日帰りで行く 厳冬の【甲斐駒ヶ岳】 《黒戸尾根から》
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 2,373m
- 下り
- 2,375m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレ:電灯もしっかり点きます |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所:ルート中のハシゴの登下降 今回不安だった所:【七丈小屋】から先すぐのラッセルの登り |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
金曜日の【甲武信ヶ岳】から一日空けて日曜日
今回は今までの山行の中でワタシにとって最も大変な登山となるのでしょう。
厳冬の【甲斐駒ヶ岳】
しかも日帰りです。
何故こんな事になったかというと、富山の山友Nさんからメールが来て、
z「今度の三連休は【甲武信ヶ岳】に登る予定です」っと言うと
N「こちらも金曜日スタート予定です。ちょっと考えてみようかな」っと・・・。
っで、【甲武信ヶ岳】を一緒に登ることに決まりましたが、さすがに一座の為に遠征はキツイとのことで。
後にNさんから「【甲斐駒】を黒戸尾根から日帰りで狙ってみようかと?」っと・・・
ワタシはメールの文面を一瞬見間違ったかと思いました。
この時期に【甲斐駒】? しかも黒戸尾根?? 日帰り???
もちろんこのメールの返信ではお断りしました。
しかし時間が経つにつれ、この【甲斐駒ヶ岳】の登頂がワタシの中で膨らんできました。ワタシ一人ではとても思いつかなかった事。Nさんとならやれそうな気すらしてきました。
実はもともと、今年の夏に日帰りで狙っていました。
翌日・・・
【甲斐駒ヶ岳】追加一人お願いします、っと返信。
これでtentotenさん含め三人での山行が決定です。
日曜、麓の道の駅で待ち合わせ。
AM5:34 【尾白川渓谷駐車場】を出発。
今回は初のスノーシューを貸してもらいました(【甲武信ヶ岳】の教訓で)
最初からスノーシューでしたが、しばらくして太腿が痛くなってきて12本に変えました。
【笹ノ平〜刀渡り〜七丈小屋】途中ですれ違った方々に上の状況を聞くと「トレースはバッチリ」っと明るい情報を頂けました。
【七丈小屋】の時点で当初予定していた時間を越えてしまい、Nさん的には厳しいとの意見が・・・。今日日帰りを狙うにはスピードが遅すぎました。
ここで最後の決断で 空身で登るということで決定しました。誰かしらダメになれば撤退。またタイムリミットを13:30でもアウトに。
持ち物はピッケルのみで【七丈小屋】を出発。
第二小屋を越えてすぐにいきなりのラッセルの斜面です。先ほど会った方の情報と全然違います。暴風でしかもトレースが無いのでルートも不明。立ち止まって遠くに目をやると木に赤マークが見えた。ひたすらラッセルをしながらマーキングを探す。ようやく斜面を越えた。そして薄っすらだがトレースも見えた。
目の前には大きく【甲斐駒】のピークが見下ろす。
【八合目 御来迎】を越えると時折青空も見えた。
Nさんを先頭に今ある力を振り絞って足を進める。
しかし稜線上は暴風を遮る所がなくダイレクトに雪を跳ね上げる。
前方を歩くtentotenさんが風雪の中に時折消える。ピッケルを突いて確保で時を待つ。
そんな状況で13:16 ついに【甲斐駒ヶ岳】の山頂にっ。
この時期、この状況で本当に山頂に立てると思いもしなかった。しぜんと涙が溢れた。
山頂では悠長に食事や写真を撮ったりできる状況ではなかった。
本当は三人で登頂の写真をカメラに収めたかったが、三脚も立たない程の暴風だし、そもそも三脚もザックの中に入れたまま来たのだった。
写真をそそくさと撮ってすぐさま下山。
途中、【富士山】と【鳳凰三山】が称えるように姿を現してくれました。
結局、下山は日が暮れてしまい、ヘッドライトに始まりヘッドライトで終わる形になってしまいました。
翌日・・・
朝起きると右手中指と薬指が痛かった。どうやら軽度の凍傷になったようだ。
写真を撮るためのpowボタンを押すため、薄い手袋で歩いていたのが原因なようだ。
それでも今回の【甲斐駒ヶ岳】の山行に行けて本当に良かったと思っています。
自分一人ではまず考えもしなかったし、無理だったでしょう。
今回日帰りが出来たことはいろいろなことが重なって登れたと思ったいます。
天候は決して良くはなかったけれど、この時期としては良かった方なのでしょうか?
トレースをつけて頂いた土〜日曜日に登った方々、ラッセル箇所少なくて済みました。ありがとうございました。
そして一緒に同行して頂いたNさん、tentotenさんありがとうございました。
この場を借りて御礼申します。
zenithさん指はどうですか、良くなってるといいな
貴重な写真たくさん撮れてましたネ
今回の日帰り企画が実り多く、嬉しさ爆発もので感謝です
一緒に登れる仲間がいてくれることが何よりも
下山後の帰宅がなければ大宴会したかったですね
また楽しい企画でお山に行きましょ〜
zenithさん、おはようございます
厳冬期、黒戸尾根の日帰り、スゴイです。
お仲間があっての山行は厳しくとも充実したものに変わりますね。
右手中指と薬指、早く治りますように。
最後、富士山と鳳凰山に称えられての山行、なによりです
tentotenさん
日曜日は本当にお疲れ様でした
月曜の仕事に影響ありませんでしたか?
こちらは帰りの運転がかなり厳しく途中で少し休憩しながら帰途に着きました
>今回の日帰り企画が実り多く、嬉しさ爆発もので感謝です
ワタシもホントそう思いますよ 今までソロで登っていましたが、こうゆう山行時には『仲間』って本当に心強かったなぁ。
また、山企画でご一緒願います
それから宴会ももちろん
p.s.
指の方は昨日より回復していますよ 今後は気をつけないと・・・ですね
navecatさん、こんばんは
いろいろな事が重なった条件で何とか日帰りでき、満足しています
今回ほど仲間がいる事の心強さを感じた事がありません。
高峰の雪山の魅力を感じられた山行でした
しかしあの大苦戦した【甲武信ヶ岳】がウォームアップってのも、今思えば笑えますよね
労いのお言葉 ありがとうございますっ
順調に回復中ですよ
コメント頂きありがとうございますっ
2人コラボつながりということで
厳冬期の甲斐駒黒戸尾根を日帰りする計画のメールが来たら自分なら冗談かと思いますよ〜
読んでいるこちらまで、身震いするような強風と寒さを感じました
写真を撮るため、薄い手袋だと寒いですよネ
山頂付近で日が陰ると、自分も手術した指に激痛が走ります
鳳凰三山キレイです
では、どこかの山で
kozyさん、こんばんは
コメントどうもありがとうございますっ
>厳冬期の甲斐駒黒戸尾根を日帰りする計画のメールが来たら自分なら冗談かと思いますよ〜
ハイ。ワタシもそのつもりでしたが、同行のNさんはそうゆう感じの人でないのは分かっていたのですぐにお断りのメールをしました
しかし、ダメですねぇ・・・。しばらく考えていると、ついその魅力に負けてしまいました
今回の山行はワタシにとっていろいろと考え、勉強になった山行でもあります
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