間名古の頭(△2123.8m確認)・滝ヶ岳(△1774.3m)
- GPS
- --:--
- 距離
- 22.1km
- 登り
- 2,183m
- 下り
- 2,185m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は整備されています。ありがとうございます。 登山道を離れると道はありません。 コース図は手書きです。 |
写真
感想
3連休だが初日は仕事.2日目は所用.3日目(月=祝)は快晴の予報.行くしかないだろう.どこにしよう?白山ではまだ歩いていない中宮道へ行ってみよう.中宮道のそばには,三等三角点の湯谷頭(湯谷頭)と陥波山(滝ヶ岳)がある.前者はM氏がすでに踏んでおり,登山道からの標高差は200mくらい.後者は登山道からの標高差は50mくらい.
今日の目標は,ゴマ平避難小屋まで行って,今後北縦走路を歩いた時に線がつながるようにしておくこと.三角点もゲットしたいので,2者のうち時間を要さないと思われる後者を狙うことにする.
下弦の月が美しく輝く中,一路中宮温泉を目指す.白山に登るのだろうか,白峰の方へ進む車が少なくないが,こちらへは誰も来ない.薄暗い中,中宮温泉に到着するが,宿泊客も多いのか,駐車場には車が多い.
05:29【標高680m 中宮温泉発】
地形図では温泉旅館の左岸から林道が延びているが,実際はすぐに右岸に渡る橋があり,そこに登山道の案内板がある.いきなり急な林道を歩き出す.
05:38【標高740m 中宮道登山口】
急な林道をクネクネ進むと,川に小さな橋がかかっており,対岸に登山口の大きな標識がある.すでにヘッドライトは不要な明るさだが,暗くて見逃しそうになった.
いきなりの急な登り.これを終えると,草むら状の中に道が刈り払われている.これを過ぎると樹林の本格的な登り.ジグザグに高度を稼ぐ.振り返ると,特徴的な姿の冬瓜山が朝日を浴びて輝いている.
急な登りを終え,落葉のしかれた道を登る.標高1150m付近?で,猿の群れが.かなりいる.ギャーギャーと叫んでいる.急に怖くなってきた...すべてが登山道から森へ移動するのを待っておそるおそる通過.何事もなし.でも帰りもいるのかな...
これを過ぎた標高1200m付近は露岩でよい眺め.気づくと冬瓜山の右奥に尖った笈ヶ岳も見える.前方には岩間道の薬師山,左手には湯谷頭が大きく,その北に△霧晴がずんぐりしている.
湯谷頭の南をほぼ水平な道で巻いていく.M氏の取り付いた小沢はどれだろう.いつか機会があれば,ここも踏んでみたい.さらにひと登りでしなのき平避難小屋.
07:35〜07:40【標高1470m しなのき平避難小屋】
森の中のなかなか絵になる小屋だ.特に小屋を過ぎて振り返った絵が何とも言えない.
地形図では小屋からp1533を登ることになっているが,実際は北を巻いていた.下った鞍部に大きな木が.これが「しなのき平」の語源の木らしい.ここからまた急登.徐々に紅葉が目立ってきた.登りきると「滝ヶ岳」の標識.取り付き予定はもう少し先としているので進む.右手に白山主峰群がきれいだ.
08:20【標高1710m 滝ヶ岳西側登山道(△取り付き)】
登山道に赤テープと古い赤布.だいたい予定していたあたりだ.三角点の西南西付近だ.笹薮に分け入るとほどなく浅い小沢状.登るとすぐに笹薮.これをかきわけ稜線につく.
三角点より南の稜線についたので,さらに北へ薮をこぐ.ぶなやダケカンバの紅葉がキレイ.所々にシラビソも混じって歩きにくい.最高点付近につく.広場のような箇所はないが,ここだろうというところの深い笹の中に石を見つけました.
08:52〜09:08【標高1774.4m 滝ヶ岳山頂】
三等三角点の点名・陥波山にご対面.人工物はないと思ったが,よく見ると古びた赤布が一つ.記念にテープを残す.眺めはイマイチだが,樹間から剣岳と雪化粧の白馬岳がくっきり見えた.笈ヶ岳や北縦走路の妙法山も見える.
三角点から少しずれたところからは,紅葉に浮かぶ白山主峰群もきれいだ.さて先を急ぎますか.
下りは楽だ.笹が下向きなので,下りやすい.あっという間に登山道へ.
09:24【標高1710m 滝ヶ岳西側登山道(△取り付き)】
写真撮影が目的らしい単独行が登ってきたところだった.さて登山道に復帰して先へ進もう.
三角点南からの尾根に乗って下っていく.あいかわらず白山主峰群がきれい.直下に荒々しい地獄尾根を従えている様は絵になる.鞍部から登り返し.振り返ると滝ヶ岳の紅葉もきれい.さらにこの辺りからなおいっそう紅葉がきれいになってくる.今年の紅葉はイマイチとの専らのウワサだが,この辺りはきれいだ.笈ヶ岳も見えている.
標高差で200m登ると緩やかになる.地形図の池は涸れていた.「ゴマ平園地・水場」の標識があるが,右へ進まず直進すると,ゴマ平避難小屋.いきなり現れました.
10:15〜10:27【標高1850m ゴマ平避難小屋】
立派な小屋だ.昨日はそこそこの人が泊まったのだろう.ここで,直進が中宮道で室堂へ.左が北縦走路で三方岩岳へ.室堂まで10kmと書いてある.中宮温泉から10kmとも書いてあるので,距離だけでいうとちょうど中間か.三方岩岳は9.5kmと書かれており,中宮温泉の方が遠いのか.
ここでとりあえずの目標は達成した.しかしこの秋晴れ,ここで引き返すのはもったいない.先へ進むと区切りの一つは,登りきった2040mあたりの稜線.ここからは東側の眺めが得られるだろう.次の区切りは間名古の頭.登山道は山頂を巻いているが,昨年夏に山頂まで行った人の記録がある.
北縦走路を歩く時には間名古の頭の山頂を踏む余裕はないだろう.とすると,今日のうちに踏んでおきたい.ここまではじめの登り以外は水平なところが多く,帰路もそれなりに時間はかかるだろう.頑張れば13時までには戻って来れそう.
ということで,先へ進む.ジグザグに登る.木々の葉はかなり落ちており,所々霜柱も見られる.登山道はすでに晩秋から初冬の装いだ.振り返ると滝ヶ岳,さらに湯谷頭が見える.遠くには大きく大笠山が現れる.笈ヶ岳は?と思ったら大笠山に重なってしまい,全く目立たなくなっている.
標高2030m過ぎで稜線をまわり込むと,すばらしい景色が広がった.前方にターゲットの間名古の頭.その左の三角の大きな山は奥三方岳のようだ.その左奥には,乗鞍岳が雲に隠れつつある.さらに左に槍・穂高.さらに北アルプスが続く.薬師岳,立山,白馬岳は真っ白だ.
コブを巻いていく道を進む.左側の谷(シンノ谷=オモ谷の上流)のこちら側も対岸の県境西側の斜面も,なんとなく良い雰囲気だ.三俣峠の標識を過ぎ,登り返すと県境の尾根に合流する.この尾根が間名古の頭の北尾根になるので適当に取り付けばよいだろう.と思っているうちに,間名古の頭の標識.
11:08【標高2050m 間名古の頭標識(登山道)】
稜線も見えているので薮を少しこいで稜線にのる.ここから笹とシラビソの稜線を登っていく.笹は薄かったり濃かったり.かなり濃くなってきて進みにくくなった頃に,左に沢状地形が現れる.昨年夏の報告でもこれをたどった,と書いてあった.
苔むした岩の沢状地形で薮はトンネル状態で皆無.これは歩きやすい.これをたどって山頂に近づく.適当に右手の笹原へ入り,シラビソの山頂へ向かう.三角点は北の端に書かれており,そちらへ向かうと...狭い笹の空間があり,石もありました.
11:32〜11:38【標高2123.9m 間名古の頭山頂】
三等三角点の点名・上間名古にご対面.この三角点は県境ですが,国土地理院の基準点成果閲覧によると,設置場所は石川県ではなく岐阜県大野郡白川村となっています.
木々で眺めはイマイチ.昨年夏に来られた方(DJF氏)のピンクリボンが色あせつつもありました.記念にテープを残す.小さなプレートははっきりしませんでした.
先も長いので,残念ながら無線はせず.下りましょう.どこから下っても登山道に出るはずだが,登りの道をたどって下る.
11:50【標高2050m 間名古の頭標識(登山道)】
室堂まで8km.中宮温泉まで12km.単純に距離的には室堂まで行って下ってもよさそうだが,車の回収もあり素直に戻ることにする.
微妙な登り返しがこたえる.北アルプスはすでに雲に隠れ,白山主峰にもかかりつつある.標高2030mあたりからは一気に下る.とはいっても紅葉の写真を収めていく.
12:27〜12:33【標高1850m ゴマ平避難小屋】
誰もいない.水場50mの標識があり補給しようかとも思ったがやめておく.本当はカラダが動かないだけ.
昼をまわって光の加減が変わっており,紅葉がいっそう鮮やかになった.しばしば立ち止まって写真を撮る.滝ヶ岳の標識を通過.しばらく進んでところで,またもや猿の群れ.右側の紅葉の斜面へと消えていった.紅葉を見ながらひたすら下るのみ.樹間に赤い屋根が見えてきた.本当に絵になる景色だ.
13:50〜14:00【標高1470m しなのき平避難小屋】
小休止.ここまで来ればあとは大きな登り返しはないはず.猿の群れが心配だが.
湯谷頭を巻いて進む.次回はここから三角点へ行きたい.取り付きらしい沢状を確認.途中の小沢の流れでのどを潤す.この辺りは紅葉はまだだが,木もれ日の登山道が美しい.標高1200mの露岩のコブを過ぎて,さて,そろそろ行きに猿の群れにあったところだが.
心配したが何もなかった.猿はいなかった.先に数人の団体が下っていったからか.清浄坂の標識が現れると,あとはジグザグの一気の下り.ぶなに癒されながらどんどん下る.
草むらのような箇所に来るともう少し.最後に細尾根から階段を下ると登山口.
15:30【標高740m 中宮道登山口】
ようやく戻ってきました.荷が軽かったので予想よりもかなり早く往復できました.ここから林道を下る.急な林道は足にこたえます.川の対岸では足湯を楽しむ観光客.旅館に向かう日帰り入浴客.汚い格好でリュックを背負っていると,こんな山の中でも浮いた感じ...
15:37【標高680m 中宮温泉着】
駐車場に戻ってきました.県外ナンバーの車で賑わっています.すぐに帰路へ.
歩いた軌跡の線をつなぐためにゴマ平小屋往復の予定でしたが,間名古の頭を踏むというオマケつきでした.滝ヶ岳の三角点もゲットできましたし.紅葉も思ったよりキレイでこちらも楽しめました.
意外に人に会いました.紅葉シーズンと3連休の最終日だからでしょうか.日帰り単独行が3〜4人,下りのパーティーが4つほど,登りの単独行が2人くらい,だったと思います.あとは北縦走路を歩くと白山登山道の線がかなりつながります.他には石徹白から三ノ峰が空白です.杉峠と六本檜も空白なので,これは杉峠三角点とあわせて近いうちに...
注意:今回のコースは登山道を離れると道はなく、藪もあり道迷いの危険が高いです.本報告はこのルートを推奨するコースガイドではありません.
(2020年11月18日にアップロードしました。当時公開していたホームページ(閉鎖)からの抜粋です。)
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