎてすすむと,口三方岳の登山口には車が多い.さらに進んで内尾谷分岐.ここで直進も右折も鎖で進入不可.ということでここに駐車.既に数台車があるが,釣り師か山菜採りか,はたして山屋か.
08:46【標高350m・内尾谷分岐発】
鎖のされた林道に入る.橋を渡り,どこから取り付くか.すぐの岩の門のような箇所を過ぎた左手斜面は急だが行けそうな感じ.標高差で100m登れば北西尾根にのる.滑りやすい法面のような斜面を腕力を便りに高度を稼ぐ.内尾谷の流れがどんどん下になっていく.斜度が緩くなったら北西尾根にのる.
といってもここしか歩けないという細尾根ではない.既にこの時期では木々も芽吹いて見通しも決してよくなく,帰りには要注意.決して快適ではない尾根を登っていく.所々ケモノ道のような踏み跡が見られそれを利用して行く.雪の重みで木が下向きになっているので登りづらい.歩きやすそうな所を選んで高度を稼ぐ.
徐々に尾根らしくなくなり,ただの斜面と化す.途中で右手に植林地帯が現れ,そのへりを進む.雪が堆積するのか雪崩跡なのか,ススキが倒された法面のような状態になっている.パラパラと紫色の花が目立って来た.さらに上へと薮と法面のような斜面をつなぐように登っていく.標高770mで斜面が収束する.帰路要注意だ.
時刻不明【標高770m・北西尾根途中】
地形図にないが鞍部のようになっている.さらに上を目指す.下を向いた木々で歩きにくい.細尾根ではないが尾根の形態をしており,ルートもそれなりにはっきりする.登るにつれ,所々に雪が残るようになり,これらに足跡を残しながら進む.帰りの参考になるか.さあ上方に稜線が見えて来た.標高860mでもう一回斜面が収束するのだ.
時刻不明【標高860m・北西尾根途中】
さああとは緩やかな斜面を行くのみ,と思ったら,何と.斜面は二重稜線のようになっていてその間に残雪がしっかり.これは助かる.地形図ではそこまで描出されていないようだ.残雪上は薮もなく,足跡も残って帰路も助かる.マンサクが咲いているが色が薄い.ミズナラが主体の林の中にタムシバがあちこちに咲いていて,まるでタムシバ街道のよう.カモシカの足跡に従いながら,残雪をつたって高みを目指す.そろそろ最高点.残雪を離れて曲がった木々の中の最高点に着く.
10:43〜11:06【標高923.1m・荒倉峰山頂】
三等三角点の点名・木矢頭が鎮座していました.赤布の類い,山名標識の類い,など全くなし.ここまで人工物を全く見なかった.全くと言っていいほど人が入っていないのでは?しかし三角点の周囲の木は鋭く斜めに切られているものもあり,これは人為的な仕業だ.某怪人氏のピンクリボンもない.
木々のため眺めがイマイチだが,三角点の数m奥に曲がったぶなが数本あり,ちょうど登りやすくなっている.ということで少し登ってみると...
口三方岳と烏帽子山がドーンと.タムシバが文字通り花を添える.さらに右には中三方岳と三等三角点の点名・不動島のピークが.これらも行きたい山域です.滝谷左岸尾根から中三方に行ったとM氏より以前聞いている.なるほど,そのアプローチなら行けそうな気がする.
さらに右には標高点1353mコブ,標高点1456mコブと続く.さらに右へ視線を進めると,タムシバの奥に奥三方山と思われるピークがまだまだ雪を抱いている.さらに右へ進めると,三角点1547.12mコブ,三角点1333.1mコブと続く.さらに右奥には松尾山,そしてセイモアスキー場の三雄山と続く.セイモアスキー場から奥三方山への長大な稜線には以前道があったと聞くが,今は松尾山までしかないらしい.道があると知っていれば行っていたのに...三等三角点も2個あるし...
松尾山の左はるか奥にうっすらと白いのは白山か.春霞で遠望がきかないのが残念.それにしても静かだ.鳥の鳴き声と風に揺れる木々の音のみがBGMとなる.
さてそろそろ下りますか.写真を撮りながら,残雪をつたって楽々.というのは標高860mまで.あっという間だった.
11:18【標高860m・北西尾根途中】
さてここからは楽にはいかない.ここまでは登りの時にこまめにしるしを残して来たのでそれをたどってどんどん下る.とはいっても適度に写真も撮っていく.
時刻不明【標高770m・北西尾根途中】
ここから尾根がはっきりしなくなるので,しるしを見つけながら慎重に下る.とはいってもどこへ方向さえ間違えなければどこに降りても林道に到るはずだが.所々で口三方,烏帽子,直海谷川の景色を楽しみつつ,どんどん下る.花も所々に咲いており,写真撮影も忙しい.
時刻不明【標高460m・北西尾根途中】
ここから激下り.枝につかまりながら慎重に下る.腕力で下るようなものか.内尾谷の流れが近づいてくる.ようやく林道へ降り立つ.ほんの50mも歩けば直海谷川の橋だ.
12:33【標高350m・内尾谷分岐着】
何とか行って来れました.山頂もしくは三角点にヒトのニオイが全く感じられなかったのは久々かも.
今日はこの後さらに車で旧河内村中直海へ移動して,三等三角点の点名・御沸供山(標高750.0m)を確認してきました.
注意:今回のコースは登山道がありません.道迷いの危険も高いです.本報告はこのルートを推奨するコースガイドではありません.
(2020年11月10日にアップロードしました。当時公開していたホームページ(閉鎖)からの抜粋です。)
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