仁田岳（南東尾根）

2020年11月11日(水) ~ 2020年11月12日(木)

• GPS: 32:48
• 距離: 25.0km
• 登り: 2,800m
• 下り: 2,773m

コースタイム

1日目

• 山行: 10:44
• 休憩: 0:52
• 合計: 11:36

距離 12.4km 登り 2,050m 下り 572m

5:50 スタート地点
6:41 信濃俣大吊橋
8:08 1485m標高点
9:19 土平（三等三角点）
10:26 10:31 大斧沢ノ頭
10:55 2068m標高点
12:40 2429m標高点
13:58 14:01 仁田岳
15:04 15:07 茶臼岳
16:30 茶臼小屋
16:35 17:16 ハイジの丘
17:26 茶臼小屋

2日目

• 山行: 6:39
• 休憩: 2:24
• 合計: 9:03

距離 12.6km 登り 730m 下り 2,201m

5:36 宿泊地
6:11 6:33 茶臼岳
8:33 上河内岳
9:26 10:24 ハイジの丘
10:29 11:31 茶臼小屋
12:34 横窪沢小屋
13:32 ウソッコ沢避難小屋
14:17 ヤレヤレ峠
14:36 14:38 畑薙大吊橋
14:39 ゴール地点

畑薙大吊橋〜沼平ゲートは歩いて40分弱。
沼平ゲートに予めデポしていたチャリで畑薙第一ダムに戻りました（歩けば30分弱）。

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

畑薙第一ダム

コース状況／危険箇所等

<仁田岳南東尾根>
・基本登るだけなので道迷い要素は1箇所だけですが、ピンクテープほぼなく、踏み跡もかなり薄いと感じました。
・H=1,876m三角点を過ぎて西向きに下り始めてから大きな崩壊地に至るまで、細い尾根にちょいちょい登場する露岩を巻くか登るか、悩みました。
・H=2,429m地点過ぎからH=2,500mまで、ハイマツの大海原をお楽しみください。

その他周辺情報

アテにしていた田代「民宿ふるさと」の日帰り温泉が当分お休みとのことで、「道の駅川根温泉」利用しました。温泉520円。〜21:00（受付終了20:30）。露天風呂から大井川を渡る大井川鐵道（時間帯によってはSL）が間近で見られます。

写真

11/11 5:50

5:50。畑薙第一ダム出発！

11/11 5:51

右岸林道（信濃俣線）に入ります。

11/11 6:09

治山工事現場。既存堰堤の上にもう1基堰堤をこしらえたいみたいです。丸太を贅沢に使った物凄い坂路。

11/11 6:14

日の出で明るくなった途端、フッと気温が上昇した気がします。

11/11 6:20

信濃俣大吊橋が見えました。ずいぶん下方に。。

11/11 6:21

今度は架線設備（ケーブルクレーン）。

11/11 6:21

あの崩壊地の施工に使ったようです。

11/11 6:26

峠越えて程なくピンクテープ発見。ここから下るのでしょうか。

11/11 6:25

前の写真のカーブの先。地形図上に続いてる林道はここで完全に死んでます。見事な絶壁。やはり先ほどが下降点のようです。

11/11 6:26

あんまり道っぽくないですが、木々間に吊橋も見えますし、行ってみましょう。

11/11 6:28

物凄い斜面悪い。擁壁の起点側から降りてくるのが正解っぽい？

11/11 6:29

ふぅ。ようやく平坦な歩道に…ん？何か遠くに…

11/11 6:30

カモシカ。こっちガン見。歩道の上で。逃げない。角に突かれて死亡した事件が脳裏をよぎる…。数年前に県内でも…。見つめ合うと突進してくるとか…。

11/11 6:33

ネガティブに想いを馳せること5分。緩慢な動作で、しかし遂に離脱してくれました。命拾いした心境。どうもありがとう！！

11/11 6:35

ハプニングに見舞われましたが、気を取り直して吊橋へ。

11/11 6:38

着きました。全長120mの信濃俣大吊橋。長い割に木製なのと踏み板が細いのがチャームポイント。

11/11 6:42

見た目は若干あれな部分もありますけど、全然イケます。

11/11 6:44

染まる信濃俣河内の山々も良い。

11/11 6:46

今回はこの吊橋のための山行だったといっても過言ではない素晴らしい吊橋でした。

11/11 6:45

ここに看板あっても意味ないんじゃ（入口にもあったらごめんなさい）。。

11/11 6:46

ここから道は左右に別れますが右が正解らしい。

11/11 6:48

結局すぐ上にあがるので、左にいっても同じだったかも。

11/11 7:04

作業歩道が交差しすぎ。混乱したので尾根直登（力技）。

11/11 7:16

紅葉と、彼方に偃松尾山（はいまつおやま）。こんなところからも見えるんだ。

11/11 7:56

長くご一緒した青スズラン地帯とお別れ。尾根みえてます。

11/11 8:01

尾根に出ました。

11/11 8:12

大木なんですが

11/11 8:12

伝わりますかね。。

11/11 8:36

登山用で初めて見つけたピンクテープ

11/11 8:37

大木の魅力ってどういうアングルでお伝えするのが良いんでしょう。

11/11 8:42

正面に大根沢山

11/11 9:16

この辺は歩きやすいです。

11/11 9:20

H=1,876m三角点

11/11 9:27

H=1,850m付近で尾根が行き止まり（どの方面も急）に。

11/11 9:28

方角的にはこっちだと思うけど・・・。

11/11 9:30

ボロボロで急な斜面。浮石でヒヤリハット。

11/11 9:30

好みのタイプの尾根ではないですが、一応続いてます。

11/11 9:31

やたら急。

11/11 9:34

ちょっと落ち着いたかな、と思ったのも束の間

11/11 9:36

またすぐこんな感じ。

11/11 9:44

登るべきか巻くべきか、小さな選択が続く。

11/11 10:17

大きな崩壊地。ガレ縁は歩く場所ないが、樹林帯も混んでる。

11/11 10:24

手前は鳥小屋尾根と畑薙山。奥は上河内岳〜伊谷山。一番奥は偃松尾山〜青薙山。

11/11 10:26

H=2,010m。広い尾根。

11/11 10:29

ちなみに尾根の反対側の崩壊地。イザルガがこんなに主張するアングルもあるのか。

11/11 10:30

左の山塊ピークが信濃俣。右が仁田方面。

11/11 11:31

何がどうなったらこうなるんだろう、、、

11/11 11:32

11/11 11:43

幼木の密林帯

11/11 11:44

好きなだけ漕いでけと、言われている気がする。

11/11 11:49

どうしたら良いの（踏み跡あるけど密林に埋まってる）

11/11 12:14

急登。雰囲気あるけどなかなか楽させてくれない。

11/11 12:33

木々間からチラチラと易老岳。

11/11 12:42

そして仁田岳（の肩？）が遂に登場！

11/11 12:43

ヌタ→ニタ→仁田岳という説。確かに周りはヌタ場だらけ。

11/11 12:48

不意に景色が変わる。これをどうしろと。しばらくウロウロして悩んで、突入の覚悟を決めました。

11/11 13:02

第1ハイマツ帯、突破！！

11/11 13:09

つかの間の安全地帯。でも奥が緑緑している。

11/11 13:22

※私は藪山愛好家ではありません。

11/11 13:31

溺れそう。

11/11 13:31

景色だけは本当に最高

11/11 13:35

ようやく岩まで来た（T_T）

11/11 13:36

皆さんならどう攻めますか。

11/11 13:39

もう歌うしかない。

11/11 13:41

枝ぶりが立派なコメツガ。立派すぎてザックが脱けない。

11/11 13:46

ちなみに、シラビソ類含むモミ属は葉が枝に吸盤状につくのに対し、コメツガ含むツガ属は葉がつく茶色い枝部分が少し盛り上がる（葉枕）。

11/11 13:49

突破！！！！！

11/11 13:53

山頂標識まで距離あるけど、ずっとくるぶし丈。もう安全地帯です。

11/11 13:57

11/11 13:59

つ、ついた・・・。

11/11 13:58

11/11 14:01

兎、聖、上河内、茶臼

11/11 14:19

樹氷が高山植物みたいでかわいい。

11/11 14:31

仁田池は薄氷。

11/11 14:53

おや、突然雲行きが。

11/11 15:03

あっという間に霧の中。

11/11 15:05

流石に茶臼は寒々しい。

11/11 15:06

珍妙な実

11/11 15:27

一度体勢を整えましょう。

11/11 16:20

貸切小屋で陣地作成。水場もバッチリ。さぁ防寒MAXでライチョウ探しにいきましょう。

11/11 16:35

いい感じのコンディション。

11/11 16:45

16:40。ハイジの丘（10年位前まで看板あったそうです）で捜索開始。

11/11 17:05

17:05。諦めつつ後ろ髪を引かれ振り返ると・・・！

11/11 17:08

やったー！今シーズン初のライチョウ。足輪なし。夏羽の痕跡が残るオス。

11/11 17:16

17:12。ライチョウねぐら入り（飛翔）。あたりはトンと暗いです。

11/11 17:56

夕飯はあたたかいお味噌汁とお赤飯。

11/11 17:58

おやつ。

11/11 19:07

外は雲海と満点の星空（天の川とか流れ星とか）でしたが、iPhoneで捉えること叶わず。仕方ないので天井撮影。

11/12 5:53

朝です。山で見る朝焼けはどうしてこんなに美しいのか。

11/12 6:16

今朝は赤石・荒川までよく見えます。

11/12 6:17

大無間方面。

11/12 6:19

光方面。

11/12 6:27

白根南嶺。偃松尾山と笊を結んだ稜線の奥に見える山は何だろう。

11/12 6:29

遠くに中央アルプス、彼方で冠雪してるのは御獄？

11/12 6:32

ご来光は雲の上からでも十分。心が洗われる想いがします。

11/12 7:19

ここからの上河内だけ撮って帰る予定だったけど…あれならライチョウいるかもしれない。

11/12 7:22

アースハンモック。見るたび谷地坊主を思い出す。

11/12 7:39

飲もうとしたら半分凍ってる！シャカシャカ振って必死に溶かす。

11/12 7:55

良い感じだ。

11/12 8:01

やめて！晴れないで！

11/12 8:02

ブロッケン

11/12 8:16

ライチョウ探すなら茶臼に留まってた方が良かったんじゃないか疑惑

11/12 8:24

肩につく頃には、まさかのピーカン。

11/12 8:33

ヤケクソ気味の登頂。景色良いよ、良いんだけどさ！

11/12 8:35

畑薙ダムに降りるとしますか。

11/12 9:16

上河内は晴れてもここの写真だけは撮らせてくれないようです。

11/12 9:45

戻って20分程で。

11/12 9:46

模様的に昨日と同一個体な気がします。

11/12 10:09

再び茶臼岳方面に登り返すも、こちらは収穫なし。

11/12 11:33

お世話になりました！

11/12 12:25

下山は油断すると落ち葉に隠れ潜む転石にやられます。（やられました。）

11/12 12:29

黄葉

11/12 12:45

横窪峠で延々シカの鳴き声、と思ったら実は猛禽。中央の針葉樹にいるけど目視叶わず飛んでしまった。ちなみに左の落葉樹ではマヒワの群れが無言でお食事中でした。

11/12 14:27

鉄塔。なんだかんだヤレヤレ過ぎたあとも登り勾配なんですね。

11/12 14:35

帰ってきました。山行中のどの紅葉よりも綺麗ってズルい^^;

11/12 14:42

ここに来てまさかの事態。街中ファッションのカップルとか、小さい子抱っこしてるお母さんとか、中国の方とか、片道40分かけて大吊橋を目指す猛者たちに出会います。

11/12 14:54

50年前（この林道がない頃）に光から奈良田まで縦走されたという方にもお会いし、大変興味深いお話を聞くことができました。

11/12 15:22

今回周回した仁田河内を臨む。お疲れ様でした！

11/12 17:18

（おまけ）川根温泉

撮影機器：

iPhone 6s Apple

装備

個人装備

ウィンドブレーカー 防寒着 雨具 登山靴 軽アイゼン グローブ 帽子 ２本ストック ザック（65L） 食事（２日分+行動食+非常食） 水分（飲料720ml） 地形図 コンパス 高度計 ヘッドランプ 太陽光ランタン 保険証 携帯（GPSアプリ+予備バッテリー含む） １人用テント（銀マット+寝袋マット+寝袋+寝袋カバー含む） 双眼鏡

感想

paku_

家庭の事情で2日間家を空ける必要があったので、行ってきました。

いくつか候補ある中で、ライチョウを見たいという気持ちと、吊橋のあるバリエーションは早めにいっておきたい（劣化しても修繕されずに廃道化する恐れがある）ということで、今回のコースを選択しました。

やはりハイライトは信濃俣大吊橋。
地域柄、橋の作り自体は珍しくないと思いますが、部材がほぼ木質で趣があるのと、十分に堪能できる長さがあります。踏み板が最低限なのも特色。

仰ぎ見るイザルガや、藪漕ぎの途中で振り返る景色が素敵なので、晴れの日に来れて良かったです。
ただ、全体に踏み跡薄く幼木がひょこひょこ生えているので、何度もザックが引っかかって厄介でした。
最後の藪漕ぎは、距離的には一枚の写真に納まる範囲内で完結していて、今の自分には程よいものでした（終わったから言える）。


構想段階では、地形図から読み取れない難所での立ち往生を心配していたので、mamepyonさんのレコで、危険箇所ないことを知れて、有難かったです。
この場を借りて御礼申し上げます。
自分にとっての山行は森林浴の延長ですが、そうは言いつつ、そろそろ山岳会に入るなどして、ちゃんとしたスキルを身に付けるべきなのかもしれません。

今週末から猟期。今度こそ本当に山はお休みです。
ありがとうございました。